Yahoo! JapanがTポイントのCCC(ツタヤ)と提携
Yahoo! Japanと言えば、つい先日にクックパッドと提携を行って、Yahooレシピを廃止しました。そして、今日になって今度はYahooポイントを廃止して、これからはYahoo Japanのidで全てTポイントを使うという驚く発表を行っています。Yahooポイントは、従来であればネットショッピングなどの「オンライン」を中心に貯めるものでしたが、Tポイントと提携を行うことによって、オフラインでも貯められる事が多くなります。例えば、コンビニエンスストア「ファミリーマート」で買い物をした場合に貯まりますし、東急ホテルズで貯める事もできるようになります。
クレジットカードのポイント
クレジットカードでは、既に利用するとポイントが貯まるというサービスを各社が積極的に導入しています。クレジットカードを利用する側としては、ポイントが貯まるクレジットカードを利用するという人が少なくありません。クレジットカードのポイントは、通常は1%ほどの付与率となっており、毎月数万円の消費があれば、年間にすると確かに少なくないポイントが貯まります。マイレージが貯まる航空会社系のクレジットカードも人気があります。
巨大ポイントサービス化
Yahooの月間ユニーク・アクティブユーザーは5000万人、Tポイントの月間ユニーク・アクティブユーザーが4000万人いると報道されていたので、Yahoo IDに統一された場合には、巨大ポイントサービスで国民の過半数にアプローチできるという事になりますね。Tポイントを使うには、YahooのユーザーID登録が必修になるので、Tポイントを中心に使っていたユーザーは、自動的にYahooの潜在的カスタマーになります。
Yahooのコンシューマー部門を強化
Yahoo! Japan自体の業績は絶好調で、2012年3月期の決算において売り上げが3000億円を超え、純利益も1000億円を超えるという素晴らしい業績でした。特にリスティング広告が絶好調のようで、企業からの出稿が伸びています。1000億円ほどの売り上げがあるリスティング広告は、ユーザーを集める上で人気は衰えるどころか、利用は増加傾向にあります。また、Usenグループから買い取ったGyaoも2011年に黒字化しています。
一方で、コンシューマー事業の方は売上高1000億円の横ばいで、ほとんど伸びていません。このコンシューマー事業について、Yahoo!は何とか強化策を打ち出していきたいと考えていたようで、それが今回のTポイントとの提携という形になったものと思われます。Tポイントを使えるようにする事で、このコンシューマー部門の売り上げを大きく引き上げていきたいと考えているのでしょう。