Apple Musicに見る「コンテンツが定額制になる」時代

  • 24 November 2015
  • のぶやん

今までは、音楽であったり、映画などは、必要に応じてTUTAYAなどに行ってレンタルしてくるというのが普通でした。これには2つの問題があって、1つ目はTUTAYAまで行って返却する手間というのが非常に大きいと言う事と、2つ目が1回行って1-3本借りただけで数百円もするという利用者負担が非常に大きいと言うものでした。そこで、1つ目の問題を解消したのは、TUTAYAに行かなくてもダウンロードして楽しめると言うAppleが行った楽曲ダウンロードサービス「iTunes」だったのですが、これが定額制のサービスであるストリーミングの「Spotyfi(スポティファイ)」が始まって頭打ちになってしまいました。

アップルミュージックが定額化

アップル社は、2015年7月1日から定額制のサービスとして、Apple Musicを開始しました。これは、月額1000円ほどで、アップル社に登録された楽曲が聞き放題になるというものです。洋楽・邦楽などかなり揃っていて、自分が聞きたい音楽であれば、何でもあるような状況になってきています。UIが洗練されていてオシャレです。

今まで購入していた時とは違って、好きな曲を選択して、お気に入りに入れて、自分のアルバム化して好きな時に好きな曲を聴けるというようになってきました。言い換えれば、テレビやラジオのメディアで聴きたくもない曲を流されるのではなくて、自分の好きな曲を好きな形で聴くことができるようになったという事でもあります。アーティストと「コネクト」というもので繋がりもできるそうなので、好きなアーティストの新曲などが出た時に追いかける事などに活用でき麻生です。

日本における定額音楽

日本においては、2015年5月にエイベックスとサイバーエージェントが「AWA」というサービスを展開していて、月額1080円(ライト360円)となっています。それに続いて2015年6月にLINE社がLINEミュージックというものを開始しており、ほとんどAWAと同じような内容になっています。料金も全く同じで、月額1080円(ライト360円)になっています。

LINE社は、日本で支持を得ているスマホのメッセンジャーアプリであるLINEとの連携などが出来るというところが特徴です。

Google社が出したYOUTUBE RED

2014年11月にYoutubeは、月額9.99ドルでYoutube Musicという名前で定額音楽を始めていました。今度は、2015年10月28日からは、Google社もYOUTUBE REDという定額制のサービスを米国で開始しており、近いうちに世界中でサービスが展開されるものと見られています。今まで、Google社の広告が掲載されていたパートナーは、すべてがYOUTUBE REDに置き換わって、閲覧するユーザーが嫌がっていた広告がYOUTUBE上に表示される事がなくなるという事です。

日本でも2015年内に開始されるだろうという見方が広がっていますが、詳細についてはまだアナウンスされていません。

音楽家だけが音楽を独占する時代は終わった

今までは、音楽家やアーティストと呼ばれる人たちが作曲、編曲などを行っており、プロがプロデュースしなければ音楽ではないという風潮がありました。しかしながら、音楽というものはもともと民族音楽みたいに、多様性のあるものであり、誰もがプロデュースできるものであるべきなのです。時代がデジタルの時代になり、誰でも容易に作曲、編曲などを1台のパソコンで行えるようになっているのですから、センスさえあれば、誰もがアーティストとして成功できるようになりました。既存のアーティストと呼ばれる人たちは、「十分なお金が貰えない、ビジネスモデルが破綻だ」と騒ぐかもしれませんが、多くの人が供給者になれば、世界はもっと豊かになります。

映像分野だって同じことが言えます。クオリティ高い4Kと言われる動画は、今では30万円の民生用のビデオカメラで撮影する事ができるようになりました。センスがあれば、自分が映画監督になって映画を1人―3人で撮影する事だって可能なわけです。世界中の映画館で放映されなくたって、自分でYoutubeで映画を流して見て貰えばいい訳です。既得権益によらず、ビデオカメラ1台で誰でもチャンスがある時代になったと考えるべきでしょう。今までよりも民主的になったというそれだけのことです。

カテゴリ: 

Plain text

  • No HTML tags allowed.
  • Web page addresses and e-mail addresses turn into links automatically.
To prevent automated spam submissions leave this field empty.
CAPTCHA
スパム防止用です。記号をクリックして下さい。
Target Image

アドセンス広告

関連記事