ダメな会社は、内部から崩壊していく(はず)!労働者を使い捨てるブラック企業はいずれ倒産する

  • 10 November 2014
  • WEB情報屋

最近では、ネット上でも会社で使えない社員を追い出す方法について書いた記事を良く見かけます。「有害社員の追い出し方」などを読んで、参考になったと思った人は、自分自身が追い出される側に立つ可能性が強いので注意が必要です。私の知る限りでは、会社の内部で「追い出す側」に立っていた社員は、最終的に自分自身が追い出される側に立っています。それも、ほとんど例外がありません。その理由を説明して、会社で誰かを追い出すという行為をやめるべきだという主張を展開します。

◆有害社員など存在しない

会社の内部において「有害社員」と呼ばれる人を辞めさせる事は、組織において大きなマイナス要素になります。「有害社員」と呼ばれる人は、少なくとも会社に採用された時点においてやる気があったはずで、そうした社員が「やる気をなくした原因」というものを考えていく必要があるのです。そうしたものを無視して、やる気がなくなった事を組織に所属した本人のせいにして、その人を追い出そうというのは、マネジメントとしては最悪の方向です。

組織の内部において不必要な人材というものを存在させないということは、マネジメントにおいて絶対に必要な事でもあります。その為には、その人がどのような分野が得意であり、どんな特徴を持っているかということを良く把握して、意欲を高める為に配置を行っていく必要があります。会社組織の側が社員の属性、特技を良く把握していなかったり、その情報が共有できていないという事は意外と良く起こっており、それが組織をマイナス方向に導いている可能性もあります。

◆誰かを攻撃するエネルギーの無駄

旧ドイツにおけるユダヤ人迫害・虐殺を見ても分かるとおり、そのコミュニティに所属する少数派(マイノリティ)を攻撃する事によって、多数派(マジョリティ)の結束力を強めようとする動きと言うものは、歴史上で何度も見られてきたことでした。ヒトラーは、ドイツ国民を団結させる方法として、ドイツ人が外部の民族に対して優越しているとして、内側に対してユダヤ人を迫害しようとしました。敵を多く作って敗北したのは、歴史が証明しています。

組織の中で外部の攻撃が発生するというのは、組織全体にとってデメリットになるはずなのですが、それは歴史上何度も行われてきています。スターリンによるソ連の大粛清であったり、毛沢東による文化大革命など巨大国家において内部の知識層に対する攻撃が行われています。こうした内部攻撃が行われる背景には、組織のリーダーたちが自分たちの保身の為に行う場合が多いとされています。外部からの圧力なしにそれを突き崩す事が非常に難しいという状況になる事が多いという事が分かります。旧日本軍の兵士たちが玉砕を強いられたのは、軍の上層部が責任を逃れる意味合いが強かったのです。いわゆる軍の上層部による「処刑」だった訳です。

◆追い出すという非効率作業

組織から誰かを追い出そうという行為を行う事は、チーム全体の士気を大きく低下させる事になることは確かです。本来のチームというものは、組織化されていて外部と競争しなければいけないのですが、内部で誰かを追い出そうとする事は、内部で闘争しているのと同じ状況になり、生産性を大幅に低下させます。

リーダーの決定によって、チームの誰かを追い出そうとすると、多くのチームメンバーが自分の生産性を高めようとする事よりも、いかに追い出されないようにするかという事を考え始めます。結果として、組織で新しい事が生み出されるという文化は失われて、組織全体が衰退に向かっていきます。このような攻撃的なリーダーがトップに就いたら、組織としてはかなりヤバい状況になります。

 


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