フェイスブックからのアクセスを望めない理由!フェイスブックでブランディングは出来るがアクセスは来ない

  • 16 November 2015
  • のぶやん

アクセスを集める2つのSNSと言えば、ツイッターとフェイスブックなんですけど、ツィッターの方はリンクされる可能性が高いのに対して、フェイスブックというのは、「いいねの割にはリンクしない人が結構多い」という事が言われています。ツィッターでリンク先を確認する可能性というのは、フォロワーの100分の1程度と言われていますが、フェイスブックでは、いいね!を気軽に押してくれるけれども、その先のリンク先には飛ばないという事が良くあるのです。だから、フェイスブックのいいね!よりもツィッターのRT数の方が重要です。言い換えれば、RTされた数がアクセス数に反映されているメディアというのは多いです。

分散型のメディアが台頭

最近になって、「分散型メディア(この名称が良いかは知らない)」というものが爆発してきていると言う記事を読みました。NowThisNewsでは、Facebook,Instagram、Vine、Snapchat、Twitterなど16か所のプラットフォームに記事を置いておいて、ニュースをメディア分散しておくのだそうです。それによって、自社のプラットフォームが必要ないのでコストが異常なまでに安く済むこと、多様なメディアでブランディングが可能である事、1つが閉鎖されてもブランドが保てるというリスク分散ができること、多様なチャンネルを持つことでブランディングの多様化が図れることなどのメリットがあります。注目すべきは、大してお金にならないInstagramやSnapchatすら入れているという点です。

単にリンクを送るサービスから脱却

先ほどの記事に書いてある内容などを総合すると、フェイスブックは、単に他社のリンクを設置して拡散を担うだけではなくて、フェイスブックの内部に記事を置いて読んでもらう事で、更に広告費を稼ぎたいという狙いがあるという事です。フェイスブックから他の記事に飛んでしまったのでは、ユーザーにとっても不親切であるし、何よりユーザーが飛んだ先のウェブサイトは別会社のものなので、その部分がフェイスブックの収益にならないという事がフェイスブック社にとって大きな課題でした。

Google社の場合には、自社の検索サイトにも広告はありますし、そこから飛んだ他社のウェブサイト上でも、沢山のGoogle社の広告が掲載されています。Google社の場合には、自社・他者ともに広告業界をかなり大規模に押さえているので、インターネット上で情報が見られると、Google社の収益になる事が多いと言う事が分かります。このことによって、Google社が大きな収益を得られる事が容易に想像できます。逆にTwitter社などは、リンクとして送り込むだけになってしまっているので、広告を上手に掲載する場所が見当たらず、それがTwitter社の大きな課題になっています。

自社のサーバーにコンテンツを入れておく

Youtubeなんてずっと凄く大赤字だったけどやってこれたのは、Googleの広告収入があったからなんですけど、それでもGoogle社がYoutubeを辞めなかったのは、自社サーバーにコンテンツがあるという重要性を知っていたからでしょう。自社サーバーにコンテンツさえ集めれば、後から広告を掲載しようが、削除しようが、コントロール権を自分たちが完全に掌握する事ができてしまいます。とにかく、動画のプラットフォームとして世界で最強のものを確立してしまえば、あとは敵なしになる訳です。それには強力なサーバーを維持するだけの財力が必要であって、無限にお金が出せるとされるGoogle社しかできない事でもありました。

NAVERまとめにしても、非常に難しいとされていた「アクセスでインセンティブを決めてお金を支払う」という事をやってのけて、5年以上もサービスが継続しています。これは実は結構凄い事で、NAVERまとめが一定の成功をおさめたといっても良いでしょう。NAVERまとめが実際に利益を出せているのかどうかなど、内部の事情というのは良く分からないですけど、コンテンツが集まれば何かできるという事は事実でしょう。NAVERまとめは、現在では日本のウェブサイトで日本で有数のアクセス数を出しているサイトであると言われています。
 

アクセスが集まる所にコンテンツを配置する

自分でウェブサービスを保有すると、レイアウトなどの自由度が得られるて、更に広告配信などにおいても非常に高い自由度が得られるというメリットがあります。最大のメリットと言えるのは、プラットフォームを自分が握る事で、停止されたりすることのリスクが非常に低いという事です。プラットフォームを握られて、そのうえでビジネスを展開していると、アカウントが停止された時点で収入がなくなってしまいます。こうした事を危惧して自社サービス上にコンテンツを置くのにこだわる会社が多いのです。Youtubeにアップロードしたからと言って消されるかもしれないので、自分でコンテンツを保有しておく必要があります。

そのようなリスクを分散する為にNowthisnewsでは、ブランドを統一した上でプラットフォームを分散化させて、ブランディングのみを行うようにしています。1つのサービスで停止が行われたとしても、事業の継続としては行っていけると言う状況を作り出している点は、学ぶべきことが多いかもしれません。例えば、Twitterのアカウントが停止されたのであれば、別のアカウントを作り直して他のサービスからアクセス流入を図ると言う事も可能になっている訳です。ぐるぐると自分のブランディングで回すと言うスタイルがとれます。

アクセスを集めるアクセス装置が必要になっている

今の時代としては、自分のウェブサイトを持つことは簡単ではありますが、自分のウェブサイトを持つ事態にそれほど価値がなくなってきています。ブログであったり、Tumblrや無料のウェブサービスも沢山あるからです。それよりも、良質のコンテンツを保有している事(コンテンツホルダーであること)、アクセスの流入元を複数保有していること(ブランディングの一部)が重要視されるようになっています。ホームページ、ブログ、ウェブサイトを持っていたとしても、アクセスを集められなければ、全く意味がないですからね。

拡散型のソーシャルを持たないGoogle社の焦り

Facebook上に動画を配置しておくという事は、Youtube上に動画を配置しておく事よりも、アクセスを集めることが簡単です。何故ならば、Facebookの内部に動画があって再生されるという事は、それだけで速度が上がって有利になるし、スタイルだってFacebookにマッチしたものになります。いいね!押されやすくなって、更にシェアされやすくなるのです。だから、Youtubeだけではなくて、Facebookに動画をアップロードする人が増えてきています。もちろん、Google社もそれを知っています。FacebookはさらにFacebook上の動画アクセスに応じてお金を出すことを検討しています。

Google社としては、Googleの中心にGoogle Plusというサービスに対して無理やりリンクする事で、それを広めようとしました。Youtubeには既に「チャンネル登録機能」というものがあり、新しくGoogle Plusで情報を受け取る必要がないのです。Youtube自体を拡張した方がユーザーには分かりやすかったのです。Google社は、Google Plusをどうしても諦めきれないようで、何とかしようといろいろやっていますが、それよりもYoutubeの情報を動画だけではなくて、他のSNSに広げる方向の方が明らかに正しい気がします。Youtube上で画像、テキストも扱えるようにすべきだと思います。

Yahoo!が大成功したのは、Yahoo!ニュースを多くの人が見る「ポータルサイト」として成長させて、日本ではボーダフォンから購入したソフトバンクモバイルで巨額の利益をあげる企業に育ったからです。ニュース提供サイトからすると、Yahoo!にコンテンツを提供すればアクセスが集まる事とお金が貰える事でYahoo!に出してきたわけですけど、Yahoo!のビジネスモデルは、他のニュースアプリや動画などに少しずつ侵食されてきています。

経営者が使わなくなってきている

ヤフーの井上雅博さんがヤフーの社長をしていて、流行っているSNSを50代で全く使っていなかったという事を社長を辞める時に発言していました。井上さんが社長だった時も、現在でもヤフーの業績は、日本のIT企業としてとてもいいんですけど、古臭い感じと高齢化していることは否めないですね。井上さんなどがSNSを全く使う事がないのは、使う用途がないからでしょう。そうすると、社長がSNSを積極的に使っている会社に負ける可能性が出てきます。

Google社もそうで、経営陣が実際にYoutubeに動画をアップロードしたり、その拡散を行ったりという事を行わずに経営判断を下す可能性があります。そうすると、実際のユーザーの使い勝手が本当に分かるのか?という話があります。Windowsであれば、使い勝手ぐらい分かると思うのですが、1つのアプリであるYoutubeとFacebookが今の若者でどういった使われ方をしていくのかという比較などは、経営陣が良く分からない可能性があって、そのあたりのギャップをどうするのかという事でもあるのだと思います。だから、Google社はYoutubeのプラットフォームとして地位を確立しながらも、何故か拡散の方で失敗していて、写真分野でInstagramに持っていかれるのだと思います。

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