会社で技術者が主力になる時代に営業マンはもう要らない!営業マンが全員アルバイトになる時代
個人がレンタルサーバーを借りるとなると、もう月額50円とか100円の次元になってきていて、こんな金額になると契約数が多くないと儲からないような状況になってきています。
それでも低価格でサービスを提供できるのは、長期的に見たユーザーの囲い込みであったり、ノウハウの蓄積によって1台のサーバーにユーザーを詰め込んでおけば、それほど管理コストがかからないようになっているという事情もあるでしょう。
重要になる契約数
とにかく契約数を集めないと、従業員などの大きな固定費の労働コストがかかってくるので、各社とも契約数を伸ばすことに必死になります。日本の場合には、世界的にも珍しいほどにレンタルサーバーの会社に『初期費用』というものが高額に設定されていて、その大半がアフィリエイトの費用となっています。
最近では、世界の潮流にあわせて、初期費用を取らない会社も出てきましたが、ほとんどの日系レンサバは、1ヶ月分以上の初期費用を徴収します。最小の定額プランのみを初期費用無料にして、お得感を出して登録者を増やすというような試みも行われています。私が契約したZenlogicもその1つではありますが、その結果としてZenlogicの最小プランのように多くのユーザーがコスパに不満を持ってサーバーの評判を落とすこともあります。
技術情報が儲かる時代
従来の技術情報というものは、それだけではお金になりづらくて、市場を拡大する力が必要でした。いくら自社に技術者がいても、営業マンがエースで、技術者は裏方みたいな見られ方をしてきたのはそのためです。しかし、最近になってIT技術系の会社が社会で大きな力を持つようになり、その傾向は変わろうとしています。アマゾンなどがその典型で、オンラインのショッピングモールのノウハウを活用して、AWSというサーバー事業で大成功しています。
IT技術というのは、ダイレクトに顧客と結びつくので、世界中の顧客を相手にビジネスを展開する事ができます。今まで営業員が出来なかったようなマーケティングが展開できるという事です。社内の営業マンを首にするのは、社内のエンジニアであったり、アウトソーシングのITエンジニアだったりするという時代です。
エース営業マンもいらない
インターネットの発注・取次ぎが出来る時代になって、証券会社のエース営業マンというものは、もう要らない時代になっています。ファンドを運用するファンドマネージャーだって、コンピューターに任せた方が運用成績が良いので、全く不要な人員です。エース営業マンで『私は何でも売れます』と言って、月額100万円ほどの給料を得てる人もいますけど、『何でも売れるなら自分を売り込む芸能人になれば月1000万以上稼げますよ』と言いたくなります。
エンジニア業界の再編
エンジニア業界においても再編が起こってきています。従来では、プログラマーとインフラエンジニアに分かれていたのですが、インフラ系の構造がますますシンプルになった事で、プログラマーがインフラ系にも進出してきて、プログラミングができるインフラ系を理解したような『総合的な人材』が好まれるようになってきています。例えば、ゲーム会社などは、プログラムで儲ける訳で、インフラで儲ける訳ではないからです。
そのプログラマーなんですけど、あと10年ぐらいでほとんどのプログラマーは、今のインフラエンジニアのように徐々に要らなくなってくると言われています。パッケージ化が進んで開発が容易になってくる事で、非プログラマーがプログラムを設計するようになるからです。その方が明らかに低コストで効率が良いからです。生き残るには、大学の博士課程で研究するような『超エンジニア』と呼ばれる人たちだけが生き残る事になります。Googleが最先端で求めるのもそうした人たちです。