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日本型モデルにおける『資本を再分配』するシステムの崩壊!クラウド化する社会

  • 26 September 2017
  • のぶやん

日本における一億総中流というのは、会社の資本を使って経済活動を活発に行える個人によって支えられていました。基本的に会社という組織が『資本の再分配』の役割を果たしてきた訳です。どこかの会社に所属していれば、その資本を使う権利を有しながら経済活動を行って、会社の業績があがるとボーナスなどで受け取りながら昇進していく事もできました。

会社の資本を使わない形

最近では、会社に所属しない形で1ヶ月に1000円を稼ぎだすユーチューバーという業種が注目されています。基本的にどこかの会社に所属する訳ではなくて、Google社の資本であるサーバーを無料で利用して稼ぐというスタイルです。ここで日本人のユーチューバーに資本を提供しているのは、日本の会社ではなくてGoogle社であり、ユーチューバーが契約を行っているのもGoogle社です。

従来であれば、日本の会社が資本を提供している会社で日本人が働くという働き方が一般的でした。しかし、今日の働き方の特徴として、外国の会社がオンラインで資本を提供した上で、日本人がその資本を使って働くというスタイルがでてきています。日本の会社は、400兆円も内部留保を抱えていると言われていながらも、ユーチューバーのような人に資本を提供していません。この要因としては、日本の会社は、コントロール出来ない形で個人に資本提供を嫌がっているからでしょう。もし、会社に所属しない個人がユーチューバーの要に増えると、日本の従来からの会社組織(武家社会)が通用しなくなってしまう事を危惧しているからです。

アメリカで進むフリーランス化

アメリカでは、既に労働者の半数がフリーランスと言われるほど、個人が会社に所属しないフリー化が進んでいます。この背景として、アメリカ社会全体が個人と契約して働くというスタイルが定着してきているからです。企業としては、社員を抱え込む負担が少なくなるというメリットがあります。

アメリカでは、厳しい競争社会の中で、会社がずっと面倒を見てくれると考える人はほとんどいなくなっています。自分でスキルを磨かないと生き残っていけないと考える個人が多くなっているのです。

サービス需要の多様化

従来の会社組織のような形では、多様化した社会の情報ニーズに応える事が難しくなってきました。国境の意味がかつてに比べて小さくなって、ボーダレス社会になってきて、それに応じて需給の統一が以前よりも更に難しくなってきたからです。多様化した個人に応じる為には、サービスを提供する側も多様化している必要性が出てきました。

従来の会社という硬直化した枠組みの中では、個人が能力を発揮する事も難しくなっており、本来は活用されるべき人間の想像力が活かされず、高等教育が無駄になっている現実があります。サービスの質が良いか悪いかを決めるのはサービス受け取り手の方であるという基本にあります。ユーチューブでも、芸能人の動画よりも、一般のユーチューバーの動画の方がアクセスが集まっています。

データセンターを使う個人・企業

世界中にあるデータセンターは、個人でもレンタルする事ができて、そこに自分で情報を設置する事ができます。クラウドのスペースは、誰でも簡単に借りる事ができるようになっているので、ある程度の技術力があれば、ホームページを設置する事ができるようになっています。特にスマートフォンのソーシャルゲームが流行して以降、データセンターの需要が急増しました。また、アメーバTVのように企業がサービスを提供する為に月額で数千万円のデータセンターを借りる会社もあります。

外国人が自国のデータセンターを使ってくれれば、海外旅行に来て貰うのと同じように外国から収益を得る事ができるようになります。人口が限られた国でビジネスを行うよりも、グローバルに展開してデータセンターを提供した方が、ビジネスとしての効率が高まります。

IT業界がレッドオーシャン化

インターネット業界は、当初は参入する会社が少なかったので、利益率が高い状況にありました。しかし、最近では,インターネット業界がレッドオーシャン化してきています。スマートフォンが出始めた当初には、容易に開発できるソーシャルゲームが多かったのですが、最近では開発期間が1年を超える事も出てきて、開発費も10億円~20億円もかかるソーシャルゲームも出てきました。この金額と言うのは、もう手間のかかる映画1本を制作できてしまう製作費です。

ソーシャルゲームの開発費用は、そんなに簡単に回収できるものではありません。月額1000万円の売り上げでGoogle社に30%を支払い、残り700万円から人件費、サーバー代、広告費などを引くことになります。ヒットしないタイトルは、運営費が無駄と判断されて1年以内にその多くがクローズになってしまいます。それでもヒット作を求めてソーシャルアプリを作り続けるような状況が続いています。各社が特に力を入れた注目アプリでランキング圏外が沢山あって厳しい状況です。競争が激しくて、全てユーザー次第という事になっていますが、今でも参入している会社は相当に揉まれていろんな点で強くなっています。

ウェブサイト・携帯アプリにしても、2007年にスマートフォンが出るまではパソコン版を作れば良かったのですが、今ではスマホ版のResponsive、アプリ化まで必要になるなど、様々な端末デバイスを試す必要があって開発にコストがかかるようになってきています。それ以上にヒット作を作るのが難しくなっています。開発の難易度以上に、マネタイズする為のハードルが上がっています。

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40代になって能力がなかったらマジでオワリ!アルバイトしかできない中高年が急増中

  • 25 September 2017
  • のぶやん
京都大学iPS細胞研究所

20代、30代の時に多くの勉強をしておかないと、40代になってからの学習というのは、非常に厳しいものがあります。会社で40代に期待されるのは、マネージャーの地位であり、そのマネージャーの地位も会社から期待された業績が出せなければ、すぐに追い出されてしまいます。

新しいことを学習しようとすると、高度な技能を身に付けようとした場合には、どうしても3~5年以上はかかってしまいますが、40代で新しいことを学習するには、後輩に頭を下げて聞いたり、お金と時間をかけて学習するなど、若い時にも増して苦労する事になるでしょう。

40代がオワコンになる本当の理由

40代で人生オワリと言われる本当の理由は、新規参入できる分野に40代という年齢で参入がしづらいからです。儲ける為には、新しい分野に参入する事が必修で、自分で新しい市場を開拓しなければ、儲かりません。既に確立された場所に乗りだしていっても、いばらの道です。例えば、芸人のように確立された分野で上下関係が激しかったり、インターネットのユーチューバーが先行利益があったりという感じです。

40代にもなると、もう新しい分野に参入してガンガン稼いでいくという事は、年齢的にかなり難しくなります。例えば、ユーチューバーになって40代で稼ぐ人がごく僅かである事からも分かります。新しい分野以外でお金を得ようと思ったら、確立された場所で下っ端から這い上がるしかないという事になります。歴史的に確立された場所であればあるほど、権威主義の影響が大きくなり、這い上がるのが難しくなります。学者などは、最近では学歴が相当に高くても下っ端でずっと講師という事もでてきました。ブログを書いてイケダハヤトはそこそこ儲けましたが、その塾生になるとイケダハヤトの養分になるだけです。ブログの分野で先行者利益が残っていないばかりか、当のイケダハヤトですら稼ぐのに苦労する状況になって、良く分からない仮想通貨という投資商品に集中する始末です。


上位にあがるのに時間がかかる

勝ちパターンとしては、先行利益を取って、そのまま下っ端を働かせて自分が指令する側に立つという事ですが、日本の少子高齢化が加速した事によって、従来のガチガチの確率された分野においては、年齢を上がっても上に立てない事が増えてきたのです。芸能界でも、有名の高齢タレントなどが全く引退せず、限られた放送パイの中で、上に上がっていけなくなっています。

会社の中においても、少子高齢化の中で高齢者が上に余っているぐらいいるので、組織で下から上がる難易度が相当に高くなっています。インターネットの分野の技術習得の難易度も上がっていて、ワードプレスでサイトを作ったから金が入ってくるというような状況ではなくなっています。更には、デジタル化が進んで、今までのビジネスモデルが厳しくなると、従来の権威主義の中にあった人たちも、ジワジワと競争に巻き込まれてきています。

歯医者を考えてみれば良く分かるのですが、全国に歯医者が乱立する中において、患者の要求レベルは高くなってきています。知識のある患者は、保険診療を行わず、自費診療で良い歯科医を選ぶ傾向があります。歯医者になるには、もの凄い投資と労力がかかりますが、中途半端に学んだ歯科医では、歯科医が過剰な時代の中で使いものにならないのです。良い歯医者には、予約が取れないほど行列を作って患者が並びますが、一般的な歯医者に誰も来ないという状況が起こります。また、美容室の場合には、一流と言われる美容師でさえ、それほど稼ぎは多くない状況で、オーナーのみがようやく儲かる状況です。

下っ端の労働がゼロ円

企業において最も下っ端で働く人は、インターンとされていて、無給であるか低賃金で労働する事になります。それに次いで社員が行っていた作業は、派遣労働者・アルバイトが低賃金で行う事になります。下っ端の労働者の賃金が限りなくゼロに近づいていくのに対して、最新式のものを利用する為には、高額のお金を支払う必要があります。医療を考えると、昔の方法であれば安い処方箋(ジェネリックなど)もありますが、最新の医療を受けようとすると、薬代金だけで高額です。それほど効果が変わらないのですが、最新のものはやけに高いのです。

ウェブサイトをワードプレスで作るならば簡単なんですけど、それを自社のデザインにカスタマイズしたり、自社の使いたいプラグインにして、更にアプリを開発するとなると、大きなコストになります。また、サイトにユーザーを呼んできたり、マーケティングを行うとなると、更にコストも難易度も上がる事になります。デジタル化が急速に進む中で、その最先端に対応できない人は、今の高所得の人であったとしても、ジワジワとその価値を落としていくことになるでしょう。

30代で基本的な労働しか行っていないと、40代になると非常に苦しい状況に置かれる事になります。単純作業でお金を稼ぐ事が20代、30代の頃よりも更に難しくなって、目先のお金を手に入れないと生活できないので、技術向上どころではなくなってしまいます。

親の言う事を聞くと失敗する

親の言う通りに成長していくと、多くの人は大した収入が得られなくなっていきます。親がそれなりの企業の社長であったり、東大出身で社会的地位が高ければ、親の言っている通りの道でそれなりの地位に就ける可能性があります。しかし、普通のサラリーマン家庭の親に育った人が親の言う通りにやっていると、その子供の世代は親より貧困になることは間違いないでしょう。

デジタル化の進展によって、親の時代の能力では、既にアルバイトしか出来なくなっているのです。能力値を極限まで高めた人でないと、従来の親世代の給与にも届かないような状況になってきています。

会社で能力値が上がりづらい理由

会社で能力値が上がりづらい理由は、会社の歯車として働いていたとしても、歯車としての能力しか高まらないからです。1つの能力値が高くなっても、自分でお金が稼げるようになるとは限りません。最も大切なことは、歯車ではない形で自分でお金を稼ぎだす能力です。

経営陣は、会社の利益を上げる為になるべくコンピューターを導入して、ルーチンワーク化して、従業員をカットしようとします。その中でカットされないような従業員になることは、ほとんど不可能です。会社は、従業員が変わってもまわるようにシステム化されていて、分かりやすいたとえだと、軍隊で死人が出ても戦い続けられるのと同じなのです。

お金を稼ぐ難易度の上昇

日本では、デフレが起こっている事もあり、お金を稼ぐ難易度は上昇しています。デフレの中で最も良いのは、高齢者の年金受給のように一定金額を受給する事ですが、若者が働いて得られない金額を高齢者が貰っているということは、少子高齢化の中で絶対に長続きするシステムではありません。高齢者の受け取る年金受給金額が毎年のように落ちる給与と逆行していくからです。

グローバルの競争以外にも、単純作業が次々とコンピューターに置き換わっていく事になるので、自分がグローバル化に自ら飛び込んでいったり、コンピューターに置き換わる側に立つのではなくて、自分が置き換え側に立たないと行けないという事になります。

大学の講師すら必要ない

いかに時間をかけて学習を磨いたとしても、その分野によっては、得られる金額はごく僅かになっています。その例として、大学の講師が低賃金で働くようになっているという現実があります。今後は、大学の講師というのは、オンライン授業化が進めば必要なくなります。大学で必要となるのは、高度な研究を行える一部の研究者のみと言う事になります。

今後の大学と言うのは、グローバル競争の中で成果を求められるので、授業を教えるだけの講師がリストラされて、さらに高度な研究が出来る人を海外から受け入れて研究機関として世の中の役に立つ研究にお金が回される事になっていくでしょう。

高度な研究をしている事で知られている『京都大学iPS細胞研究所』ですら、今は9割以上が非正規雇用となっています。
https://www.cira.kyoto-u.ac.jp/j/fund/
京都大学iPS細胞研究所

新しいことを身に付ける重要性

IT化が進んでいく中において、『単純労働をやめてクリエイティブに生きる』ことが良いとされていますが、クリエイティブに生きる事は、それほど簡単な事ではありません。例えば、ユーチューバーとして膨大なアクセスを集めて、月収30万円を稼いでようやく生活できるようになったとしても、その人気が長続きするとは限りません。

イケダハヤトのようにセルフブランディングに一時的に成功しても、やっている事が『ブロガーとしてのアフィリエイター』になってしまっていて、ここ数年で新しい能力が身に付けられたと思えません。新しい能力が身に付いていないという事は、後から危機的な状況を生み出すという事でもあります。お金を稼ぐ手段を仮想通貨などの投資に求め始めているのは、単にライティングするだけのブログが行き詰ってしまって、事業の方向性が定まらなくなってしまったからでしょう。

時代の変化に合わせる事が大事

時代はブログから動画の時代になっていて、動画でも稼がないといけない時代になってきました。しかし、動画で稼ぐのは、ブログと違ったアプローチになっていて、人気になっているのは10代~20代の若者が多いです。その中でブロガーが従来の収入を維持する難易度は更に上がっていて、動画で稼ぐアプローチもしなくてはいけないのです。イケダハヤトのYoutube公式は、チャンネル登録者数が1000人以下であり、そう再生回数も10万回など趣味としてもお話にならないレベルでやる気がありません。今のブログアフィリエイトで稼ぐ事が出来なくなったら、何で稼ぐのか謎です。

仮想通貨の取引などは、付加価値を生み出すものではないのです。ブログなどの閲覧者数が高止まりになって、記事を書いても炎上したり、アクセスに繋がらない事が増えるようになってきて、アフィリエイト収入の方に移行していますが、ブログのアクセス数が低下する中で、それも長続きしないでしょう。やはり、都会から田舎にいくと、ビジネスとしての競争力はどうしても落ちてしまうと思います。日本では、東京に情報が集中しており、東京だから出来る事は沢山あります。

時代の変化に合わせていくには、今までやってきた事と別の分野にチャレンジしていかなくては行けないので、苦労を伴うのです。多くの人はその苦労をしたくないので、今までやってきたとおりの事で何とかしようとしますが、それで競争の並に飲み込まれて収入をどんどん失っていく事になります。

時代に合わせて自分を変える

時代に合わせて自分を変えていくというのは、かなり大変です。ブログが稼げなくなったら、サーバーの知識を身に付けたり、プログラミングを学習したりする必要が出てくるかもしれません。もしくは、動画撮影の手法を磨いていく必要があるかもしれません。いずれにしても、『ビットコインで稼ごう』みたいな小手先のやり方ではいずれ通用しなくなるという事です。

新しいビジネスを開始して、ある程度の収入を得るまでは、時間とお金がかかるのが大きな問題です。しかも、最近の個人が参入できるビジネスというのは、競争が激しくなっているのでサッパリ儲からない事も多いです。例えば、一眼レフを購入して、写真をアップロードしても写真が購入されるには、大量の写真をアップロードしなければなりません。

歯科医が弁護士になる事ができない

日本国内において、歯科医が過剰になっているからと言って、歯科医が弁護士になれる訳ではありません。お金が国境をまたいで容易に移動できるようになったのに対して、労働力というのは、簡単に移動したり、技能を上げたりする事ができません。簡単に言ってしまえば、テレビ局のようにインフラだったものがインターネットによって崩壊すると、インターネット上の新しい秩序の中で世の中が動き始めます。

アニメーターの給料が安い問題

宮崎駿さんの『風の谷のナウシカ』が1984年の作品で、1987年『王立宇宙軍 オネアミスの翼』では、当時24際の山賀博之さんが脚本・監督を担当しています。どちらもアニメーションの技術レベルが非常に高くて、30年以上を経た今でも十分に見られる作品になっています。30年も売られ続けるというのは、まさに『アニメの芸術』とも言える仕上がりな訳です。将来の希望があれば、アニメーターでも安い給与で過酷な労働を行う事ができるという事が分かります。オネアミスの翼には、東京大学物語の江川達也もイラストレーターとして加わっています。

庵野監督 『アニメーターはまず絵描きじゃないといけないし、同時にカメラマンじゃないといけないし、役者じゃないといけない。実写だったらバラバラでやるところを、一人でやれる面白い職業です。』と2014年に述べています。言われた事をただやっている『単純作業の労働者』には、そうした発想力を養う機会もなくて、結果として良い作品ができないという事になっていくのでしょう。

ちなみに、スタジオジブリは、宮崎駿監督の思想を実現する為にアニメーターが単純労働者として酷使される現場になっていました。良いアニメを作ることに関わりたいと思っても、自分の発想力ではなくて、現実には安い賃金でロボットのような単純作業を求めれられる現場で、そういう現場で働いていた人が監督デビューしても、取って貼り付けたようなシーンばかりになって面白い作品など出来るはずもありません。宮崎駿監督のように、1人で空想して実現した世界の方が良い世界ができるのです。

物事を批判的に捉える視点

物事を批判的に捉える視点が重要になる理由としては、組織の中で能力をあげるのはいいのですが、ずっと組織の中にいると歯車のようになって腐ってしまうからです。アニメーターのように技術力をあげるのはいいけど、最終的に商業ベースで必要なのは、全く別次元の発想力であり、アニメーションの能力+創造性で勝負していく必要があります。例えば、宮崎駿作品に見られるようなシルクロードをベースにした風の谷のナウシカ(1979年から1980年にかけ取材されたNHKシルクロードに影響の影響もある)であったり、ヨーロッパ文化を取り入れた作風に特徴があります。

個人旅行の自由化と、インターネットの情報革命によって、思いこみによる深みのあるストーリーが作りづらくなりました。それは、人の思想が別のメディアに影響を受けやすくなって、想像力がなくなってしまったという事にあるでしょう。毎日のように新聞、テレビなどを見て、世の中の事象をチェックしていると、それ自体で現実的になりすぎて、空想力が乏しくなってしまいます。本来、自分があるべき道とか、こうなりたいという空想が無くなってしまうのです。もしくは、そうした空想を描いても、商業的な成功が得られないという事もあるでしょう。

アニメで描かなくとも、現実的にAVなどの刺激的で高画質の動画をインターネットでいつでも見れるようになったし、海外の綺麗な写真をインスタでいくらでも見れるようになりました。実際、こういう刺激を日常から受けていると、アニメーターの想像力で観客を満足させる事ができなくなっているという事実もあります。また、誰かの成長物語というパターンも、既に出尽くしたところがあります。今、50代になっている80年代~現在までのアニメブームを引き起こした庵野秀明らを中心としたアニメーターの時代の次世代アニメーターが疲弊している現実があります。

高いアニメの視聴率

ニコニコ動画、アメバTVでアニメが見れると、100万人単位の視聴者がいて、根強い人気があります。また、フジテレビのサザエさんなどもバラエティより視聴率が良くて、常時10%の視聴率を出し続けてきました。しかし、ユーチューバーは、現実世界を見せて100万ビューを軽く超える動画をどんどん出してきており、製作コストが膨大であるアニメに対する圧力にもなっています。長期的に考えると、アニメ作品というのは様々なキャラクターを生み出すので、ビジネスモデルとしては長期間に渡って稼げますが、短期のスポンサー広告ビジネスでは、ユーチューバーの方が費用対効果が高いのです。

ニコニコ動画の有料会員数は、アメーバTVなどがアニメを無料で放送する事などで競合が増えて、2017年4~6月期の連結決算は、最終損益が2300万円の赤字となっています。最大の要因は、ユーチューブが全て無料で『面倒な登録なし』で見れるので、利用者がユーチューブに流出した事にあります。今後は、競争が激化して利用者が減る事はあっても、増える事はないと思われ、サービスの刷新に大きなコストが予想されます。

ユーチューブは、国家並の資本を有するGoole社が無限大にサーバーを増設して、月間10億人が利用する巨大プラットフォームです。ニコニコ動画の月間1000万人ほどの日本人利用者に限定されてカドカワが運営してるものと比較にもなりません。ニコニコ動画は、視聴者層に偏りがあり、視聴者層に合った動画以外は、投稿しても全く視聴されません。ゲーム系、アニメ系、音楽系であれば、ニコニコ動画でもある程度の稼ぎになるかもしれません。

ワーキングプアというのは、『現代の奴隷』であるという事実

  • 23 September 2017
  • のぶやん
ワーキングプアというのは、『現代の奴隷』であるという事実

日本においても、『働いても豊かになれない』とされるワーキングプアが急増しているとされています。働いているにも関わらず、貧困に困って苦しんでいる人たちの事をワーキングプアと言います。

ワーキングプアというのは、『現代の奴隷』であるという事実

以前であれば、知的階層とされた人たちも、最近ではじわじわとワーキングプア層に転落するようになってきています。先進国において大学を出て就職すれば豊かに暮らせるという単純な状況ではなくなってきているのです。


就業しているのに貧困

従来であれば、失業している人=貧困という定義がされていましたが、最近では『働いているのに貧困』という層が出てきています。先進国において、発展途上国と競争するような給与水準で働いていると、完全にワーキングプア層となります。従来であれば、先進国の労働者というのは、先進国の経済の中で保護された形になっていました。現在、グローバル化の中で先進国の労働者と発展途上国の労働者というのは、意味を持たなくなってきています。

先進国においては、高い賃金の職業は、次々と途上国に移転していくという事態が起こっています。更に、先進国における単純労働者は、企業の需要によって、移民・難民などが行うようになっています。ホテルのフロントなども外国人が行う事が珍しくなくなってきました。

先進国で労働者が二極化

先進国においては、20年前から労働者が二極化する傾向が強くなりました。20年ほど前からグローバル化が加速して、アメリカの工場がメキシコ、中国などに移転が増えて、先進国の国内が空洞化していきました。単純労働を行う工場労働者は、真っ先にリストラの対象になったり、低賃金に抑えられてワーキングプア層に転落しました。日本においても、工場で働く派遣労働者・アルバイトは、ワーキングプア層となっています。

良く言われるのが労働者が『知的階級と単純労働に二極化する』というものですが、その分析というのは間違いがあります。知的階級と労働者に二極化するのではなくて、『人気がある労働者と、単純労働者に二極化する』と言った方が正しい表現になるでしょう。それは、従来の知的階級と言われていた人たちも、今では単純労働者まで給与水準を下げてきているからです。

アメリカでトランプ大統領を支持した人

アメリカでトランプ大統領を当選させた人たちは、ワーキングプア層が多いとされます。大手メディアのヒラリー・クリントン当選の大宣伝にも関わらず、ヒラリー・クリントンの支持が都市部にのみ広がって、アメリカの都市部以外は、トランプの支持層が多くなっていました。トランプの当選を支えた人の多くは、工場労働者のような単純作業の労働者でした。実際、トランプが大統領に就任しても、工場労働者の生活は改善される事もなく、多くの労働者に失望感が広がっています。

グローバル資本主義経済の中においては、大統領がどのような政策を行おうとも、労働者の賃金を止め置くことは不可能でしょう。それを決めるのは、大統領ではなくて消費者だからです。ただし、労働者の教育を充実させていくなど、国として底辺層の底上げを行っていく義務はあります。国に求めるべき事は、賃金の上昇より大学の無償化など学べる環境の整備です。

会社で普通に働く危険性

労働者の給与レベルがどんどん下がっていくと、会社で普通に働いているのは、高いリスクを伴うようになってきました。企業の内部で普通に働いていても、任される仕事が単純であったり、時代遅れである場合もあり、自分の技能に結び付かない事が多くなってきたのです。例えば、診療ばかりを行っている医者は、医者であるにも関わらず、手術のやり方がほとんど分からないのと同じです。実際、技術力がない歯医者は、ワーキングプアに転落しています。

企業の中で正社員の職で働いている人であっても、その業務内容が非常に単純なものであったり、アルバイトがやっているレベルと全く変わらない内容の人は、グローバル競争の中で給与水準がジワジワと『グローバルで見た労働価値の水準』まで下げられようとしています。そのグローバルで見た労働価値の水準というのは、ほとんどアルバイト並である事が多くなっています。つまり、時給1200円ほどが普通であるという事です。

知的労働の意味が変化

知的労働者の意味が変化した事にも注目しなければいけないでしょう。従来の大卒が行うようなホワイトカラーの職業まで海外移転して、先進国において『大学を卒業して単純労働』に従事する人も増えてきました。大学を卒業したからと言って、特殊な技能が身に付く訳でもなく、会社に入社して新卒で大勢の中の1人として受けた教育というのも、労働者としてそれほど価値を持つものではなくなっています。

インターネットに触れる事が当たり前になった時代において、中国の農村部の人がインターネットで物を売るようになりました。このようなインターネットを使った仕事というのは、20~30年前であれば、ホワイトカラーが行う高度技能とされるようなものでした。今では、普通に中国の農村部でパソコンを使って商売して、インターネットの販売店で月収数十万円を稼ぎだす人も沢山います。

教育産業の低賃金化

今まで教育産業に従事してきた人は、インターネット学習が進んだ事によって危機的な状況になろうとしています。先ず、地方に沢山あった大学受験の塾は、今では月額1000円で使えるオンライン学習に置き換わろうとしています。同時に、大学の非常勤講師が増えて、大学の非常勤講師のアルバイト時給も引き下げられる傾向があります。多くの講義の動画は、既にオンラインで見られるようになっており、大学の講義の意味すら問われるようになってきています。

証券会社では、オンライン証券が使われるようになるので、非効率な営業マンがいらなくなります。また、今まで分析していたアナリストという職業は、人気の経済系ユーチューバーを使った方が費用対効果が高くなるので、人気のないオッサンのアナリスト自体が不必要になります。10年も20年も証券アナリストという職業を続けて、資格を取得して自分では高度な仕事をしていると考える人でも、それがお金に直結しない(そもそも需要自体がない)場合には、賃金水準を維持する事が難しくなっています。

是正される事がない格差

格差の是正には、従来であれば、高い教育があれば良いとされていました。確かに大学で学習する事は、正社員になる道を開く訳で、企業で働けるパスポートになることは間違いありません。しかし、最近の傾向としては、正社員で入社したとしても高度技能の仕事をする訳ではないので、低賃金労働で働く『名ばかり正社員』が数多く出てくるようになりました。分かりやすく言えば、名前が売れていない芸能人と同じような状況で、経済効果が生み出せずに給与水準も低いという事です。

知識の要求レベルがどんどん高くなり、要求される知識レベルに到達しても、従来の一般的な正社員並みの給与しか得られない時代になってきているのです。だから、労働だけに依存する経済というものが非常に危険で、幅広い知識と資産の運用など多角的な視野で収入を得ていく必要性が出てきています。労働だけに依存して収入を得ようとしても、得られる賃金は高くありません。労働以外に所得を得る方法を探すとか、グローバルに移動するなどの『独自の先見性』が必要になります。

従来、多くの学者が行ってきたように『労働者の教育に力を入れていくべきだ』という方向性は正しいにしても、教育だけで格差を是正するのはもはや不可能な状況になっているのです。その理由として、中国の大卒が1年600万人に達しており、大学教育を受けた程度の人材というのは余っているからです。

能力の低い労働者の雇用

日本の新聞社のように旧式のビジネスモデルで、能力がないのに新しい時代に対応していない社員を雇い続ける事は難しくなっています。新聞社は、どんどん発行部数が激減しているにも関わらず、それに代わる新しいビジネスモデルを打ち出せていません。新しいビジネスモデルというのは、オンラインでの情報発信ですが、それはGoogle社などインターネット企業が担うようになっており、新聞社の社員が精通している分野ではありません。

日本企業の歯車として1つの業務に精通していた社員は、今の社会でマネタイズ能力が高いとは言えず、中高年で失業したら次の職業が見つからないという状況が発生しています。能力が高くない社員を高給で雇用し続ける事は、企業にとって負担になるだけではなくて、企業が新規ビジネスを開始する場合の阻害要因にもなってしまうからです。早めに企業内部の改革を行わなければ、高給社員と共に企業も沈むことになってしまいます。

労働者の意識改革が必要

顧客の側の要求が高くなり、同時に安さを求められる中において、労働者の側も意識を改める事が求められるようになってきています。従来のように『技能の習得を目指す』というだけでは、格差是正に対抗できなくなってきています。いかに技能習得を目指したとしても、先進国において給与水準の低下も著しく、技能を身に付けているうちに所得水準が下落していく事も考えられます。

単純労働を行っている人たちは、時給でお金を貰っている上、働いていない時間を自分の知識向上に充てる事もなくテレビを見たりして過ごす人が多いです。たとえ大学に通って新しい勉強をしたとしても、時給などが下がっていく可能性が高いのに、勉強もせずテレビを見たりしてダラダラ過ごしていたのでは、格差が拡大してしまいます。怠け者の労働者の意識改革が必要になるでしょう。

労働者が再び奴隷化していく現代!日本に低賃金で働く『奴隷』が不足して悩む企業が続出している現実

  • 21 September 2017
  • のぶやん

アメリカでは、既に労働者の地位が低下して、1862年の奴隷解放宣言の前にジワジワと戻ろうとしています。かつての奴隷と言えば、アフリカから連れて来られた人が綿花畑で働くものでしたが、今では企業のホワイトカラーがジワジワと奴隷階級に転落しています。

世界中の1%が団結する事によって、先進国の労働者階級が奴隷階級に転落する為の法整備が進められて、今では日本で年収200万円以下の奴隷階級に属する人たち(労働者、派遣労働者)が当たり前になりました。資産をほとんど保有せず、その日暮らしになっています。この日本で200万円以下で非正規雇用で暮らせというのは、まさに『現代の奴隷』と言うしかありません。

労働者になる為の高学歴

小さなころから『奴隷にならない為には、学歴が必要』というのが教育の基本です。私たちは、奴隷ではなくて、立派な労働者になりましょうと言われてきました。確かに真面目に勉強をして、それなりの大学に入れば、奴隷水準ではなくて『大企業の正社員』という奴隷ではない労働者の階級をゲットする事ができます。しかし、労働者の多くは、グローバル化とIT化の中で、次々と『奴隷階級』に転落しようとしています。

教育のレベルが低かったり、或いは知的レベルが低い人は、簡単に奴隷になってしまう世の中になりました。かつての奴隷というのは、世界中に分散しており、先進国の豊かさをささえていました。グローバル化が進んだ今日において、先進国の内部に奴隷が沢山出てくるような状況になってきました。多くの日本人は、その状況を理解しながらも、教育の内容などにおいてその状況に対応できずにいます。


派遣社員・アルバイトという奴隷

派遣社員・アルバイトが奴隷というのは、時給制で時間を売り渡して稼いでいるからです。奴隷たちの特徴としては、自分たちを奴隷だと思いたくないという事です。奴隷階級の特徴としては、時間的な事由が大幅に制限されているにも関わらず、それから抜け出す方法を全く見いだせずに奴隷労働を続ける人がほとんどです。

労働者は奴隷に転落したら大変だという恐怖の中で、奴隷に転落しないように労働者階級にしがみつく事に必死になっています。今の社会では、労働者としての地位が完全に守られている訳ではなく、少し踏み外すとすぐに奴隷階級に転落して、年収200万円を割り込むことがあるからです。



奴隷身分は考えなくていい

現代の奴隷身分というのは、基本的に思考を要求される仕事を任される事はありません。ここがポイントで、作られたプラットフォームの上で、ロボットのように考えない仕事をすればいいのです。言いかえれば誰でも出来る仕事であり、スーパーの店員やコンビニの店員のような仕事ではなくて、最近ではプラットフォーム側が発達して、様々なホワイトカラーの仕事も奴隷身分が低コストで行うものになってきました。

自分が仕事に行って全く考える事をせずに言われる事をやるだけなので、それほど技能が発展する事もあります。基本的に同じ作業の繰り返しで、1週間もあれば誰でも出来る仕事を行っています。1週間もあれば誰でも出来る技能では、将来的にも身分が変化する仕事を与えられる事はなくて、自分で相当に努力を重ねていかない限りは、技能レベルも上がらずに奴隷身分が固定される事になります。

日本における奴隷不足

日本では、失業率が下がって奴隷として働く人材が不足しています。奴隷の身分というのは、ローマ市民を支える為に非常に重要になるので、奴隷が働かなくなると日本におけるローマ市民である高齢者が食べていけなくなってしまいます。高齢者が豊かな暮らしを享受していく為には、奴隷の断続的な供給と奴隷が働き続ける必要があります。日本では、若者奴隷が極度に不足している状況になっているので、東南アジア・中国などから奴隷を受け入れ始めています。

日本では、奴隷不足であるにも関わらず、奴隷の賃金は上昇していきません。その理由としては、一度上げた奴隷の賃金を下げる事は難しいので、奴隷の賃金を安く抑え込んだままで、効率化を進めたり、海外から奴隷の供給を増やして行く事を目指しているからです。

日本における奴隷の生活

かつての奴隷と違って、現代の奴隷というのは、奴隷を辞める権利を有しています。日本の奴隷の場合には、中国などの奴隷に比べて賃金推移準はまだ高いので、食事を我慢してお金が少しだけ貯まったら、奴隷をやめて海外旅行に行く事も可能です。このような理由から日本における奴隷の生活というのは、発展途上国よりも良い生活であるという事もできます。しかし、実際には手元に残るお金はほとんどなく、非常に厳しい生活を過ごす奴隷が多い事は間違いありません。

正社員や契約社員として、一時的に年収1000万円を稼ぎだしても、『年収が激減』した時に極度に生活が苦しくなってしまいます。そこで多くの人は、貯蓄したりしますが、貯蓄があったとしても、失業期間を伸ばせるぐらいの効果しかありません。結局は、労働しないと生きていけない状況になってしまうのです。

高学歴で奴隷になる現状

高学歴だからと言って、奴隷にならない世の中ではありません。大学が法人化されて以降、非正規雇用が増大している事が話題になるようになりました。東京大学、東北大学などの国立大学でも、非正規雇用で講師で雇われたとしても、大学の講義でようやく食べていく不安定な状態になっています。最近では、非正規雇用の大学講師がリストラに合う例も沢山あります。

東京大学における非正規雇用のパート教職員の数は、1つの国立大学に2004年の法人化前に1000人ほどでしたが、それが2017年に5000人にまで増加しているというのだから驚きです。そして、更に教職員の数を減らしていくので、これらの非正規雇用のパート社員は『雇止め』になっていく可能性があります。

どうして大学がこのように悲惨な状況になっているかと言えば、大学が生み出せる価値が小さくなって、大学にお金を使うという市民の理解が得られなくなってきたからであると考えられます。簡単に言ってしまえば、今までは『大学のつまらない講義』にお金を支払う人もいたけど、ビデオ学習も可能になった最近になって、そんなつまらない講義にカネを払う人はいなくなってきたという事でしょう。

現状の給料維持すら大変

奴隷たちが給料をあげるどころか、奴隷が現状の給料水準を維持する事すら難しくなっています。その理由は、日本に海外から労働者が流入してくる事によって、低所得者の賃金が上がらないようになっているからです。低所得者であったとしても、先進国の日本で働きたいという人は沢山いるので、現在の生活水準を保つことすら大変です。

奴隷たちの中には、高等教育とされる大学を卒業している人も多いのですが、大学を卒業してもお金に対する訓練を受けていないので、自分でお金を稼ぐ事ができません。自分でお金を稼ぐ事ができないと、どこに行っても他人のプラットフォーム上で稼ぐ低所得者の奴隷になってしまいます。

収益性資産があるか否か

年収200万円であったとしても、不動産から200万円の収入を上げるのと、奴隷労働者として200万円の収入をあげるのでは、全く違ったものになります。不動産などの収益性資産を保有していれば、あまり労働を行わなくても200万円の収入が得られて、その時間に別の事をして資産を増やして行く事もできます。自由な時間を持てるというのは、人生においてお金以上に非常に貴重な事です。他に収入源がある人は、時給1000円の牛丼屋でアルバイトしません。また、いざとなったら資産を売却する事もできる強みがあります。ただ、今の時代に結婚して子供の分まで収益を得る資産を持つという事は、簡単ではありません。

自宅のように『収益をあげない資産』を保有しても、毎月の収入が入ってくる訳でもないので、資産を維持する為に働き続けなければいけません。また、借金などがあったら自宅を売却する事もできないので更に大変な事になります。年収200万円とか、年収1000万円と言っても、収益から得られる所得と、労働から得られる所得では全く違います。収益から得られる定期的な収入を考える事が奴隷の脱却に必要になります。

収益性資産構築の難しさ

資本主義で多くの人が学習にお金を費やして高度に発達した経済状況においては、収益性がある資産を構築するのは、簡単な事ではなくなっています。日本が少子高齢化で人口減少する中において、日本の不動産の収益物件というのは、都心部などに限定されるようになっていて、地方に不動産を保有しても収益物件ではなくなっているからです。収益性がある資産を構築するには、自分でビジネスを始めるしかありません。経済成長のない日本において、ベンチャー企業を開始するというのは、並大抵の事ではありません。

吉野家のビジネスモデルを考えてみれば分かるのですが、はっきり言って誰も得しない経済で回っているような状況になっています。お店のアルバイトは、凄まじい忙しさで時給1000円しか貰えないで貧しい生活してます。それでお店が儲かっているかと言えば競争が激しくて利益なんてほとんど出ていない状況です。安くエネルギーを得たい人が牛丼屋に行くので、お客もそれほど満足していると思えません。

奴隷の考え方が世襲する

このように奴隷の階層が固定化していくと、江戸時代の身分制度のようになっていきます。先ず、教育をまともに受けてないような階層というのは、子供にとっても挽回のチャンスがありません。日本の若者で『若くしてベンチャー企業で華やかな上場』というのは、ごく僅かな限られた人であり、若くて金持ちの多くの人は、親から受け継いだ資産になっています。

親の教育というのは非常に重要で、特にお金の教育というものが特に重要になってきます。労働者の息子は、考え方が労働者のように育てられて、お金についての勉強をする機会がなくなってしまいます。また、各階層ごとに考え方が異なるようになっていくので、結婚する相手なども階層ごとに固定化していく事になります。

労働性資産以外の資産を保有する事の重要性

  • 23 January 2015
  • のぶやん
サラリーマン労働者

Youtubeで非正規労働者の番組を見ていたのですが、工場勤務で月額収入が16万円ぐらいで、寮費を差し引いた場合に残る手取りが10万円ほどになっているようです。貯金は全くできず、生活はギリギリだそうです。「いきなり切り捨てるやり方は卑劣だ」と訴えており、労働組合を結成したと言うことです。この番組を見たところでは、この人はテレビを見ながらご飯を食べていたりしますね。正直、食事をしながらテレビを見てるのはどうかと思います。

サラリーマン労働者

工場での派遣労働者と言われる職業は、いわゆる「誰でもできる職業」であり、こういった仕事に従事してはいけないという事なのだと思います。特に35歳を過ぎてからは、仕事がなくなるからと工場派遣を繰り返す事になってしまいます。35歳になる前にどうすれば良いかという対策を一生懸命に考えていくという事を考えておかないと、35歳以降に大変な事になってしまうという事です。

自分の保有資産を常に考える

自分の資産が単なる若さ(労働性資産)であったり、労働力のみであったりすると、失業した瞬間にお金がないという大変な状況になってしまいます。労働依存しない為には、労働以外の資産を形成する方法について知っておく必要あります。労働性資産以外には、金融資産(株式・現金)であったり、自分の人脈、ウェブサイトなどの収益を生むコンテンツ性資産であるなど、労働性資産以外の資産を保有していく必要が出てくるのです。

家庭の環境が良くなくて、親が金融資産などをほとんど持っていない場合には、自分に最初にあるのは労働性資産のみになってしまいます。労働性資産から自分で別の資産(金融資産)、人脈、コンテンツ性資産などを得ようとするのは大変な事ではありますが、不可能ではありません。金融資産を得る事は難しいかもしれませんが、人脈、コンテンツ性資産を得るのであれば、何とかできないこともないでしょう。自称ニートのPhaさんも自分なりに人脈、コンテンツ性資産を保有してお小遣いを稼いでいるとされています。

誰にも依存するべきではない社会

日本では、国であったり、会社の言うようにやってくれば、自分の生活が保障されるという事でした。しかしながら、そういった仕組み・秩序などが崩れていく中で、国に依存しようとしようとしても、会社に依存しようとしても、そういった仕組みが上手に機能する事を期待するのは無理でしょう。日本では、国民健康保険が最低限のセーフティネットを果たしていて、それ以上を期待するのは無理があります。例えば、派遣切りにあって「派遣切りにあってどうしてくれるんだ!」と、国や会社に訴えたところで、状況は大して変わらないで、自分の時間を損するだけなんですね。

学校などにおいては、1から10までやるべき事と宿題などが全部設定されていて、言われた事をしっかりとこなしていくという姿勢が非常に強いのです。学校に教室などの設備が揃っていて、その中で先生から言われた事を真面目にやっている生徒が良い成績を取れて、大学などにも進学できるという仕組みです。しかしながら、社会に出たら言われたことだけやっていれば良いという事ではなくて、言われたこと以外にも自発的に行動する事が求められる時代になっています。

組織の歯車になってはいけない

こちらのブログで「フリーランスも歯車である」という話が書かれていましたが、単に歯車フリーランスにしかなれないかどうかは、考え方や実力次第という事も出来るでしょう。最初に労働性資産しか保有しない状況であれば、フリーランスで働いて労働性資産以外の資産が無い状況であれば、最初に歯車のような形でフリーランスを行うのもやむないと考えられます。最初に取引する会社が1社だけという状況であれば、まさに「歯車フリーランス」と言っても過言ではないでしょう。そこから複数社と取引できるようになれば、自分の財務状況も安定するので、歯車フリーランスとは言えません。

一般的なことを言えば、20代のうちには、勉強したり、経験を増やしたり、労働性資産で金を蓄えるような準備期間としておけば良いでしょう。30代になってからは、労働性資産以外の保有資産を一気に増やすような方向性を模索していくのが良いと考えます。生活が安定しないうちは、何をする余裕もないので、歯車フリーランスとなっても仕方ないでしょう。歯車になりたくないというのであれば、歯車以外の方法を模索していく事は可能であるように思います。自営業と言いながら派遣会社を通じて週4の仕事をして、他の日に遊んでいたのでは、会社員とほとんど同じの非正規雇用と同じと考えても良いでしょう。

会社員とフリーランスの違い

会社員とフリーランスの最大の違いは、当たり前ですがフリーランスの方が圧倒的に自由度が高いと言う事です。多くのフリーランスというのは、複数の会社との契約を持っていますが、多くの時間を自分で設計する事ができる場合がほとんどです。特に平日に誰かと会えるというのは、チャンスが広がる事が多いです。会社員であれば、何か高い能力を持っていたとしても、副業を禁止していたり、平日に会えそうもなかったりと言うことで、何か会社以外の仕事を依頼されることは稀です。言い換えれば、会社以外の場所でチャンスを作りづらい環境にあると言えます。

フリーランスであれば、日程さえ空いていれば、いつでも人に会えるし、いつでも仕事を入れることが可能になります。そういった働き方をしていると、仕事のチャンスが入りやすいのです。自分の時間が自由に使えるというだけで、何か仕事を頼みたいという人は沢山いて、自分が始めての仕事であっても頼んでくれる人がいたりすると、自分の技能や経験を伸ばしていく事もできます。

会いたい人に会えるのがフリーランス

フリーランスの良い点は、会社員会社員になくてフリーランスにある最大の強みは、立場にとらわれずに会いたい人に会いに行けるという事です。大企業の社長であったとしても、1人の個人(もしくは企業)として対等な立場で話をする事ができます。会社員という立場であれば、会社同士の立場というのが優先されてしまうので、とても対等な立場で話し合うという事はできないでしょうし、会う事が出来ない人も沢山います。フリーランスという立場を利用して、誰にでも会いにいけるという事は、それを最大限に活用して自分のビジネスを拡大していけるという事でもあります。

逆の言い方をすれば、自分から人脈形成をしていかないといけないので、自分が会いたいと思った人にどんどんコンタクトをとって会いに行く必要性があるという事でもあります。そして、会った人に自分が営業をかけると同時に、相手の事についても一緒にビジネスをしていける仲であるかどうかの判断してく能力が求められます。基本的には、紹介された人に出来る限り多く会った方が良いでしょう。

新しい人脈形成の重要性

今までの人間関係にこだわらずに常に新しい人と会っていくというのがビジネスにおいて非常に大切になります。多くのうまくいかないビジネスというのは、時流を捉えていないという場合が多いからです。今、何をやれば成功率が高まるかと言うのは、多くの人に会わないと分からない事でもあります。特に今まで自分がやってこなかった分野については、専門的に稼いでいる人の意見を良く聞いた方が良い場合が多いです。同じメンバーや知人だけでは、新しいプロジェクトを形成する事ができない事が多いので、ネット上で探してでもいいので、新しい人材をどんどん外部に求めていく必要があります。

是非とも会いたいと思う人物
(1)新しい事にこれから取り組もうとする人(自分を必要としてくれる可能性が強い)
(2)パソコンを使いこなす人(パソコンぐらい当たり前に使えるべき)
(3)周囲に何故だか凄い人材が集まっている人(その人が有望である証拠)
(4)何らかの好き・得意分野がある人(若い人なら何も無くてもいい)
(5)好感が持てる人物(話し方が柔らかいなど)
(6)知性を感じさせるかどうか(バックグラウンドに知性を感じさせる経歴・行動)
(7)やたら一生懸命な人(単に一生懸命なだけで付き合いたいと思う)

基本的には、魅力的な人物に会うためには、自分が魅力的である事が最も重要です。そして、自分の魅力を相手が理解してくれないというのであれば、それはどうしようもないですね。

社会人の実家暮らしというのが不利になる理由

社会人における実家暮らしは、高齢者となっている両親と一緒に暮らす事によって、両親の影響を強く受けてしまう事です。今の50代以上の団塊の世代の人たちの多くは、労働に依存していたとしてもある程度の生活が出来た世代です。両親が労働者階級に属しているような両親であればなおさらの事で、労働依存の体質でやっていけば、子供も幸せな人生を過ごせると「勘違い」しているようなご両親が沢山います。そういった考え方をした影響を受けて育ってしまうと、労働者としての考え方が染み付いてしまって、何かを自発的に行うという事ができなくなってしまいます。

今の時代は、普通にやっていたのでは、普通以下の生活しかできないというのが今の日本です。例えば、実家暮らしで何か普通の仕事をしていたとして、20代で月収の手取りが15万円-20万円ぐらいの人が標準的です。多くの会社員が休日にやる事がないとか言って、副業としてコンビニのアルバイトを増やしたり、そこそこの時間を費やせば取得できる資格の勉強をしたりしますが、どちらも単なる自己満足になる可能性が高くて、人生に何ら影響を及ぼさない場合が多いです。

先ず、単純な労働時間を増加させると言う事は、目の前の少ない金銭を稼ぐ事にしかならいので、苦労話が上手になる程度の効果しかありません。また、資格を取得するといっても、相当に難しい資格でなければ、持っていても大した意味はありません。最難関資格と言われている「弁護士資格」を取得した人がが貧困になっている現状を良く理解しておくべきでしょう。資格だけで飯が食える時代ではないですし、まして容易な資格であれば「趣味程度」だと思うのが良いでしょう。


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