労働性資産以外の資産を保有する事の重要性
Youtubeで非正規労働者の番組を見ていたのですが、工場勤務で月額収入が16万円ぐらいで、寮費を差し引いた場合に残る手取りが10万円ほどになっているようです。貯金は全くできず、生活はギリギリだそうです。「いきなり切り捨てるやり方は卑劣だ」と訴えており、労働組合を結成したと言うことです。この番組を見たところでは、この人はテレビを見ながらご飯を食べていたりしますね。正直、食事をしながらテレビを見てるのはどうかと思います。
工場での派遣労働者と言われる職業は、いわゆる「誰でもできる職業」であり、こういった仕事に従事してはいけないという事なのだと思います。特に35歳を過ぎてからは、仕事がなくなるからと工場派遣を繰り返す事になってしまいます。35歳になる前にどうすれば良いかという対策を一生懸命に考えていくという事を考えておかないと、35歳以降に大変な事になってしまうという事です。
自分の保有資産を常に考える
自分の資産が単なる若さ(労働性資産)であったり、労働力のみであったりすると、失業した瞬間にお金がないという大変な状況になってしまいます。労働依存しない為には、労働以外の資産を形成する方法について知っておく必要あります。労働性資産以外には、金融資産(株式・現金)であったり、自分の人脈、ウェブサイトなどの収益を生むコンテンツ性資産であるなど、労働性資産以外の資産を保有していく必要が出てくるのです。
家庭の環境が良くなくて、親が金融資産などをほとんど持っていない場合には、自分に最初にあるのは労働性資産のみになってしまいます。労働性資産から自分で別の資産(金融資産)、人脈、コンテンツ性資産などを得ようとするのは大変な事ではありますが、不可能ではありません。金融資産を得る事は難しいかもしれませんが、人脈、コンテンツ性資産を得るのであれば、何とかできないこともないでしょう。自称ニートのPhaさんも自分なりに人脈、コンテンツ性資産を保有してお小遣いを稼いでいるとされています。
誰にも依存するべきではない社会
日本では、国であったり、会社の言うようにやってくれば、自分の生活が保障されるという事でした。しかしながら、そういった仕組み・秩序などが崩れていく中で、国に依存しようとしようとしても、会社に依存しようとしても、そういった仕組みが上手に機能する事を期待するのは無理でしょう。日本では、国民健康保険が最低限のセーフティネットを果たしていて、それ以上を期待するのは無理があります。例えば、派遣切りにあって「派遣切りにあってどうしてくれるんだ!」と、国や会社に訴えたところで、状況は大して変わらないで、自分の時間を損するだけなんですね。
学校などにおいては、1から10までやるべき事と宿題などが全部設定されていて、言われた事をしっかりとこなしていくという姿勢が非常に強いのです。学校に教室などの設備が揃っていて、その中で先生から言われた事を真面目にやっている生徒が良い成績を取れて、大学などにも進学できるという仕組みです。しかしながら、社会に出たら言われたことだけやっていれば良いという事ではなくて、言われたこと以外にも自発的に行動する事が求められる時代になっています。
組織の歯車になってはいけない
こちらのブログで「フリーランスも歯車である」という話が書かれていましたが、単に歯車フリーランスにしかなれないかどうかは、考え方や実力次第という事も出来るでしょう。最初に労働性資産しか保有しない状況であれば、フリーランスで働いて労働性資産以外の資産が無い状況であれば、最初に歯車のような形でフリーランスを行うのもやむないと考えられます。最初に取引する会社が1社だけという状況であれば、まさに「歯車フリーランス」と言っても過言ではないでしょう。そこから複数社と取引できるようになれば、自分の財務状況も安定するので、歯車フリーランスとは言えません。
一般的なことを言えば、20代のうちには、勉強したり、経験を増やしたり、労働性資産で金を蓄えるような準備期間としておけば良いでしょう。30代になってからは、労働性資産以外の保有資産を一気に増やすような方向性を模索していくのが良いと考えます。生活が安定しないうちは、何をする余裕もないので、歯車フリーランスとなっても仕方ないでしょう。歯車になりたくないというのであれば、歯車以外の方法を模索していく事は可能であるように思います。自営業と言いながら派遣会社を通じて週4の仕事をして、他の日に遊んでいたのでは、会社員とほとんど同じの非正規雇用と同じと考えても良いでしょう。
会社員とフリーランスの違い
会社員とフリーランスの最大の違いは、当たり前ですがフリーランスの方が圧倒的に自由度が高いと言う事です。多くのフリーランスというのは、複数の会社との契約を持っていますが、多くの時間を自分で設計する事ができる場合がほとんどです。特に平日に誰かと会えるというのは、チャンスが広がる事が多いです。会社員であれば、何か高い能力を持っていたとしても、副業を禁止していたり、平日に会えそうもなかったりと言うことで、何か会社以外の仕事を依頼されることは稀です。言い換えれば、会社以外の場所でチャンスを作りづらい環境にあると言えます。
フリーランスであれば、日程さえ空いていれば、いつでも人に会えるし、いつでも仕事を入れることが可能になります。そういった働き方をしていると、仕事のチャンスが入りやすいのです。自分の時間が自由に使えるというだけで、何か仕事を頼みたいという人は沢山いて、自分が始めての仕事であっても頼んでくれる人がいたりすると、自分の技能や経験を伸ばしていく事もできます。
会いたい人に会えるのがフリーランス
フリーランスの良い点は、会社員会社員になくてフリーランスにある最大の強みは、立場にとらわれずに会いたい人に会いに行けるという事です。大企業の社長であったとしても、1人の個人(もしくは企業)として対等な立場で話をする事ができます。会社員という立場であれば、会社同士の立場というのが優先されてしまうので、とても対等な立場で話し合うという事はできないでしょうし、会う事が出来ない人も沢山います。フリーランスという立場を利用して、誰にでも会いにいけるという事は、それを最大限に活用して自分のビジネスを拡大していけるという事でもあります。
逆の言い方をすれば、自分から人脈形成をしていかないといけないので、自分が会いたいと思った人にどんどんコンタクトをとって会いに行く必要性があるという事でもあります。そして、会った人に自分が営業をかけると同時に、相手の事についても一緒にビジネスをしていける仲であるかどうかの判断してく能力が求められます。基本的には、紹介された人に出来る限り多く会った方が良いでしょう。
新しい人脈形成の重要性
今までの人間関係にこだわらずに常に新しい人と会っていくというのがビジネスにおいて非常に大切になります。多くのうまくいかないビジネスというのは、時流を捉えていないという場合が多いからです。今、何をやれば成功率が高まるかと言うのは、多くの人に会わないと分からない事でもあります。特に今まで自分がやってこなかった分野については、専門的に稼いでいる人の意見を良く聞いた方が良い場合が多いです。同じメンバーや知人だけでは、新しいプロジェクトを形成する事ができない事が多いので、ネット上で探してでもいいので、新しい人材をどんどん外部に求めていく必要があります。
是非とも会いたいと思う人物
(1)新しい事にこれから取り組もうとする人(自分を必要としてくれる可能性が強い)
(2)パソコンを使いこなす人(パソコンぐらい当たり前に使えるべき)
(3)周囲に何故だか凄い人材が集まっている人(その人が有望である証拠)
(4)何らかの好き・得意分野がある人(若い人なら何も無くてもいい)
(5)好感が持てる人物(話し方が柔らかいなど)
(6)知性を感じさせるかどうか(バックグラウンドに知性を感じさせる経歴・行動)
(7)やたら一生懸命な人(単に一生懸命なだけで付き合いたいと思う)
基本的には、魅力的な人物に会うためには、自分が魅力的である事が最も重要です。そして、自分の魅力を相手が理解してくれないというのであれば、それはどうしようもないですね。
社会人の実家暮らしというのが不利になる理由
社会人における実家暮らしは、高齢者となっている両親と一緒に暮らす事によって、両親の影響を強く受けてしまう事です。今の50代以上の団塊の世代の人たちの多くは、労働に依存していたとしてもある程度の生活が出来た世代です。両親が労働者階級に属しているような両親であればなおさらの事で、労働依存の体質でやっていけば、子供も幸せな人生を過ごせると「勘違い」しているようなご両親が沢山います。そういった考え方をした影響を受けて育ってしまうと、労働者としての考え方が染み付いてしまって、何かを自発的に行うという事ができなくなってしまいます。
今の時代は、普通にやっていたのでは、普通以下の生活しかできないというのが今の日本です。例えば、実家暮らしで何か普通の仕事をしていたとして、20代で月収の手取りが15万円-20万円ぐらいの人が標準的です。多くの会社員が休日にやる事がないとか言って、副業としてコンビニのアルバイトを増やしたり、そこそこの時間を費やせば取得できる資格の勉強をしたりしますが、どちらも単なる自己満足になる可能性が高くて、人生に何ら影響を及ぼさない場合が多いです。
先ず、単純な労働時間を増加させると言う事は、目の前の少ない金銭を稼ぐ事にしかならいので、苦労話が上手になる程度の効果しかありません。また、資格を取得するといっても、相当に難しい資格でなければ、持っていても大した意味はありません。最難関資格と言われている「弁護士資格」を取得した人がが貧困になっている現状を良く理解しておくべきでしょう。資格だけで飯が食える時代ではないですし、まして容易な資格であれば「趣味程度」だと思うのが良いでしょう。