40代社員が危機感を持って起業とは?キャッシュを稼ぐ事の重要性

  • 15 June 2015
  • のぶやん

現在の大卒の40代社員が50代になってくると、昇進する人以外は不要になる事だけは間違いないでしょう。企業の競争力から考えても、新卒採用で安い大卒を大量採用する事が可能である訳だし、「働けない」50代社員を置いておく理由は、どこにも無い訳です。役員が自分たちの身を安泰にする為に、50代の部長クラス、課長クラスの管理職に責任を押し付けて辞めて貰うというスタイルをとる事が多いです。自分たちが責任を持たず、特攻隊を送り込んで何とかしようという旧日本軍にそっくりです。

付き合いのある会社などで40代の社員さんと話をしたりすると、40代の社員さんの多くが自分の立場というものを本当に良く理解しています。そして、多くの人が会社にすがらない生き方というのを模索するのですが、40代に入ってしまうと、30代の頃よりも更に独立の難易度が高くなる場合が多くて、独立というのがなかなか難しい。だからと言って、転職も難しいので、どうすればいいのかという人が増えます。そういう場合には、今の企業で死ぬ気で頑張るのがいいんでしょうね。

年功序列が崩れてない日本企業

中国では、50代と言ったら「よほどの事が無い限り社内で既に退職している年齢」とされています。現実、中国は人口が多すぎて50代の社員は役員ぐらいのもので、大企業の部長でも40代前半、30代という事も良くあります。成果主義なので、とにかく成果を出せばどんどん昇進していく事になります。こういった隣国の状況を考えても、日本の「年功序列」というのは、いまだに健在であると言えるでしょう。日本でどうしてこんな高齢者が居座れるかと言えば、高齢者が多い国家だから高齢者が居座れるという高齢者ジレンマに陥っていると考えられます。

そうやって高齢者が企業の中枢に居座って決断を行った結果として、若者が多いグローバルの市場を読むことができずに負ける可能性があるという事です。

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中村事業企画さまより引用

50代は単なるお荷物になる

30代、40代、50代と賃金カーブで言えば50代がピークになるはず(少なくとも従来の日本企業ではそうしてきた)なんですけど、それは少子高齢化でそういう事が起こるという事は考えられません。何故ならば、高齢者の方が余っていて、若者が不足している状況では、40代前半でマネジメントクラスで業績が良くて、40代後半で役員候補(部長補佐レベル)、50代で部長・役員クラスになれないような人材は不要と考えているような場合が多いです。大企業でもどんどん試験に受かって昇格していくような人材でないと、50代で残るのが厳しい時代と言えるでしょう。

大企業のマネジメントクラスに就任したとしても、少しでも業績が悪い、もしくは社内で悪い噂話(業績の良い部下からの不満)などが出てしまうと、本人の意思と無関係にすぐに「何の権利もない部署」に飛ばされてしまいます。多くの企業では、日本企業の花形と言われる「営業部」の部長クラスであったとしても、業績が悪いと隣の部署に移動となり、何ら権限がない肩書きだけの部長にさせられるという事は、私が知っているだけでも数え切れないほど良くある話になっています。つまり、50代になってくると、いつ切られてもおかしくない状況と言える訳です。

勝ち組と負け組みがはっきりする社会

アメリカ・中国などにおいて、自分で起業をして事業をする事が良いとされる風潮がある背景には、サラリーマンをしても簡単に首を切られて、相手の良いように使われてしまうという考え方があるでしょう。少し頭の良い人ならば、自分がサラリーマンで成長できない事ぐらい知っている(東大を卒業した同期の方が圧倒的に頭が良くて、サラリーマンで対抗できない事ぐらいすぐに分かる)ので、自分で事業を興した方が勝ち組になれる可能性が高いと主訳です。だけど、独立すると言っても、そもそも仕事がなければ独立どころではない訳です。

会社の内部においても、新しい仕事をどんどん作り出していく(もしくは、顧客の新規開拓でもいいでしょう)事ができなければ、

事業を興すタイミングが重要

40代で起業した人に聞くと、ほとんどの人が「もっと早めに独立を考えておけば良かった」と言います。40代で家族を持った状態で起業するだけでも素晴らしいと思うのですが、そこから軌道に乗せるのは更に凄いと思います。かつて私がお話を伺いに訪問した社長さんは、40代で会社を退職して部下の2人と3人で独立、その後に会社に上場されています。会社の取引先などを引き継いでの会社設立で、取引先をどんどん拡大して上場に至るわけです。

20代の若手の起業スタイルと、40代の大人の起業スタイルというのは少し異なっていると思うのです。40代であれば、それまでの取引先、人脈などを総動員して起業した時点において既に取引先が結構あって、その取引先から仕事を受ける事ができるという状況が良くあります。簡単に言えば、動かすお金の単位が最初から大きいので、成功も失敗も大型のものになるという事でしょう。

独立をするタイミングとか

20代であれば、月額10万円ほどの収入が確保できれば、フリーランスとしての独立は可能であると思います。最初の年収120万円かよと思うかもしれませんが、1年ぐらい頑張れば、年収2-3倍になって、サラリーマン並みになると考えれば、別に怖い事は何もありません。そういう見通しが今ひとつでも、20代なら会社を辞めてチャレンジする価値もあるでしょう。もし、失敗してしまったとしても、年齢的にもやり直すチャンスぐらいはいくらでもありそうなものです。ただね、最初に0円とか、5万円とかで「独立開業」というのは、さすがにちょっと厳しいんじゃないかなと思う訳です。

30代になってくれば、片手まで月額20万円以上の収入を確保してからでないと、フリーランスとしても、会社を起業するとしても厳しいのではないかと思います。20代の能力を足し合わせて、スタート地点が高くないといけないからです。更に40代となってくれば、既にフリーランスとか言わないで、自分が投資家になってチームとして会社を起業するスタイルから始める独立のスタイルが向いていると思うのです。フリーランスというのは、労働形態が多いので、そういうやり方ではなくて、今真での貯蓄を会社に投資して事業としてスタートする方法でないと。

キャッシュイズキングの考え方

キャッシュフロー計算書が重視されるようになって久しいですが、企業というものは、利益を出し続けないと存在し続けることすら怪しいです。東京都内だと、最低でも20万円(それでも年収240万円)ぐらい手元に残るようにしておかないと、生活自体が成立しないのです。生活自体が成立しない中で事業をやろうというのは、余裕どころか自分の生活が危うい状況で、まさに「何もできない状況」に陥りかねません。まあ、どこかから投資家を見つけたり、自分の家庭が裕福であったとしても、キャッシュを生み出す構造がなければ、お金を食い潰すだけになってしまいます。

スタートアップがラーメン代を稼ぐという議論にも良くなっていますけど、ラーメン代を稼ぐという事は、そこから学んだ事で新しい事業を展開できる可能性があるという事を意味しています。少なくとも、自分の生活費も稼げないような企業がいきなり大きな成果を出すという事もないわけではないのでしょうけど、そういった例はごく稀だと思った方が良いでしょう。ほとんどの場合には、少しキャッシュを生む可能性がある事業があって、そこにお金を更に投資して成功に導いていくという事が多いでしょう。

キャッシュを稼ぐ為の方法

インターネットで稼ぐノマドワーカーとか何とかいうのが良く話題にあがったりしますけど、実際にインターネットでブログのみで稼ぐなんて妄想の世界でしかありません。イケダハヤトという超有名ブロガーでさえ、ライブドアブログのランキングからの流入に依存して、更にそこにアフィリエイトを張り付けて稼ぎを出しているのであって、普通にブログを書いてあそこまでアクセスを出すのはとうてい難しいと言えます。たとえ、ブログなんかで20万円稼げたとしても、それを伸ばすのは難しいだろうし、幻想と考えた方がいいでしょう。現実には、その知名度を活用して書籍出版などに持っていくブロガーが多いようですが、書籍だって定価10%の印税でどれだけ儲かるかと。いずれにしても労働依存型である事に変わりありません。

キャッシュを稼ぐためには、自分の知名度に依存したようなオナブログではどうしようもないと言う事です。ウェブサービス自体のブランディング戦略を打ち出して、更新するのは誰でも良いような状況であったり、会員が登録するようなサイトにして、会員から投稿して貰うようなサイトに構成するのが良いと考えられます。いずれにしても、インターネットであれ、何であれキャッシュを生みだす方法を考えていく事が重要になります。

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