地方でシェアハウスが成功しない理由は、設定されてる家賃が相場より高すぎるから

  • 25 December 2017
  • のぶやん
お部屋

長野で2018年1月にシェアハウスがオープンする(柏屋旅館リンク)という情報をツィッターで見かけました。地方再生の鍵として、主に20代~30代前半が地方に移住する手段としては、シェアハウスの選択は面白いと思います。でも、ウェブサイトを見ると家賃が高く設定されすぎていてびっくりしました。長野県佐久市という立地だと、いくら駅に近いとは言っても、家賃設定を低くしないと入居者は集まらないでしょう。

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家賃が高いので部屋が埋まらない

この旅館に自分がいくらだったら移住しますか?と問われたら、住居費25万円、共益費0.5万円=合計3万円だったら移住を検討すると思います。5万円も出すのであれば、都心部にも比較的近い神奈川の大規模なシェアハウスに住めますし、6万円以上を出せば、都心部にも選ぶことができます。フルリフォームでよほど魅力的にでもしない限りは、長野県の立地で月5万円も出すのは難しいでしょう。

特にJR高崎駅からも距離がある佐久市という立地では、現地における収入はほとんど期待できず、パソコンのみで生計を立てる人しか移住できない立地です。パソコンのみで(東京などに毎月の移動を伴わず)最低20万、普通に生活するなら30万円の定期的な収入を得る事は、それほど簡単な事ではありません。つまり、実際には貯蓄で暮らすような人も含んで受け入れる事になるでしょう。

最初に家賃設定を下げる

初期のキャーンペーンなどにして、家賃設定を下げると良いでしょう。入居しやすいように最初の『お試し3ヶ月3万円』などにして、最初に満室にする事が大切です。最初から空き物件になってしまうと、家賃収入が全く得られないばかりではなくて、そもそもシェアハウスとしての魅力自体を伝える人が誰もいなくなってしまうからです。

家賃を2.5万円~3万円まで下げ過ぎると、変な人が来るかもしれないと思う場合には、年齢制限・男女を均等にするなどで工夫します。例えば、年齢制限を20歳~35歳までにして、若者中心のコミュニティを形成します。また、男性募集6人、女性募集6人にして、女性の方を少し安くして入居しやすくする事が考えられます。

共益スペースが広すぎる

この古民家を見ると、結婚式場にも使えた共益スペース(共同アトリエ)が無駄なスペースになってしまっています。基本的にパソコンで作業をする人などにとって、共同アトリエなど何の役にも立ちません。自分の部屋以外の休憩は、ロビーであったり、会議室と呼ばれている場所で行えばいいので、アトリエスペースというのは、必要ないスペースと言えるでしょう。

簡易のリフォームを施せば、共有スペースの区画を居住スペースにして、全体の家賃を下げる事が可能です。部屋数が増えると、募集人数が増えて狭苦しくなりますが、その分だけ全体の家賃設定を下げられるというメリットが非常に大きなものです。

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