経済的に成功したければ、組織の駒にならない事が重要な時代!自分で資本・資産を持つ大切さ
1億総中流と言われた時代は、組織の駒となって働いていれば豊かになる展望が見えました。しかし、今日の社会において組織の駒になって働いたとしても、収入を増やす見通しが立たない場合が出てきています。
誰でも出来る仕事をしない事
コンビニの店員というのは、誰でも出来る仕事で、誰がやっても売り上げに影響しないように出来ています。また、多くの会社における事務作業も、1週間ぐらいの学習で出来るようになる場合がほとんどです。誰でも出来る仕事は、アルバイト、少し学習が必要なものでも派遣社員になるので低賃金です。
コンビニの店員を10年続けても、何もスキルも上がりませんし、出来る事が増えるものでもありません。スキルが上昇しないと、いつまでも賃金も上昇する事がないという状況になってきます。
自営業者が賃金労働者に転落
歴史的に見ると、田畑を持っている中小の自営業者の農民が田畑を持たないようになると、小作農(賃金労働者)に転落する事になります。賃金労働者は、地主に縛られる奴隷に非常に近い自由のない存在になってしまいます。いつの時代も、収益性を持つ資産を保有する人が優位にありました。
日本における正社員の地位は、株主配当の代わりにボーナス支給を受ける権利を有していました。今日、1990年代から正社員(配当金としてボーナスあり)から派遣社員・アルバイトに転落して、会社との共同体から賃金労働者に転落したという事もできるでしょう。
組織が従業員に配分をしない
組織が『使い捨てを前提と下単純作業の従業員』を増加させる中で、単純作業の従業員の労働条件は、福利厚生がない奴隷のような状況になっています。単純作業の従業員は、組織の中で働いているだけで、組織側から構成員とは考えられていません。戦争における傭兵のような扱いです。
組織が単純労働者の従業員に配分を行わないという事は、資本・能力がある人は単純労働者として働かない、もしくは働くべきではないという事を意味しています。単純労働者として働くと、消費力を持てないので将来性は絶望的になってしまいます。
正社員がジワジワと削減される
従来の日本における正社員の地位と言うのは、株主に準ずるものと考えられて、配当としてボーナスが支給されていました。日本の経済成長がなくなり、社会における競争が激化してくると、従業員に対して分配を行う事が難しくなりました。コストの高い正社員を削り、単純作業から派遣労働者・アルバイトに置き換えられてきました。
さらに、正社員になれば安泰かと言えば、正社員も10年、20年と勤務していると、時代遅れになるなどして組織に不要になり、会社から肩たたきを行われてリストラという場合も多くなってきました。派遣社員・アルバイトが増える中で、正社員にもプレッシャーがかかるようになってきたのです。
経済活動を自己資本で行う
基本的に経済活動は、自分のカネをあてにして行う事が大切になります。長期的にみて、自分が投下した以上のリターンをあげれば、事業として成功したと言えるでしょう。20代で自分に投資、30代で事業を開始するなど、人生の計画を立てながら自分の事業を育てていく事が求められます。
年収よりも大切なのは、働かなくても得られる資産が重要になります。働かなくても得られる資産を作る為に多くの企業が借金をしてまで事業を展開して、定期的に収入を得る仕組みを作ろうとしています。
人的資源が大量消耗される時代
第一次世界大戦の原因となったのは、1870年代から始まった産業革命で、余剰生産が出た事であるとされています。戦争が開始された本当の理由は、工業製品の過剰生産と人口増加で、『消費力を持たない余剰人口』が生まれていた事にあるかもしれません。