バブルの『非日常』が受ける時代から『日常』の共感が受ける時代に変化
フジテレビのドラマ視聴率が低迷しているという事が話題になっていますが、ドラマが面白くないのは、フジテレビドラマがバブル時代の『非日常風景』を出し過ぎているからでしょう。
最近の人気になる動画は『共感』が強い
Youtubeで人気になっているYoutuberを見ると、別に特別な場所にいるわけではなくて、単に家の中の風景とか、出来事とか、そういうのを放送してる事が多いのです。それで、1人で撮影したりしているので、『何だか私にもできそう』と思ったりするんですよね。Youtuberによっては、家族を撮影したりしていて、フジテレビのドラマよりもドラマ化されている気がするのです。ドラマが日常の中にあるのは、本当だな、と思う訳です。
高校生じゃなくても、日常風景の楽しみ方とかあるよな、と思う訳です。宮崎駿の作品とか、食べるシーンとかが結構あるけど、人というのは、誰でも日常から『食べる』という事を毎日やってる訳で、それを楽しみたいと思うのは当然だと思うのです。人間、食に対するこだわりというのは、太古の昔からあるものですから。日常の生活を豊かにするところに『共感』が生まれるんじゃないかなと思う訳です。
日常を楽しもうというコンセプトが受ける
最近、Youtuberで話題になっている「きりさきえいじ」の動画なんて、日常の部屋とか、妹とのやり取り、おじいちゃんとのやり取り、そして自分が1人で美味しい牛肉を食べるシーンとかね。もう、ほとんど特別な事がない中で展開されている日常風景なんですけど、完成度が非常に高いものに仕上がっています。出だしが部屋から始まって、そこから動きを付けて何か事件が起こって、最後に歌でしめるという凄いいけてます。
自分の部屋から始まって、出演者がおじいちゃんとかね。 普通は遊園地からのシーンでしょ。それが部屋から、おじいちゃんに繋がっていく。
テレビ局は、もっと番組を日常に近づける必要性に迫られる
女子アナなど華やかさがあるけど、近づきがたい雰囲気というのは、それだけで共感を呼べなくなってしまいます。最近では、プロ野球選手と華やかな恋愛する相当にお金持ちの女子アナなどがいたりしますけど、視聴率が取れずに降板する女子アナが多いです。テレビで放送される番組の視聴率は、共感の度合いを表しています。フジテレビの『ドクターカー』などは、お話としては面白いのかもしれないけど、日常であり得ない風景だらけで、共感を得られるかというのは疑問です。バブルの時代じゃないのですから。
テレビ局としては、誰でも動画が配信出る時代になって、差別化としてスケールと予算を活かした『非日常空間』を演出しようと頑張っていますが、それは視聴者からすると、共感しづらい要素がたっぷり盛り込まれる事になって、共感できないものに対して視聴率があがらないのも当然です。逆に、Youtuberなどが配信した家族との日常風景が共感を呼んでいて、200万回再生などテレビにも匹敵する影響力を持っています。200万回再生されると、まさに有名人と言えるでしょう。