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トルコ・リラ24円でスワップ派が涙目!経済成長の裏側で対外債務が拡大

  • 8 July 2018
  • のぶやん
トルコ・リラ

トルコ・リラのような新興国通貨は、素人が手が出せる通貨ではありません。そして、玄人であればあるほど、手を出さない通貨でもあります。

2018年1月に1トルコ・リラ30円だったものが2018年6月にトルコ・リラ24円まで大幅に下落しました。2015年には1トルコ・リラ50円だったので、通貨の価値が3年で半分になってしまった事になります。

トルコ・リラ

トルコでは、若年層が多い事もあって、順調に経済成長を遂げています。その経済成長の裏側で、消費者物価指数が1年10%を超えるというインフレに見舞われています。トルコは、資源が少ない国なので、その資源の輸入で貿易赤字を生み出しています。貿易赤字が為替安に拍車をかける原因とも言えるでしょう。

さらにトルコは、海外からの借り入れも行っているので、為替の下落に寄って、対外債務の返済に苦しむ状況にあります。

トルコが通貨安でインフレ

米国の政策転換によって、米国が金利を上げる事によって、資金がドルの方に向かって新興国がピンチに陥っています。その中で特にトルコ・リラが売られる展開となっています。ドルの金利が上がるのであれば、安全性が高いドルを保有していた方がいいからです。

エルドアン大統領は、さらに金利を上げる事に消極的であり、米ドルが金利を上げるにしたがって資本流出を招いています。

対外債務が不安材料

新興国の対外債務の上昇は、敵視的に通貨の信頼を失わせてきました。経済成長のために海外から借金をしてインフラ投資などに充てる結果として、対外債務が急増して、経済成長したとしても返済が大変になっていくのです。特にトルコのような『資源が少ない国』においては、輸入が多いので貿易赤字から経常赤字になりやすいのです。

日本は、少子高齢化を加速させる事で経済成長を諦めて、海外に投資し続けてきました。簡単に言ってしまえば、国内に投資しないで海外投資を加速させる事によって、国内をボロボロにしてきたという歴史があります。

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