スタートアップの起業家を訪ねて歩いて思ったこと。利益が出ない企業に存在価値はない

  • 20 January 2016
  • WEB情報屋

ちょうど1年ほど前になるのですが、定期でやっていた仕事がスポンサーの関係で終了して、時間を作る事ができたので、それまで気になっていたスタートアップ起業家の何人かに会ってみる事にしました。だいたいベンチャー企業の社長であったり、個人事業主というのは、いろいろな場所で会う事があって、まだ会っていない人には、こちらから連絡をすれば、気軽に応じてくれる人も多いです。

ベンチャー企業といっても、様々な形態があって、1人で開始するものから複数人で開始するものまであったり、資金も10万から始めるものから、最初から億単位を調達するものまで様々です。いずれにしても、何よりも重要になってくるのは、『数年後にどうやって利益を出す企業に育て上げるか』という事であり、利益が出ない企業が存在する価値はないと言えるでしょう。

全く稼いでない企業もかなりの数

日本で会社を作るのは非常に簡単であり、20万円ほどのお金を用意して、所定の手続きを行えば誰でも簡単に『起業』する事ができます。しかしながら、1人で事業として起こしても、利益が全くでないような人はかなりの数になると考えられます。1人で事業を行う場合には、フリーランスである程度の事業が成立している人が「法人成り」となる以外は難しいのではないかと思います。

1人ではなくて複数の人数で始めるのがベンチャー企業としては普通かもしれませんが、その場合に最初に創業者として関与する人の生活を支えるだけの資本が必要になったり、最初の資本割合を調整したりする事が必要になります。1年目に収益が出るかどうか分からない時点では、役員報酬をゼロにするなどの節約が求められるので、役員が非常に厳しい生活をしている場合も多いです。

キャッシュを稼ぎ出す事の重要性

近年になってキャッシュフロー計算書がますます重視されるようになってきたのは、企業においてキャッシュというものが何よりも重要になります。このことは、多くの企業が認識している事であり、「優秀な人材」=キャッシュを稼げる人材というようになっています。しかし、そこには落とし穴も存在していて、ブランド価値を食い物にしてキャッシュを稼いでいる可能性を考慮する必要があります。例えば、マクドナルドなどは、他社よりも安い商品を出して広告で「上手に見せる事によって」客を集めていましたが、食べ物としては粗悪なものを提供していました。他社が顧客のニーズに答えようとして健康志向などを強めていくと、あっという間に負け組になってしまいました。

良最近のベンチャーの中には、出資者から集めた出資金をとにかく使いまくって、2-3年で使い果たしてベンチャー企業をたたむか、他の企業から出資金を得るというベンチャー企業もあります。私の知り合いの経営していた会社は、3000万円ほどを個人の出資者から調達して、六本木にオフィスを構えていましたが、1年ほどで3000万円を使い果たしました。お金の使いみちのほとんどは、人件費、オフィス代であり、サービスがお金をほとんど生み出さなければ、3000万円なんてあっという間になくなって、継続的な出資者が現れなければ、事業継続自体が困難になります。

利益をどのように生み出すかが大事

どんな経済活動を行っていたとしても、経済活動では利益を生み出さなければ、事業を継続していくことができません。シャープが1兆円もの負債を抱えていますが、既に主力事業の液晶事業での敗北は明らかになっていて、利益を生み出す事業を全く保有しておらず、1兆円もの負債を返せる見込みはありません。シャープの金利だけで、年間数百億円に及んでおり、現在のシャープの状態で金利を返す事すらほとんど不可能なのです。

シャープには、連結で5万人ほどの従業員がいて、雇用を維持するだけでも相当の固定費がかかってきます。現在の利益が出ていないシャープは、利益が出ないにも関わらず、借金から従業員にお金を支払っているような状況が続いています。既に液晶におけるシャープの強みは完全に失われており、『シャープでなければいけない』という会社・個人ともに存在していません。液晶パネルなどの価格が大幅に下落して、1つの商品を売っても利益が数千円という商品が珍しくなくなってきています。大量に販売しないと従業員の維持すら難しいのです。

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