ストックフォト

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シャッターストックは、身分証が不要になった代わりに知的財産権が非常に厳しい状況

  • 19 November 2019
  • のぶやん

Shutter Stockに登録する時には、身分証が不要で簡単登録で写真のアップロードできるようになりました。そもそも、何で身分証が必要かと言えば、写真の知的財産権を争った時に必要になるんですよね。Shutter Stockでは、身分証の提出をを必要無くす代わりとして、知的財産権に非常に厳しい状況にしたのです。

いくら身分証を提出させても、知的財産権の裁判が行われたら、海外にいる人を呼び出すわけにも、簡単に請求された損害賠償金を払わせるわけにもいかないでしょう。全てShutter Stockの側が負担すると考えられるので、それならば最初から身分証を明らかにするより、アップロードされる写真の方を評価しようという発想になるわけですね。

知的財産権が異常に厳しい

観光名所を撮影しているだけなのに、知的財産権でNGを出される事が多いです。絶対に何も言われないようなものであっても、NGを出されると写真を掲載できません。

Pixtaも身分証明書を提出させるようになったのは、裁判に備えているからなんですけど、Pixtaの場合にはユーザーの大半が日本人なので、知的所有権の問題が争いになったとしても解決方法が提示しやすいということで、それだけ緩い状況になっています。

良い写真だと採用される

知的財産権が厳しいと言っても、Shutter Stockでは、「この写真はいけるだろう」という凄く良く撮れている写真であれば、知的財産権にもそれほど細かく言ってこないのです。Shutter Stockは、良い写真については、知的財産権の審査も甘くしています。

翻訳で問題になるシャッターストック

Shutter Stockは、翻訳が非常に問題になります。例えば、「出口」と非常に小さく書かれたものを「翻訳してタイトルに入れて下さい」というのは、いくら何でも全く意味がない注文です。複数の漢字が入っていると、もう提出出来ない状況になってしまいます。

激安化するウェブ素材の時代にカメラマンがどう生き残るのか?

  • 14 October 2019
  • のぶやん

カメラの性能が高くなるに従って、プロカメラマンが稼ぐのが以前よりも非常に難しくなってきています。その理由は、アマチュアのカメラマンが写真撮影で稼げるようになってしまったのです。いわゆる「やりがい搾取」のような非常に低価格で、写真をインターネットで大量に売り出すので、プロのカメラマンが生計を立てるほど稼ぐのが難しくなってしまったのです。

写真の数で勝負する時代

インターネット上に出回る写真は、どんなプロでも数で勝負する時代になっています。しかも、『質が高いものを大量に出す』という条件付きです。ある程度の質の高いものが出せるようになったら、それを繰り返して、需要がある写真を大量に供給するということになります。かつて1万枚の写真ポートフォリオは、『驚異的枚数』とされていて、年収1000万円、2000万円を稼ぎ出せるとされていましたが、今では数万枚のポートフォリオが当たり前であり、それでも10万円を稼ぐのも難しい状況です。

いくら労力をかけたところで、それに見合うリターンが得られる訳ではないということで、多くのプロフェッショナル写真家がインターネット販売を休止しています。

コンパクトデジカメが終了

コンパクトデジカメが終了して、フルサイズのミラーレス一眼を買う人が増えてきています。旅行などに持ち歩くときに、一眼レフだと重すぎるので、ミラーレスを持ち歩くのですが、ミラーレスのフルサイズなら『軽くて良い写真が撮影できる』ということです。コンパクトデジカメは、ほとんどスマホに代替されてきたのですが、今後は一眼レフカメラがミラーレスカメラに置き換わるものと見られています。つまり、高度カメラの小型化ということです。

デジカメは、2008年に業界全体で1.14億台も売れていましたが、1018年に10分の1の1050万台しか売れませんでした。僅か10年で10分の1に市場が縮小してしまった訳です。一眼レフもピークの12年に1800万台売れていたのが、18年に1080万台と半減しています。スマホのカメラ性能がどんどん向上する中で、デジカメを持ち歩こうという動機がなくなっているのです。

カシオは、デジタルカメラからの撤退を表明しました。カシオは、2000年代前半には、デジカメで強さを見せて「EXILIM」が良く売れていました。2016年に5億円の赤字は、2017年に49億円に拡大して、デジカメからの撤退となりました。カシオは、一眼レフもミラーレスも出せないので、市場からの撤退は正しい判断だったと言えるでしょう。カシオのデジカメは、ほとんどが外注だったので、経営への影響は軽微ということです。カシオは、1995年に初の液晶付きデジカメ「QV-10」を発売、ピーク時に1400億円も売り上げていましたが、20年ほどでコンデジから撤退となりました。

2010年頃から競争激化

2010年頃からは、インターネットの写真販売で大きな収入を上げる事が極めて難しい時代が到来していくことになります。その競争は、年々激しさを増していき、今では多くのカメラマンが全く儲からない状況になっています。初期に始めた人たちは、それなりの利益を出して次の活動に移行する事ができますが、今から始めて本業になるのは、かなり無理がある話になっています。

2010年頃であれば、まだ良かったかもしれません。その競争は、2010年から毎年のように激化していき、2016年頃には写真で稼ぐなど「非現実的な話」とすら言われるようになってきました。写真登録枚数が莫大に増え続けていった結果、写真登録枚数が1万枚の人ですら、大して稼げなくなってきていたのです。

品質で勝負する時代ではない

画素数などは、インターネット上で見るには、スマートフォンでも既に十分であり、それ以上を求めるユーザーニーズというのは、それほど多くありません。今は、画質で勝負する時代ではなくて、注目される映像というのは、臨場感があるなど別の要素になってきています。テレビなどでも、スマートフォンで撮影した映像を流すようになってきています。写真の美しさよりも、臨場感、面白さ、自分の必要性を求める流れになってきています。

Goolge化するストックサイト

ストックフォトサイトは、大量の写真を扱って、Google化を目指しているのです。つまり、何でもいいから大量の写真を取り込んで、何でもいいから検索にひっかかるようにしていこうという取り組みです。

高画質とか、その量で勝負するのではなくて、自分なりのアプローチを考えないといけないという時代になっています。

SNSに見られる「その場で投稿」

ブログのようにまとめてから投稿するのではなくて、SNSでは『その場でリアルタイム投稿』というのが主流です。スマートフォンは、常時接続になっていて、その場で投稿するものになっています。

アシスタントを採用する

膨大に写真登録を行うためには、1人で行うには数万枚の写真登録が難しい場合も多くなってきています。そこで、最初にアシスタントを採用して、事務所としてガンガン写真を登録するスタイルが増えています。とにかく『ある程度の品質を大量に』量産しないと勝負にならないので、数万枚の登録が当たり前で、それでも大した稼ぎにならないような状況になっています。


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