2000年代後半からアメリカでシェールガスが実用化されたのですが、このシェールガスの実用化によって、アメリカではシェールガスが余るほど採掘されています。
特に資源の最大消費国となりうる中国の場合には、シェールガスの埋蔵が『余るほど』あるとされていて、下手をすればアメリカのように輸出国になるポテンシャルがあるとされています。
シェールガスの埋蔵量
シェールガスは世界中に埋蔵されていて、資源消費国である欧州にもある事が判明しています。ポーランドは天然ガスをロシアから輸入していますが、ポーランドが自国からシェールガスが発掘されると、現在の世界情勢に大きな影響がある可能性が出てきます。
資源が余る時代
シェールガスの発掘は、資源が余りまくる時代を意味しています。原油に代わって発電などでもガスが利用されるようになると、原油が必要なくなるので原油価格が大幅に下落する可能性が指摘されています。現在でも、既に原油価格はかなり安くなって、航空運賃などが安くなる事に反映されていますが、今後はさらに安くなる見通しです。
資源が供給過剰になると、例えば航空機の燃料運賃が下落する事になるので、航空機の運賃がどんどん下落する事になり、デフレ経済となります。誰もお金を出して物をかわず、お金を手元に持っておいた方が良いという事になるでしょう。下手をすれば、お金を10年保有しているだけで物価が下落して、価値が倍になった事になるのです。
ドイツのハイパーインフレ
1920年代には、第一次世界大戦による英仏からの借金返済と戦後復興によって、アメリカに資金が流れ込んでアメリカが潤います。ドイツは賠償金を支払う為にアメリカから借金をしなければいけないほどでした。イツのマルクは価値がなくなってインフレを起こしてしまって、ドイツにおける紙幣は紙くずになり、トイレの紙ほどの価値も持たなくなりました。特に酷かったのは、1922年から1923年にかけてのハイパーインフレで、パン1個が1万マルクだったものが、同じ日の午後に2万マルクといった具合でした。お金は額面ではなくて重さで取引されるようになりました。
このハイパーインフレは、新しい通貨『レンテンマルク』の発行によって収まる事になります。