NAVERまとめがやりづらくなってしまった理由

  • 15 September 2012
  • のぶやん

NAVERまとめを更新する機会がめっきり減ってしまいました。

最近では、自分のウェブサイトを更新して、Twitter, Facebook, 楽天ニュースでアクセスを集める事が増えています。

NAVERまとめをやって良かったこと

NAVERまとめをやって一番良かった事は、収入という事よりも、アクセスをどのように集めるか自分なりに考える事が出来たという点です。NAVERまとめを通じて、どうしたらアクセスが沢山集められえるか?という方法を研究した結果、いろいろな事を思いつく事ができました。

Facebook、Twitter、はてなブックマーク、そしてNAVERまとめ独自のお気に入りという指標、PVという指標、そして楽天ニュース、その他には「ブログに貼る」機能の使い方(これは終了となりましたけど)などについて研究する事ができました。この研究は、いろいろな点で活用できそうで、良い勉強をさせて貰ったなーという感じがします。

・Fieldの切り分けによる検索エンジンの強さ

結果として、Google検索におけるfield単位の切り分けの有効性が判明しました。これは言い換えると、NAVERまとめはタイトル、文章などの1つ1つがfieldで切り分けられていて、Googleには「1ページ」のように認識されています。これが検索エンジンで強さを発揮すると言うものです。

ブログでは、写真を挿入しても、文章を挿入したとしても全て1ページの枠の中で「検索」されています。これをField化で細かくする事によって、見つけたいものが明確に見つけやすくなるというメリットがあるという訳です。つまり、このブログのように文章をツラツラと並べただけでは、検索エンジンに対しては何もしていないのと同然です。

・オープン化されたコンテンツ

Googleなどは、例えばGoogle Mapの中にあるストリートビューのように公共のものをビジネスにして、人を集めてきて広告を掲載する事をビジネスモデルとしています。これは、オープン化の流れを加速させていますが、問題となるのはGoogle社がそれで大儲けしているにも関わらず、プライバシーを侵害されている人々は何もメリットを受けないという点でしょう。私たち一般の人たちは、ハリウッドスターのようにプライバシーと引き換えに大金を手にする訳でもありません。ここが現在の格差社会と言われる原因ともなる訳です。

多くの人がFacebookを便利だと言ってプライバシーをないがしろにしていますが、それで個人で利益をあげられるのはほんの一部のひとでしょう。だからこそ、FacebookがIPOすれば、あれほどの価格がFacebookについて、それによって株主であるザッカーバーグ氏などが大金持ちになるのです。それが良い悪いではなくて、事実としてそうなっています。

NAVERまとめに期待したいのは、このコンテンツを独占しているGoogle社などに対抗した形での「1億総キュレーター」という形で検索を実現する事で、何気なく独占された検索という形態に変化をもたらしていくという事です。Yahoo社であったり、Google社だけが数十年も影響力を保持する社会になってしまっては、今後のインターネットの発展は阻害されてしまうでしょうからね。

規制が激しくなったNAVERまとめ

NAVERまとめは、「アカウント停止」を匂わせ始めてから、全力投入する事が不可能となりました。いつ停止されるかも分からないアカウントにおいて、全力で収入を上げて下さいというのは不可能です。Google Adsenseでも似たようなものですが、Google Adsenseの場合には、Yahoo インタレストマッチに切り替える(個人事業主、もしくは法人の場合)とか、楽天ウェブサービスに切り替えるとか、コンテンツさえあれば、いくらでも代替が効くのです。

だけど、NAVERまとめはアカウント停止されるとコンテンツごと剥奪です。このリスクの大きさは比較になりません。サーバーダウンしてデーターが消えるのと同じぐらいダメージ受ける訳です。それなら、規約違反をしなければいいではないか?と思うかもしれないですが、規約の内容が曖昧に設定されている以上は、規約なんてあってないようなもので、結局は「いつ停止されるか分からないアカウントのリスク」に怯えながら収入をあげていく事になりましょう。

・クリエーターを作り出せるか

人が見たいと感じるまとめを作り出すには、それなりに時間がかかるようになってきています。例えば、トピックキュレーターという事で、ニュースを単にまとめるだけでも、30分から1時間ぐらいはかかるでしょう。規制が激しくなればなるほど、コンテンツの質を高める事は可能になりますが、量を生み出すことは難しくなります。簡単に言ってしまえば、NAVERまとめの参加者が増えた事によって競争が激化して、NAVER社が既にトピックキュレーターに困らなくなったという事でしょう。供給者が増えれば増えるほど、仕事の単価というのは下落して当然です。

本当はもっとNAVERまとめ独自の指標であるお気に入りが発展すると思っていたのですが、今の段階では「お気に入り」を沢山集める事に何らメリットがないようにも感じます。「500を超えるお気に入りを100記事集めたら、1ヶ月は単価0.4」などとした方が分かりやすいと思ったのですけどね。これからもっと質の良いキュレーターを作り出そうと思えば、更に工夫する事が必要になっていくでしょう。もしかすれば、もっと面白い情報を保有している人がいるかもしれないけど、出し惜しみする可能性があるからです。そういった人から情報を引き出すにはどうすれば良いのかは、今後の課題でもあるような気がします。


まとめサイトは自由であるべき

まとめサイトは、2ちゃんねるから「事実以外の内容を作っている」と指摘されて、運営を停止させられるように警告されたりしています。確かに、偏った記事の内容を報道して、読者を誤解させているのは良くない事でしょう。しかしながら、大手新聞社の記事が信頼に値するかと言えば、彼らこそ自分たちに有利な記事を書いて、時には事実を捻じ曲げるような報道を行っている事は明確です。まとめサイトだから、事実と異なるバイアスをかけて報道してはいけないと考えるのはおかしいでしょう。

良いまとめで稼げないという事実

私が見た中でNAVERまとめで稼いでいる人は、600万PV/月ぐらい(あくまで私が見つけられた範囲)をあげているので、月額収入にしては10万円-15万円ほどあげあっれているものと考えられます。10万円を超えた時点で、スーパーキュレーターという異名をとる事ができるでしょう。個人でNAVERまとめだけでこれだけ稼げれば立派なものですが、これだけ稼げているのは数名とみるべきでしょう。多くの人は100万PV届かず、更新を中断した時点において数十万PV(良くて1万円ほど)で低迷しています。

私のアカウントの中にもお気に入りに大量に入れられるまとめを連発しているものがありますが、それが何故か「ルーキー」とか「レギュラー」に選ばれません。理由は最近になって分かったのですが、長期まとめは「ロングヒッター」じゃないと駄目になったからという事です。何だそれ?と思いますよね。良いまとめを連発しても稼げないという事実は、ますます不動のものになりつつある訳です。

NAVERまとめとLivedoorブログ

NHN社では、コンテンツ事業の1つとして、ライブドアブログでは比較的自由に(2ちゃんねるからは文句付けられたブログが一部あったにせよ)やらせて、NAVERまとめは比較的管理下に置いていく方向のようです。ライブドアブログの方は、Google Adsenseが「プレミアムアドセンス」で年間で億単位のお金が動くようになっており、ライブドアブログの「まとめ系ブログ」のパワーは、既に社会的な影響力を持つまでになっています。

NAVERまとめでは、ライブドアブログと違って、全体に「インセンティブ」として配分を行っているので、管理が少し高度になるのでしょう。NAVERまとめの方は、サーバーをNHN社においているという点ではライブドアブログと変わるところはないのですが、コンテンツ自体を直接管理する方法に近いので、コンテンツ管理の難易度は、ライブドアブログよりも高くなるのかもしれません。

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