資産が全くなくなると、ローマ時代の奴隷と同じ状況になる

  • 18 January 2017
  • のぶやん

現代社会において、収益を出せる資産を保有するという事は、かつてのように土地を保有する事ではなくて、株式を保有する事に変化してきています。

株式を保有する人は、株価の値上がり、不動産の値上がりによって豊かになっていき、何も保有しない人は経済成長の恩恵が全く受けられない状況になっています。

(1) 株式による格差拡大
(2) 不動産による格差拡大

土地から株式に変化

かつての大金持ちと言えば、広大な土地を保有する人の事でしたが、現代社会においての大金持ちは、企業の株式を保有する人になりました。ほとんどの大金持ちと言われる人は、資産の大半が企業の株式となっています。

正規雇用というのは、会社の資本を使って生産を生み出して、利益の中からボーナスを受け取る権利を有するものです。派遣社員・非正規雇用などは、会社の資本からボーナスが与えられないので、会社との利害関係が非常に薄いものとなっています。

収益性資産を持たないと奴隷化

ローマ帝国においては、どんなに貧しい市民でも奴隷を1人か2人ぐらいは抱えていたとされています。奴隷を貸し出すことで、自分が働かなくても良くなるからです。貸し出す奴隷がいなくなると、自分が奴隷になってしまいます。

現在の先進各国では、高齢者が年金を受給して働かない『ローマ市民』となっていて、若者が奴隷身分となっています。ただし、厚生年金がローマ市民を実現出来るのに対して、国民年金の支給額は月額6万円ほどで生活が苦しくてローマ市民になりきれません。

株式を持つ人と持たない人の格差

資産の大半を株式で保有して『配当で暮らす人』と、『全く株式を持たない労働者』の格差が拡大し続けています。

高齢者のほとんどが保有しているのは、『年金から配当を受ける権利』であり、若者が支払う年金が支給される事になっています。その若者が減少し続けているので、この年金システムは維持が非常に困難になってきています。

お金に関心が集まる社会

金持ちの多くは、お金儲け以外には関心がありません。だから金持ちになれたのかもしれませんが、日本において6人に1人が貧困状態にあるとされています。その子供たちを救おうとしているのは、市民団体などのボランティアであり、子供食堂が開設されるなどしています。


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