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自分で取材できないメディアの価値は低い!SEALDsデモ取材に見るメディアの姿

  • 1 October 2015
  • のぶやん

SEALDsのデモには、NHKはいつも記者やカメラマンを送り込んできていましたが、産経・読売などの記者・取材班をほとんど見かけることがありませんでした。取材陣の場所で良く見かけるのは、毎日新聞、朝日新聞、東京新聞、赤旗、神奈川新聞などでした。こういったSEALDsのデモを取り上げる新聞社は、今回の取材というのは、過去にないほどに回数が多かった事もあって、記者・カメラマンともに夏休み返上で取材している姿が見受けられました。

毎日・朝日・東京・赤旗・神奈川新聞などは、沢山のデモ報道を行ったことによって、デモ報道などのプロフェッショナルとなっていって、記者の能力が格段に高まった事は間違いありません。こうした市民のデモを大量に取材する機会なんて、滅多にない事であり、メディアが実際に現場に足を運んでそれを取材するというのは、非常に貴重な経験となった事は間違いないでしょう。取材した記者・カメラマンなども、様々な工夫をして取材するようになっており、取材能力が高まった事は今後の取材にも活用できるのです。

取材能力の高さが運を呼び寄せる

私は、大型デモの翌日などに良くコンビニなどに行って各新聞社の新聞を買って読み比べたりしていたのですが、そこに使われる写真で取材能力の高さが分かったりします。記者・カメラマンの位置取りなどは、完全に「カンに頼る」わけですけど、そういったカンというのは、日頃の取材があって初めて養われるのです。現場においては、取材スタッフは、自分で判断して場所をとらなくてはいけません。日頃の地道な取材がそういった運を呼び寄せるのです。

今回のデモ取材で特に目立つ活躍をしていたのは、毎日新聞の写真部でした。凄いインパクトある写真を連発して、メディア関係者を驚かせていました。朝日新聞は、毎日新聞に対抗心を燃やして、様々な工夫を凝らした写真や動画を掲載するようになっていました。こうした毎日新聞、朝日新聞などの取材能力の高さというのは、今後の紙面にどんどん現れていくでしょう。逆にデモの取材を怠っていた読売・産経新聞などは、記者やカメラマンに何らそういった技術が身に付いていないわけです。この時代に現場で身に付ける技術というのは非常に重要で、それがないとメディアとしての価値がないようなものです。

取材をしているメディア価値が高い

当然ながら取材をしないメディアに比べて、取材をしているメディアの価値というのは高くなります。取材をすれば、臨場感のある本物の記事がかけますが、取材をしないと想像でワンパターンのお決まり記事しか書けないからです。SEALDsのデモを批判した人はインターネットの上で見た写真を基準にして批判したりしていますが、現場に行ってない人が何を言ったところで、説得力というのが欠けてしまうのです。国会前に来たメディアと来なかったメディアの差は、すぐには出ないかもしれませんが、これが1年後、3年後などにどんどん現れていくのです。

スマホのニュースサイトであるアンテナが取材をしないメディアを切り捨てたという事がインターネットの記事として掲載されました。それによると、独自のスコアリングを行って、取材を行わないでコピー記事で形成したサイトというものを排除したという事です。画像・動画をほかの所から持ってこないで、自分で取材したものを配信しているメディアを高く評価したという事です。全く現場で取材をせずに書いた記事というのは、内容に大きな間違いを含んでいる場合も数が多いのです。

まあ、アンテナ自身が取材せずに他社の記事を転載する訳だから、取材していないメディアの記事を更に転載したら価値の低下が著しいですからね。取材したメディアの記事を転載してせめて3次情報ぐらいでいたいのでしょう。

イケダハヤトが広告記事だらけに染まる

イケダハヤトは、収入をあげるために記事と称した広告を配信したりして、ライブドアがそれを取り上げています。イケダハヤトは、アフィリエイト記事を量産して、広告収入が増えて年収が増えたと喜んでいますけど、ブログでそんな事を続けていたら、ユーザー離れを顕著にさせる事になるでしょう。イケダハヤトは、高知以外の取材をほとんど行っておらず、自分の浅い経験に基づいた記事しかかけないので、ブロガーとしてライブドアを通じてアフィリエイトで稼ぎ始めたのですが、これはユーザーからすると迷惑行為にうつっていくと考えます。

ヤフーなどもこうした記事広告を取り上げることを嫌がって、契約解除しましたけど、イケダハヤトもライブドアから記事掲載を見送られる可能性があるでしょう。広告記事というのは、ユーザーに本当に価値がある記事ではない場合が多いので、そういった記事が増えた場合には、ユーザーが誰もメディアを信用しなくなってしまうからです。また、記事を配信するヤフーから言えば、広告記事が配信される事によって、自社の機会損失を発生させていると考えることもできます。

五感を大切にするメディア

人間の五感というものは、動物として発達していて、視覚、嗅覚などから様々な情報を得る事ができます。例えば、SEALDsデモで警察が出している排気ガスがデモの参加者に降りかかっている事実であったり、その場の異様な雰囲気などは、写真や動画では伝わらない事が多いです。自分が感覚として感じる違和感であったり、ちょっと違うんじゃないかと思うような感覚というのは、それを大事にすべきだと思うのです。女性というのは、そういった違和感に男性よりも敏感であると言われる事もあります。

誰かと会話していると分かるのですが、面白い話ができる人というのは、体験している量が多い事がほとんどですね。家にひきこもってばかりいると、メディアの情報から伝わってくる話しかできなくなって、話題がつまらない話ばかりになってしまうのです。人間性の幅を広げる為にも、様々な現場に出て歩いて、自分の五感をフルに活用するべきだと思うのです。

ヤフーにBANされたメディアの影響

記事広告をそうと分からない形で掲載していたサイトがヤフーに掲載停止措置を受けることになりました。例えば、NAVERまとめに強気で掲載を禁止していたモデルプレスがYahooニュースにBANされました。それ以外に、マイナビニュース、マイナビウーマンもBANされています。ヤフーは7月30日、「これらの行為について、積極的に排除し、撲滅したい」との考えをYahoo!ニュースのスタッフブログで示しており、今後も記事広告を分からない形で掲載する場合には、Yahooニュースの掲載を打ち切る考えのようです。

6月に日経デジタルで報じられたもので、ヤフーはこれを「ステレスマーケティングの一種で契約違反だ」と述べています。場合によっては、裁判に訴えると言っていますが、今の所は掲載解除されたメディアを訴えるまでは至っていないようです。

国会前のデモで見かけたTBSの金平茂紀

TBSの番組などに出演している金平茂紀さんをデモにおいて何度も見かける事がありました。TBSの執行役員報道局という高い地位にありながら、デモに出かけてくる事に関心していました。そして、心配そうな目で前の方に行ってじっと見つめているのです。8月30日に国会前で大規模デモがあった時にも来ていましたし、9月16日に警察との激しい衝突があった時にも前の方で見ていました。東日本大震災の現場にも頻繁に足を運んでいたという事です。これが「本物」のジャーナリストなんだなと思ったのでした。

ニュースステーションの古舘さんが嘘くさく見えてしまうのは、現場にほとんど行ってないからでしょう。これほどデモに足を運んだ私は、デモの中で様々な著名人を見かけましたが、彼の姿を一度も見ていません。彼と番組内で対立したとされる古賀茂明さんは、デモに行くたびに見かけたものでした。SEALDsの主催しているデモに行くことによって、そういった本物を見抜く力を直感的に身に付けることができるものだと感じたのでした。朝から生テレビの田原総一朗さんは、18日のSEALDsデモを密かに見学に来ていたという事が判明しました。

どんなに立派な事を言い張ったところで、ジャーナリストなどで現場に全く行かない人は信用してはダメですね。現場に行かないで、人に何を伝えられると言うのでしょうか。

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