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片山津温泉郷の加賀観光ホテルが無期限休業でどうなる?

  • 17 January 2022
  • のぶやん

2020年8月頃からコロナの大打撃を受けた片山津温泉では、加賀観光ホテルが無期限休業に入っています。加賀観光ホテルは、中国人・韓国人などの外国人インバウンド団体客で復活の兆しを見せていましたが、それがコロナの打撃を受けたことで、予約が大幅に激減して休業まで追い込まれました。

供給過剰で国内客で回せない事情

少子高齢化によって、年配の方が旅行に行かなくなり団体客が激減、若い個人客は金がなくて旅行になかなかいけません。行けたとしても、草津温泉など、首都圏から近いところが有利です。北陸の富山、金沢、福井だけでは、温泉郷を支えるほどの人口がおらず、観光客を遠くから呼んでこないといけないのです。

世界において一部の富裕層が潤う中で、若年層ほど奴隷のように働いて温泉旅行に行くお金も工面できない状況なのです。この状況を変えないと、いくら外国人観光客を呼んでも、日本文化の温泉郷を維持していくことはできないでしょう。

加賀温泉卿の供給過剰

加賀温泉卿は、片津山、粟津、山代、山中と温泉街が4つもあります。その4つの温泉街で客を奪い合っているのです。

片山津温泉の相次ぐ経営破たん

片山津温泉では、経営破たんが相次いでいます。2020年11月には、2020年9月に従業員30人を解雇して休業していました加賀八汐(かがやしお)が総額2億円の負債を抱えて経営破たん。ホテル北陸古賀乃井刃、020年8月に山代温泉の「ホテル大のや」の正社員8名を含む全従業員を解雇した上で長期休館に入りました。

何が悪くてこうなったのか?

片山津温泉郷は、全国的な温泉として有名ではありません。もともと「団体客に依存したビジネスモデル」は限界がありましたが、個人客を呼び込むような知名度もなければ、名所も持っていなかったのです。

新しい客層に対するアプローチ不足

日本人は、少子高齢化が加速して、独身者が増えているにも関わらず、温泉旅館は個人客として「ファミリー層」ばかり奪い合いをしています。少ない団体客が来ないからと、少ないファミリー層を奪い合っても、価格と満足殿比較で、大江戸温泉物語、湯快リゾートに勝てるはずがありません。自分たちで新しい客層を開拓できなければ、温泉旅館は生き残れません。

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