東芝の赤字5000億円とかヤバすぎるだろ!倒産は時間の問題か
東芝がソニー、シャープと並んで本当にヤバい企業ビック3に選ばれる事が確実になりました。2015年㋂決算で5000億円という巨額の赤字を計上する事になったのです。5000億円と言えば、普通の企業だったら簡単に潰れているどころか、東芝だって時価総額1兆2千億円ぐらいしかありません。
赤字5000億円のヤバさ
リーマンショックの後で3988億円の赤字を計上している訳ですけど、その後に粉飾決算をしていた訳ですから、その後の会計というのは全くあてになりません。言い換えれば、毎年のように赤字が出ていた可能性が濃厚で、それを東芝が隠し続けてきた可能性があるという事でしょう。粉飾決算の金額が明るみになっただけではないかという話もあるので、実際にはもっと赤字幅が巨大である可能性を指摘する専門家もいます。
実際に5000億円の赤字ではなくて、更に1兆円規模の赤字が控えているとすれば、東芝が会社として存続する自体が難しくなる可能性もあるでしょう。今の現金など数千億円しか保有しておらず、資産を全部売ってもお金を返済できない債務超過に陥る危険性があるからです。
中国の台頭による家電事業の打撃
中国の開発力向上などによって、東芝の家電が大きなダメージを受けた事は簡単に想像できます。例えば、東芝のパソコンは激しい価格競争で薄利になっていますし、スマートフォンに至っては、ガラゲーの時に持っていたシェアをほとんど失って、一部の下請け業者になってしまって事業部そのものがほとんど消滅しかけています。経営陣としても、こうした一般消費者を相手にした商売では儲からないと気が付いていて、原発事業などを強化しようとしますが、リーマンショック後の世界は原発を縮小する方向で動く国がほとんどで、原発が「非効率な民間事業である」という事は誰の目にも明らかになってきました。
日本政府とて、原発を稼働させるにも国民の反発は強いわけですし、原発にカネを今までのように出し続ける訳にもいかなくなってきた訳です。そもそも、一般消費者が高いものを買いづらくなってきている時に、税金やら電気料金を上げて、そこから利益を吸い上げるビジネスモデルなど限界があるに決まってます。いずれにしても、潰れるべきして潰れる企業といったところでしょう。
7000人のリストラを決行
東芝は、7000人をリストラするという事ですけど、前々から準備が出来ていた「優秀な社員」というものは、こういう時に出来るだけ条件良く退職を申し出るでしょう。言い換えれば、辞めてほしくない人ほどさっさと会社を後にして、辞めてほしい人ほど最後まで会社にしがみつくと言うことです。結局、会社が傾くと人材流出が激しいものになって、それが後から新規商品の開発などが出来ない体制になっていく・・・・という事です。
リストラされた人材の再就職についても、「過去に大手に勤めていた」というだけで採用してくれる企業というのは、ほとんどいないでしょう。年齢もあるでしょうけど、40歳を超えていると、大手からリストラされると同じ給与を貰うのが厳しいどころか、給与が半分以下になる人というのも多いです。中小企業に就職するとは言っても今までの半分の給与で、今まで以上に働かないといけないし、そもそもワンマン経営者などが多い中小企業に馴染めないと言う人も多いです。とにかく40歳を超えてリストラされたら、前途多難であることは誰にでも予想できることです。
会社が危なくなってから切られる人たち
リストラされてから退職金などをもとにして会社を作ったりする人もいますが、そういう人でうまく行く人はほとんどいないでしょう。そもそも、自分で会社が出来るぐらいの実力があれば、会社が危機的になる前に早めに会社を辞めて、取引先などを引き継いだりして起業しているからです。会社が危機的な状況になってからでは、有利な取引先を引き継ぐのも難しくなってしまって、会社で養った人脈などがうまく機能しません。
若い人とか優秀な人というのは、会社が少しでもヤバそうになれば、すぐに逃げだすものです。最後までいるのは、行き場所がないよ「中年の使えなさそうな人ばかり」であって、自分が何を出来るわけでもないのにやたらと偉そうです。年下に偉そうにしたり、自慢の話をしたりする人は、ほとんど使えない人が多いです。仕事ができる人間というのは、謙虚に年下の人の話もきけるものです。
東芝が倒産するのは時間の問題
いかに東芝であったとしても、5000億円の赤字を数年にわたって出していたら、会社の資産なんてほとんど吹き飛んでしまいます。