カリスマブロガーの人気が終わり、ユーチューバー人気が高まっている現実

  • 4 September 2017
  • のぶやん

カリスマブロガーと言われたはあちゅう氏(1986年生まれの31歳)とか、イケダハヤト氏(1986年生まれ31歳)は、ブロガーとしてフリーランスになったという点では、ある程度の『成功した』と言えますが、最近になって高まるユーチューバー熱に押されているのが気になります。

2016年頃からの『ネットの炎上』は、はあちゅう、イケダハヤトのような2003年頃からのブログサービスでブームになった『ブロガー世代』が作りだすものではなくて、ユーチューバーが作りだすものに変化してきました。その過程で、以前であれば広告のプロと言われて炎上していたようなLINE社の田端信太郎氏のような人の影もかなり薄くなりました。

安藤美冬が終わった理由

ノマドワーカ―と言っていた安藤美冬さん(1980年生まれの37歳)などは、ノマドワーカーにとって大切に見えるブログの更新も停止しており、自身のツィッターのRTもほとんどないという厳しい状況になっています。この理由としては、安藤美冬さんが『活動の場をテレビ・雑誌などの媒体に絞って、インターネットの小さな仕事はやらない』という古い考えにあったからでしょう。芸能人にも文化人にも属さない中途半端な立場では、出演オファーは多くきません。

最近、セルフブランディングなどで知名度を上げているのは、ブロガーよりむしろユーチューバーに多くなっています。動画の方がブログよりも圧倒的な情報量が多くて、有名なユーチューバーが沢山出てきています。テレビタレントのように作られた面白さではなくて、身近な面白さが求められるようになってきています。SNSでチャンスを呼び込むというよりは、動画の方がチャンスを呼び込むツールに適するようになってきている訳です。

ブログよりユーチューブ

ユーチューバーの人気が高まっている理由としては、ユーチューブの動画が情報量が圧倒的に多い事があります。ユーチューバーの多くが1日1本ペースで大量の動画を出していて、1分~5分ぐらいの動画が多いですが、情報量が圧倒的に多いのが特徴です。

スマートフォンを中高生の多くが持って、その通信容量が上がった事によって、ユーチューブ動画が多くの中高生に見られるようになりました。最近では、小学生もスマートフォンを持ち歩くようになっているという事で、小学生の間では特にユーチューバーの知名度が高くなっています。

テレビタレント時代の終わり

小学生から高校生では、高齢者向けに作られたテレビの視聴率がかつてに比べて減少しており、ユーチューバーの人気が高まっています。そのような中において、インターネット上でテレビタレントなどがフォロワーを集められなくなってきています。インターネット上で発信力を持つ芸能人などが限られており、それだけ広告主からは『広告価値が低い』とみなされるようになってきたのです。

Google社もユーチューバーを戦略的に目立たせるようにしており、HIKAKINなど著名ユーチューバーをテレビCMなどにも起用しました。このようなGoogle社の動画戦略によって、インターネット上で知名度があるのは、テレビタレントでも、ブロガーでもなくて、ユーチューバーとなっています。そうなってくると、テレビタレントなどにとっては、非常に厳しい時代になってきました。

ユーチューブの競争が激化

テレビにタレントとして出演したいという人は沢山いますが、その枠は昔以上に狭まっていて、テレビに出るよりもユーチューブで実力を試すことができます。ユーチューブの方で人気になれば、テレビオファーが来ることもあるでしょう。テレビタレントにしても、出演をゲットするには、かつてのようなコネだけではなくて、インターネット上で人気を示して広告価値がある事を示す必要性が出てきました。

多くのテレビタレントがインターネット上でも動画を公開していますが、アクセスがほとんど得られておらず、話題にもなっていません。テレビの側も生き残りをかけて、テレビ朝日がサイバーエージェントと組んで『アベマTV』というスマホ向けのアプリで勝負を挑んできています。ただ、従来のように芸能人を出演させているのでコストが高くて、割に合う気がしません。ユーチューバーを引き抜いて出演させた方がコスト安になる気がします。

過激になるユーチューバー

ユーチューブのネタというものは、注目を集める為にますます過激になってきています。過激ユーチューバーとして知られていたのは、2016年に大ブレイクした桐崎栄二で、田舎の高校生がリアルサザエさんを展開して大人気になり、100万再生を何度も記録して大人気のユーチューバーになりました。その動画を見ていると、妹をいじる時が多くて、家族まで出演して、本当のドラマが最高です。ただ、2017年に出している動画は従来の切れ味を欠いてきており、アクセスも以前ほど伸びなくなってきています。

家族愛のような過激さならいいのですが、最近ではビルの上に登ったりする危険な動画をインスタやユーチューブにアップロードする人たちが出てきて問題になっています。注目されたいという欲求で高所に命綱なしで挑んで、失敗して落下する人も出てきて危険です。

2017年から動画の競争激化

インターネット上で再生数を伸ばしてきた動画ですが、動画がどんどんアップロードされるので、その競争も激化してきています。ユーチューバーも飽きられないように、毎回の動画で本気を出す必要性が迫られていて、プレッシャーを感じている人も多い事でしょう。実際、それを職業として行っているプロの芸人のようなものなので、ユーチューブに依存した生活というのは、それなりのリスクもあります。

動画の画素数も上がってきており、とりあえずテレビと同じ画質でインターネット上で動画を楽しめるようになってきました。あとは、テレビ局の予算 VS ユーチューブ動画の勝負になってきて、ジワジワとテレビ局の地位をインターネットが奪い始めています。2020年頃には、テレビ局の視聴率が下がって、広告が全く取れなくなってくると予想します。

技術力のバックアップ体制

ユーチューバーは、UUUMのような芸能事務所を設立したり、そこに所属するなどして、会社としてのサポートを受けるようになってきました。こうした中において、個人で行うユーチューバーが技術のレベルを向上させたり、個人では実現しづらい企画が出来たり、ユーチューブ以外から広告を得られるようになってきています。インターネットの動画が新しい段階に入ってきたと言えるでしょう。テレビ局などがユーチューバーに出演を依頼する時にも、UUUMを通じて行うので、芸能事務所と似たような機能になってきました。

さて、従来の芸能事務所は、インターネット上でコンテンツを展開するスキルを持ち合わせていません。インターネットのマーケティングに強いUUUMに『インターネット芸能界』を支配されてしまって、従来の単にテレビ局・ラジオ局と電通とコネで繋がってきた芸能事務所が蚊帳の外に置かれてしまうかもしれません。従来の芸能事務所がインターネット上でのポジションを模索しようとしても、その人材もコネも技術もない状況です。今、芸能人になるのに最も良い方法は、ユーチューバーとして面白い動画を出す事です。

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