ビットコインを発掘するコンピュータの速度競争
不動産の資産と、コンテンツの資産は、『収益を生み出す』という点で同じです。しかしながら、収益が減少する速度は、不動産よりもコンテンツの速度が一般的に早いとされていて、10年前のコンテンツが価値を持ち続ける事が難しい社会になっています。
ビットコインの発掘は作業の報酬
ビットコインの発掘というのは、何らかの作業を行う事による報酬とされています。報酬がビットコインで支払われるという概念は、金利に非常に良く似ています。金利と言うものは、人にお金を貸した時のリターンとして計算されますが、ビットコインの場合『作業量に応じて報酬が支払われる』という概念になっています。
これを投資だと捉える場合には、スーパーコンピューターのようなハードで投資して、ソフトの数字を『発掘する』という作業に従事する事になります。一見すると意味のない行動に見えて、電子化されているようですが、その価値担保というのは、『将来のハードを誰かが消費する』という事によって担保されます。
機械の戦争からコンピューター競争へ
第一次世界大戦頃に出現した機関銃は、『機関銃1丁で歩兵1個中隊』と言われていました。航空機、飛行船などが出現して物資と兵器が物を言うの戦いになり、猛烈な砲撃が行われるようになり、人間と兵器が戦うようになりました。産業革命から更に発展した、『大量物資の消費・そして大量生産を行う工場』がここに確立していくことになります。
ビットコインは、ハード面の消費を後押しする効果があるので、大量にパソコンを使う可能性の後押しになっていきます。ビットコインの発掘は、パソコンの大量消費を促進するものである可能性があるのです。もし、そうでなければ、発掘の競争が行らない事になるので、ビットコイン自体が価値を持たないかもしれません。
ビットコインで起こった事件
日本では、渋谷にあった2014年のマウントゴックスでビットコインが100億円ほど盗難されたという事件が起こりました。また、香港に本拠を置く仮想通貨ビットコイン取引所、ビットフィネックスでも2016年8月3日に盗難が発覚しました。顧客の口座から11万9756ビットコイン(盗難時の時価で7200万米ドル相当)が盗まれたという事です。そして、ハーバード大学では、大学のスーパーコンピューターを用いて、Dogecoin / ドージコインという仮想通貨を発掘していた学生がアカウント停止処分となりました。
他人のパソコンを使ってマイニングするという事は、ハーバード大学だけではありません。2013年4月にゲームで遊んでいたゲーマーがオンラインゲーム会社E-Sportsのゲーム中にパソコンに余計に負荷がかかる事を発見して、ログを確認したところ、PCがチェコにあるビットコインのプールで他人のビットコインマイニングを手伝っていることが判明したという事です。
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