インターネット証券会社の大手と言われる5社は、SBI証券、カブドットコム証券、松井証券、マネックス証券、楽天証券を「5大ネット証券」と呼んできたのですが、2010年頃からGMO証券などがFXで強さを発揮したり、中堅証券会社である岡三証券の岡三オンラインが頑張りを見せるなど、ネット証券の動向も少しずつ変化を見せています。
2015年における口座数ランキングでは、SBI証券315万口座、楽天証券180万口座、松井証券100万口座、マネックス証券100万口座、カブドットコム証券90万口座、GMOクリック証券22万口座、岡三証券4万口座となっています。SBI証券は圧倒的ですが、楽天証券も頑張っている状況にあります。今後は、業界の価値組、負け組が出てくるものと思われます。しなみに、野村證券は530万口座を誇りますが、対面営業などが強いのでインターネット証券会社としてランクに出てくる事はありません。
特に強いSBI証券
SBI証券の良さと言えば、何と言っても商品力の多さと、手数料の安さです。どの商品をとっても手数料が他社よりも安い場合が多く、更に商品数で言えば、外国株の充実ぶりなど、商品ラインナップの充実ぶりは素晴らしいものがあります。この結果として、SBI証券で売買されるのは、オンライン証券会社の半分にも達しています。それに次ぐ地位を確立しているのが楽天証券で、楽天証券も検討していますが、SBI証券にはかなりません。
SBI証券は、住友SBI銀行とマネーブリッジと言って資金をやり取りするシステムであったり、SBI証券自体でカードATMで現金を引き出したりすることができるというメリットもあり、非常にユーザー本位のサービスを提供していると言えるでしょう。初心者から上級者まで使いこなせる証券会社であると言えます。
楽天証券の強み
楽天証券の強みは、楽天銀行との提携などにありますが、今まではその強みを十分に活用してこれたとは言い難いものがありました。しかし、楽天証券が楽天ポイントを使って投資信託の販売を開始すると発表(2017年7月から)したり、100円で投信が買える仕組みを整えるなど、楽天証券は楽天グループの一員としての強みを発揮しようとしています。
楽天証券には、楽天市場のユーザーも多くいて、楽天グループとして顧客の囲い込みに成功しています。SBI証券に追いつく為に様々なサービスを展開して、商品のラインナップを充実させたり、ユーザー本位のサービスを打ち出すなど、積極的な販売促進を行っています。
少額で練習するのがいい
証券投資に馴染みがない人は、少額で練習するのが良いでしょう。インターネット証券は、少額で練習するのに向いています。1000円から投資できるような積立型の商品などもあり、気軽に商品に対して投資を行う事ができます。
金額の大小は関係なくて、『金融を利用してお金を得る練習』というのは、現代社会を生きる上で必修の知識になっている事は間違いないでしょう。