強い将棋ソフトを作るのに棋士のアドバイスが必要ない事実!高額報酬のホワイトカラーから失業していく
将棋ソフトのボナンザを作った日本人の化学者である保木邦仁さんは、将棋について本当に素人で、ほとんど将棋をやったことがないレベルだったそうです。しかし、2005年6月にver.1.0が公開されたボナンザは、なかなかの強さで、多くの棋士が負けて注目を集めていくことになります。
2007年3月21日には、渡辺明竜王と対局して、渡辺明竜王が勝利して棋士のメンツを保ちました。
必要になるベースのデータ
将棋ソフトであるボナンザは、インターネットなどで入手できた6万局以上の将棋の棋譜データを基礎にインポートしてるということが公表されています。今では、株価の動きであったり、FXの動きなども過去のデータをインポートして自動化ソフト(AI)が使われることが当たり前になっています。こうした自動化が発達して、ゴールドマンサックスは、2000年に600人いたトレーダーを自動化で2人まで削減しています。
2005年から公開されたボナンザは、10年以上を経た現在では更に強いものになっており、将棋の棋士が既に勝ち目がないのではないかと言われています。それは、10年以上にわたって『バグの修正』が行われてきて、強くなってきたからです。ボナンザで使われた「評価関数のパラメータの自動生成」は、多くの将棋ソフトが使うようになっています。
稼ぐのがエンジニアになる
銀行員が不要になる時代と言われていますが、事務作業やチェック作業などの単純作業であれば、専門家がいる必要性がなくなってきています。人間がチェックする事によって、主観が働くことがありますが、コンピューターに任せておけば主観がなくなります。
今までは、営業員が稼いでいたのですが、営業員の単純作業が全てコンピューターに置き換わっていくことになり、営業員が不要になっていきます。人間は必要になりますが、コンピューターの補助の役割になるので、単純労働者が増えていくとみられています。
技術者以外は少数でいい
多くの企業の収益の中で中心になっていくのは、技術者の能力になってきて、人間に対する営業マンなどの収入はどんどん低下していきます。その事実は、既にホテルマンが示しています。外資系の一流ホテルでホテルマンと言っても、給料が非常に安くて、年収が300万円というのも珍しくありません。最近では、契約社員のような雇用体系も増えています。
日本の企業では、ホワイトカラーとして営業マンが稼ぐスタイルが多かったのですが、スマホ注文が当たり前になると営業マンが少なくて良くなります。今まで営業マンが行ってきた仕事は、オンラインでコンピューターが行った方が明らかに効率が良くて、手数料も安くできるからです。