楽天がKDDI回線で無制限に繋ぎ放題!競合他社に回線を貸す面白い携帯業界
楽天は、「繋がらない」を解消するために、KDDIから無制限に借り入れる契約をして、「楽天最強プラン」として打ち出し初めました。
競合他社に回線を貸すKDDI
KDDIは、楽天に4G回線を貸し出すことで、数百億円の増収になると見込まれています。既存の設備を活用しただけで、数百億円も増収するなら、そりゃあ貸すわな!と思ってしまいますね。数百億の増収なんて、そんなポンポン出てくるような数値ではなく、ほとんどの会社では、10億円とか、20億円稼ぐのに物凄い苦労しています。
楽天がKDDIに支払ってきた金額は、1GBで500円という、まるで「携帯を契約したような金額」でした。まあ、KDDIは楽天の応援団ではなくて、競合他社なので、回線を貸すのが高額になるのは当たり前ですけど、1GBを500円で借りていたのでは、楽天の負担も相当なものだと思います。
楽天が全国どこでも繋がる
借りる側の楽天は、KDDIの回線を利用すれば、全国どこでも繋がるようになります。繋がらない!と言われる心配はほとんどなくなるわけです。山の中でも勝手にKDDIの回線に切り替わって繋がるようにはなります。ただし、楽天が出費する金額は、何と年間数百億円から1000億円とも言われていて、凄まじい金額です。国内でこれだけの金額を払える企業は楽天以外にいないでしょう。
KDDI側からすれば、自社が5Gなどで競争していくためにも、多額のお金が必要になっていて、その資金を楽天を顧客にして儲けるというのは、ありなんでしょう。年間数百億、うまくいけば1000億円も取れる顧客なんてそんなにいませんから、KDDIとしても嬉しいという訳です。これでKDDIの株価もうなぎのぼりです。
楽天はゆっくり自社回線を整備
楽天としては、早急に自社回線を整備する必要がなくなり、KDDIに金さえ支払っていれば、「繋がらない苦情は少なくなる」と考えています。それでも、楽天が支払う金額は相当なもので、楽天の財務状況が心配されています。楽天は、早々と3300億円ほどの増資を決めました。