仮想通貨が実現する『銀行が支配しない』ボーダレス社会
先進国の通貨は、銀行に放置しておいても金利が全く付かないのです。金利が付かないにも関わらず、お金を移動するだけで多額の手数料を徴収してぼろ儲けしています。主に高齢者をターゲットにしたこのビジネスモデルは、ジワジワ通用しなくなってきています。
インターネットで膨大な情報がやり取りされるようになった今日においては、お金の移動がこのように『手数料が高額で遅い』という事が時代遅れのビジネスモデルになってきています。
国家の通貨発行権が揺らぐ
多くの人が仮想通貨を信用して、仮想通貨決済を強めるようになると、国家の通貨が流通しなくなってきます。特に発展途上国において政府が発行する通貨の信用度が低くて、トルコなどで自国通貨ではなくて、ユーロを保有する人も沢山います。
自分の住んでいる国家の通貨が暴落した時には、『自分の人生まで巻き込まれたくない』と考えるのは普通の事です。仮想通貨のように自分が保有する通貨を自由に選べる事が必要で、その通貨を保存する場所も自分が好きな所に選べるべきでしょう。
お金を融資する銀行特権
従来の銀行は、国家が厳格に管理して特権を享受してきました。例えば、個人で金利を付けてお金を融資すると『出資法』の壁があり、銀行を通さずに100万円以上の資金を直接やり取りすると『資金決済法』に接触する可能性もありました。
仮想通貨は、従来の銀行特権を回避できるように作られているので、各国の政府が警戒心を強めて規制などに動いています。
誰でも通貨が発行できる社会
企業であったり、個人であっても簡単に通貨を発行できる社会が到来しようとしています。現在、多くの企業がICOと呼ばれる通貨発行を行っていて、新しい形の資金調達の方法として注目されています。
従来であれば、資金調達を行うのに銀行・証券会社などを通さなければならず、大きな手間と手数料がかかっていました。ICOであれば、ダイレクトに資金調達を行う事ができるので、無駄な銀行・証券会社を介する必要性もなくなります。