クックパッドが陥る苦境!ヤフーが料理動画のクラシルを買収
クックパッドは、2009年に東証マザーズに上場を果たして、2015年に将来を期待されて株価が3000円を超えました。しかし、株価ピークからわずか3年で2018年7月に株価がジリ貧状態になって、2018年7月13日現在で488円を付けています。ピーク時の5分の1以下の水準にまで落ち込んでおり、時価総額も500億円に低迷しています。
2016年ぐらいまでは、調子のよかったクックパッドですが、社長の穐田誉輝さんと創業者で株主の佐野陽光さんの方針の違いから、穐田誉輝さんが会社を追われる結果となりました。その後は、動画レシピサイトの競合他社などが出現したことによって、会員数の伸び悩みに直面する事になりました。
クックパッドの会員数
クックパッドの会員数は、2016年に188万人を記録したと発表されて伸び続けていました。しかし、2017年に会員数が下落に転じたとされており、売り上げの半分を稼ぎ出す会員サービスが伸び悩むことで、投資家が会社の将来性を不安視するようになっています。
ヤフーが料理動画クラシルを買収
ヤフーは、料理動画のクラシルを運営するdelyの買収を発表しました。買収金額は約93億円とされています。クックパッドの時価総額が500億円を超えている事を考えると、クラシルが上場できるなら安い買い物にも見えます。ただ、ヤフーの傘下に入ることによって、メリットもあれば、新しいビジネスにとって努力が薄くなるデメリットもあるかもしれません。
お金があるけど事業を生まない
日本のベンチャー企業の中には、お金を持て余すような企業がたくさんありますが、投資先がなくて困っているような状況になっています。カネ余りのサイバーエージェントは、『成功しない』と言われたアベマTVに200億円もつぎ込んで、番組制作を行っています。沢山のベンチャー企業に投資していますが、大きく成長するには、生活スタイルを変化させないといけないと考えているからでしょう。