中国人の合理主義は、グローバルスタンダードなので日本人も学ぶべき
中国人は、とても合理主義であると言われています。中国人だけではなくて、世界的に合理主義は標準的なものになっていて、日本人が合理的でない判断をしている可能性があります。合理主義というのは、自分の感覚で有利だと思ったものを選択していくことです。時にそれは誤りであって非合理になってしまうのですが、それも途中で出来る限り合理的に修正にかかります。
日本人と違う交渉方法
中国人の交渉は、全て風呂敷を広げたような状況から始まって、相手の手を見て決めるような状況になっています。日本人のように、最初からスケジュールでガッチリと決めて実行する事をあまり行わず、トップがその時々に応じてスケジュールをどんどん変更していきます。良くそんな運用で成り立つなと思うのですけど、それで成立させるのが中国のやり方です。
交渉の時には、10億円の案件も100億と言ってみたり、正確な数字など期待する事に全く意味はなく、感覚的なやり取りから全体像を掴んで、上手に落としどころを探るという事が必要になります。日本人のように細かい数字で正確に行うという事をするのは、まず無理があります。決めたことも、どうせ最後にトップの意向でどんどん変更されるからです。
スケジュールがすぐ変更される
中国におけるスケジュールなんてあってないようなもので、当日に変更される事が多発する適当なものです。転職も活発に行われていて、自分の能力に仕事が見合ってないと思えば、サッサと1日でも1週間でも辞めて次の職場を探します。ある意味で、合理的です。誰もが会社に貢献とか会社の事など考えておらず、考えるのは自分・家族のこと。
私企業でもトップの意向が非常に影響力を持っているので、トップが採用と言えば、簡単に採用されます。コネが非常に重要な社会なので、個人間のネットワークもそれだけ大切になってきます。
何でも出来ると答える
中国でビジネスをすれば、出来ない事でも、分かってないことでも、とりあえず『できます』と答えて、仕事を取りに来ます。後からトラブルになるのを承知ですけど、仕事を貰えばこっちのものという考えは合理的です。日本企業の中には、それにはまって大変な事になる例もありますけど、そういったやり取りを5年~10年ぐらいすると慣れてきて、やり方も把握できるようになってきます。
自分と付き合うと得と思わせる
中国人と付き合う際には、『私と付き合うと得ですよ』と自分の存在感を示さなくてはいけません。得だと思わない人とは、誰も付き合おうと思わないからです。そのために多少は大袈裟に振る舞ったり、お金を出すところでドーンと出すような大胆な行動が評価されます。日本人みたいにチマチマしてると、実力がないと思われて、付きあってもらえないかもしれません。
『私は、あなたのためなら、こんな事をできます』というのを見せていかないといけなくて、人脈・知識・お金をフル活用して『仲間』のために奮闘します。そういう実力が周囲から認められる人は、尊敬の念を集める事ができて、仕事もプライベートも充実していきます。
付きあいは長期で合理的
中国人どうしの付き合いは、日本人より無駄がないようにできています。特に中国人女性などは、付きあったら結婚するつもりで真剣にお付き合いする本当の理由は、『金と時間が無駄だから』というものです。日本人のようにコロコロと彼氏・彼女を取り換えて付きあったりすると、膨大な機会損失が発生してしまいます。
ルールが悪いから守らない
日本では、社員の道徳に合わせて会社のルールが設定されて、それを曖昧のうちに守っていますが、それは世界標準ではありません。日本人から見ると『モラルハザード』と思われている事でも、中国人ならば十分にあり得ます。例えば、『ホテルのタオルを持ち帰る』ような行動などです。『各自に配布されたものを、どうして持ち帰ってはいけないんだ』という考え方です。