商店街を破壊することの何が問題なのか?
全国各地の商店街の崩壊が相次いでいます。親から子に引き継がれることもなく、シャッター商店街になる地域が相次いでいます。
アフリカの伝統農業
アフリカでは、昔からの伝統的な自給自足の人たちが多くて、小さい土地でも畑を持って農業を行っています。それが「自分の生活を守ること』に直結しているからです。このような農作物の育成の手法は、親から子に引き継がれていったもので、学歴などなくても、小さな頃から肌感覚で学んできたものでした。
このゆなアフリカ諸国と事情が異なるのが「南アフリカ」です。南アフリカは、白人経営者の大規模農園で黒人奴隷が働くということが一般化して、黒人たちは「自分たちで土地を耕す」感覚を失ってしまいました。100年以上も奴隷労働に従事した南アフリカの人たちは、農業のやり方を忘れてしまったのです。
実家に家業がなくなると
実家で行っていた「家業」が崩壊するとどうなるだろうか?それは、大資本の下で労働者として働くしかないということを意味しています。しかし、労働者は昔から「資本家に搾取されるもの」であるので、自分が家業を捨てて大資本で働くようになったということは、二度と「家業に戻れない」という可能性を意味しているのです。
アパルトヘイトは廃止されたけど
アパルトヘイトが廃止された後も、南アフリカの黒人たちは、農業のやり方が良く分かりませんでした。賃金労働と言っても、失業率が30%を超える国で、賃金労働に充実することさえ厳しいのです。
都会に流入する人々
松方デフレが1881年からコメ価格の暴落を招いて、農村が困窮していくことになります。コメ価格の暴落に耐えかねた農民たちは、次々と田畑を手放して、都市に流入しました。困窮した人々は、高利貸しに借金を重ねていくことになります。
昔から地元で自作農をやっていた人が、田畑を手放すと小作農に転落、それでも生活が出来なくなると都市に流入していくことになりました。実は、現在の自営業者がどんどん廃業している状況に類似しています。