単純作業の労働者を脱するセルフブランディング

  • 7 January 2015
  • WEB情報屋

日本が戦後には、原材料を輸入して加工して輸出するという第二次産業と呼ばれる工業が盛んに行われてきました。しかしながら、工場で加工して輸出物の生産が海外にシフトしていく中において、第三次産業と呼ばれるサービス産業が発達しています。そのサービス産業もどんどん競争が激しくなってきており、小売の販売価格の激安化やホテルの激安化など、主に労働者の価値を引き下げる形でサービス産業の低価格化が進んでいるとされています。

そういったサービス産業に従事する労働者たちは、グローバル競争の中で単価がどんどん引き下げられており、単純作業では「飯を食うのが精一杯」という人が沢山出てきています。シティホテルというものが激安のビジネスホテルに食われて従業員の給与も引き下げられたり、ユニクロのような「ファストファッション」が流行する事で、アパレルの小売をやっている従業員の給与が引き下げられたりします。何も考えずに単純作業をやっているような労働者の給与はどんどん引き下げられていく傾向があります。

このようなサービス産業で単純労働者として働きたくないという人は、自分にしかできない仕事というものを模索していかないといけない段階になってきています。言い換えれば、個性を輝かせるということで、そうした考え方からインターネットを使ったセルフブランディングというものが流行していると考えられます。現在、自分が行っている仕事について独自の考え方を極めていって、「自分らしさ」を模索しながら人生を歩むという感じです。

芸能人も顔負けの一般人たち

テレビに出たりするコメンテーターなどは、「文化人」などと呼ばれてきましたが、インターネットが出る前までは、そういったブランディングする場所がテレビ・新聞・雑誌・ラジオなどに限られていました。そこにインターネットが入ってくると、ブログなどで情報を発信して有名になる人が出てきて、「セルフ・ブランディング」などと呼ばれるようになってきました。
 

はあちゅうさんのように28歳(1986年1月22日生まれなのでもうすぐ29歳)とか、安藤美冬さんとか。安藤美冬さんに関して言えば、ノマドワーカーとしてセルフブランディングしていますが、その実態が良く分かりません。私からすると、究極のノマドワーカーというのは、オンラインコンテンツを中心に稼ぐイケダハヤトみたいな稼ぎ方だと思うんですが(現実的にはイケダハヤトもAdsenseで5万程度しか稼げていないんだけど)、ノマドワーカーというイメージと安藤美冬さんのやっている事には乖離が生じています。
 

インターネットで名前を売る

自分の生き方などを全面に出した方では、BLOGOSで実名を出しているカサコさん(元アイフル社員)であったり、立花岳志さんなどがあります。いずれもインターネットで名前を売って別のビジネスに結び付けるという現代的なフリーランスという事ができるでしょう。自分の名前を公表した上でブログメディアで考え方、生活を公開する様子は、「芸能系の文化人」とも言える活動です。

韓国で成功した市民メディアと言われている「オーマイニュース」が日本で失敗しましたが、BLOGOSの場合には、ライブドアブログなど自身のブログを転載するという形で、ある程度のPVを集めてそれなりに成功しているメディアです。インターネットメディアで名前を売りたいという方には、こうした場所を利用するのは良い方法である気がします。Twitterのフォロワーを増やしたり、ブログにアクセスを誘導したりすることが可能になります。

セルフブランディングが成功するまでは、ほとんど無料で働かなくてはいけないし、成功したところでどれぐらいの報酬が得られるかは未知数です。「この人が言ってるからフォローしてみたい」と多くの人に思って貰うには、インターネット上で目立った活動を行っていかなくてはいけないという事になります。ネットで炎上しそうなネタを取り上げるなど、何らかの注目される活動が必要になりそうです。

企業の中で名前を売りづらい

企業の内部にいる人だと、名前を売るのが仕事である芸能人でもない限りは、名前を売って自分の存在感を目立たせる事は非常に難しいと言えるでしょう。はあちゅうさんは、キレナビの編集長をしていた訳ですけど、キレナビ自体がはあちゅうと結びつく事が難しくて、キレナビを宣伝するのに苦労していたようです。結果として、キレナビが成功する事は無くて、サイブリッジに売却されてしまいました。

はあちゅうは、その後にフリーランスになった訳ですけど、フリーで活動した方が明らかに稼げるようになっていたし、フリーで活動していた方が彼女の特徴を活かせるものと考えます。企業の下で働いている社員というのは、企業の利益を考えないといけないながら、他の人と似たような安い月収で、自分のブランドで宣伝するというのは、割に合わないんですね。

セルフブランディングの基本

セルフ・ブランディングの基本は、ブログ、ソーシャルメディア(SNS)、動画です。いずれにしても、ある程度のアクセスを集めて、今までアクセスを集めた人に絡むなどして紹介して貰うなどで自分の保有資産に対するアクセスを更に集める事が必要になります。いくらブログを書いても、いくらソーシャルメディアで情報発信をしたところで、アクセス数が取れなければどうにもなりません。

セルフ・ブランディングの基本としては、誰かに注目して貰う事なので、炎上でも何でも良いので、とにかく世間の注目を集めて名前を売る事をしないといけないでしょう。自分の強みが何かをしっかりと理解した上で、その強みについて語るというスタイルが良いとされています。例えば、英会話で可愛い語り口調のちかさんなどは、英語でセルフブランディングをしています。表情の多彩さ、そして英語の流暢さ。他の人が真似できない独自性でアクセスを集めています。

利用していくべきツール

最近では、フェイスブックが買収したInstagram(インスタグラム)で写真をアップロードするのが流行しています。インスタグラムの特徴としては、最初から携帯(スマートフォン)向けに作られているので、スマートフォンで使いやすくて、なおかつ写真を綺麗に表示するという事ができるという点です。

最近、芸能人の情報発信部隊として、アメーバブログに代わって人気を集めてきているのが「LINEブログ」です。「2015年1月中旬より、アーティスト、タレント・モデル、スポーツ、スペシャリストの4部門で、条件を満たす方ならどなたでもご利用いただけるようになります。」という事で、芸能人・有名人であれば、LINEブログを利用する事ができるという事です。一般に開放される日も近いかもしれません。

怪しい物販のビジネス

アマゾンとかで仕入れて売ると言ういわゆる『物販』をしている知り合いが結構いるのですが、そういった物販ビジネスは、物凄い単純作業を外部の業者に投げる事で、「月額100万円」を稼ぐとかいうのを目指す人が多いのです。アマゾンのFBAで納品するとして、純利益20%なら、月利50万に必要な売上が250万円、商品回転率8割とすると300万円ほどの在庫が必要になります。300万円の在庫を抱えるのは、結構なリスクをとってると思うんですよね。月額100万稼ぐには、600万円の在庫を保有する必要があります。

300万円の在庫を抱えて、もし商品が半分ぐらいしか売れなかったりすると、利益率が低下することになって、更に厳しい状況になります。更に言えば、300万円の在庫を「毎月さばききる」事が必要になり、さばけなければすぐに収入が下落します。また、アマゾンFBA以外の無在庫販売で行った場合には、利益率が低下する事になってしまいます。このように物販ビジネスと言うのは、リスクと隣り合わせであり、そのリスクコントロールに物凄く労力がかかるという事を知っておくべきでしょう。

セルフブランディングと生き方

セルフ・ブランディングというのは、基本的にどこかのメディアで名前を売ればいいということになっていて、現時点において「テレビ」というのが最も強力なメディアです。安藤美冬さんも、運よく「ノマドワーカー」として情熱大陸に出て有名になりました。ご本人も「情熱大陸に出たのが転機になった」と述べています。ただし、一度有名になったからと言って、その後の仕事が順調にいくかどうかは本人しだいという事でしょう。安藤美冬さんに関しては、インタビューを見た限りでは、目標設定が非常に曖昧で、「将来何をやりたいか分からない」と田原総一郎さんにも指摘されていました。

安藤美冬さんは既に35歳なわけなんですけど、「何がやりたいか分からない」と指摘されるようじゃダメな年齢だと思うんですね。30歳ぐらいまでならば、「将来、何がやりたいか分からない」と指摘されてもいいんでしょうけど。若くて、お綺麗で、多くのサラリーマンが憧れるとされる「どこでも働ける生き方」を模索しているみたいですけど、実態としては大学講師などを務めていて、テレビのイメージが出した「ノマドワーカー」という働き方と乖離しています。「近い将来海外でのんびり暮らしたい」という何となく言ってみた台詞とも乖離しています。

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