三菱重工の豪華客船とMRJの大失敗!日本の若者を抑圧し続けて民間需要が高齢化した悲惨な国家の末路


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  • 18 November 2017
  • のぶやん

三菱重工は、新しいビジネスとして海外で活況となっている大型客船を開始すべく、赤字を覚悟で2011年にクルーズ客船を受注しました。多少の赤字は仕方ないと考えていたところもあるようで、受注して建造してノウハウを蓄積して、次からの受注に繋げて新しい市場を開拓していくという予定ではありました。しかし、この試みは大失敗に終わり、2013年6月に着工して2015年3月に引き渡し予定だったものが延期されて、2015年9月にようやく引き渡しが行われました。

この引き渡しの影響は非常に大きなものになり、2015年10月に欧州への回航を兼ねたデビュークルーズなどが中止となりました。1000億円で受注した船に2倍以上の金額をつぎ込む結果となり、2375億円の損失を出しました。この損失によって、三菱重工は大型客船の受注を継続する事ができなくなり、事実上の撤退となったのでした。リーマンショック後の2010年に客船ビジネスに参入を表明して以降、僅か6年で2隻の建造に終わりました。

他社からの受注の難しさ

従来の実績と言えば、5万tクラスの飛鳥がありましたが、自社建造の船であれば、自社技術で調整可能ですが、他社から受注するとなると要求通りに建造するので難易度が高まります。また、三菱重工は、5万tクラスの大型客船をしばらく建造しておらず、ゼロベースからのスタートとなりました。

12万tクラスの船ともなれば、高級ホテルのような内装を実現するだけではなくて、全室にWifi整備する技術であったり、船の中に大きな劇場も整備しなくてはなりません。造船の技術にとどまらず、多岐にわたる技術者が必要になり、そうした技術者を三菱重工は抱えていませんでした。素人が手探り状態でやった船など良い物が出来るはずもなく、完成度の低さに調整を重ねたものとみられています。

信頼を失った三菱重工

大型客船の失敗によって、三菱重工の評価として大型客船を建造する技術力が全くないという評価が定着して、再度の受注が不可能になったばかりではなくて、日本の造船技術力が大幅に低下している事を印象づける結果となりました。造船の受注自体は、中国・韓国が力を付けてきて、日本の市場をどんどん奪い取っています。このような状況で、日本は造船業が非常に厳しい状況に追い込まれています。

日本の技術力は、一部に優れたところもあるのも確かであり、最新技術を持った場所もあります。しかし、それはごく一部に限られたものであり、大型客船のような多岐にわたる建造ノウハウを保有してはいませんでした。付加価値の高い大型客船ではありますが、それだけノウハウがないと建造が難しく、そこが中国・韓国も手を付けられていない理由でした。

世界の市場に遅れる日本

三菱重工は、重工業分野で強みをもっていますが、実際の需要は重工業だけではなくて大型客船のように民間需要の市場が必要になってきます。移民などを積極的に受け入れて、経済成長を遂げてきた欧米と、この20年間に全く経済成長をしなかった日本では国民の考え方が全く違う方向に進んできています。日本人は、自分たちでも気が付かないうちに消費スタイルが世界の潮流とはかけ離れたものになってきています。

中国などがこの20年で国民のライフスタイルを変化させた事が注目されていますが、欧米各国も不動産の活況と経済成長に伴って、国民生活はバブリーな雰囲気を漂わせていました。その1つがクルーズ客船であり、夏の余暇を安値で楽しめると多くの需要を生み出しました。一方の日本では、高齢化が進んで、クルーズ船に乗るのは高齢者ばかりで、ファミリー需要などが見込めませんでした。これが三菱重工が自社で大型クルーズ船を導入しない事情でもあります。


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