日本のシェアリングエコノミーはオワコン化!仕事を受注する側の事を考えてないブラック企業!
シェアリングエコノミーでは、クラウドワークスが赤字で、株式会社ココナラも赤字ですが、それにも関わらず様々な会社がシェアリングエコノミーに参入しています。システムを作ってしまえば、後は手数料で儲けられるという比較的参入障壁の低いビジネスモデルだからです。
安かろう悪かろうの経済
株式会社ココナラは、インターネットで『500円から依頼できます』という事をウリにしていますが、そこに『500円から依頼される労働者の側』が抜け落ちてしまっています。その500円の意味は、『私たちが紹介する労働者は安く使えます』と言っているようなものです。
インターネット上のシェアリングエコノミーの評判を見て分かるのは、どうしようもない客しか来ないという事です。どうしようもない客と付き合うのは、それに見合ったどうしようもない労働者という事になります。普通に考えて5000円という金額は、メールをやり取りする相談の金額であり、実際に労働するとなると、どんな少ない労働でも1万円を超えるのが当然なのです。ココナラには、5000円案件が溢れていて、しかも手数料30%で取り分が3500円というのだから、仕事を引き受ける側にも呆れます。
能力が高い人ほど誰も使わない
シェアリングエコノミーを単に『安いサービス』とするのであれば、能力が高ければ高い人ほど使わないでしょう。正直に言えば、『こんなサービスで誰が喜んで仕事を引き受けるんだろう』と思ってしまいます。発注する側も安くできると勘違いしているから発注するのだろうし、受注する側は安いからという理由で可能な限り手抜きをするでしょう。
ココナラに出品されていたサービスで、『3000円でワードプレスのインストール・テンプレート適用』というものがありました。ワードプレスのインストールを出来る人であれば、30分ぐらいで終わるでしょうけど、やり取りを考えると明らかに赤字の金額で、やり取りを減らさないと対応できないでしょう。この金額になってくると、もう副業でボランティア精神が溢れる人しか出来ませんね。
プロが友達価格(無料)で依頼を引き受ける事もあるでしょう。それは、本当の友達だからです。友達でもない赤の他人の為に友達のように尽くしてくれる人はいません。
評判が悪いと使われなくなる
株式会社ココナラのようにウェブサービスを展開する企業は、評判が良くなれば、いろいろな所で無料で紹介してくれるようになるので、評判が良くなる事が非常に大事ですね。ユーザーの満足度を高めていかないといけないですけど、株式会社ココナラでインターネットで見る評判の半分ぐらいは良くない内容のものです。つまり、評判は良くないのです。
全く評判にならないので、広告費をどんどんかけて知名度をあげるほかないという事になります。広告費を大量に投入して、それで人を集めてサイトを盛り上がっているように装って、大赤字というのが今のシェアリングエコノミーの実態でしょう。
結局プロが誰もいない
イラストを友達に依頼する感覚で発注する素人の発注者と、それを引き受けるアマチュアの受注者が集う場所のイメージで、イラストを依頼するなら『その辺のお絵かき掲示板の人』に依頼した方が手数料も取られずに作品の一覧を見る事が出来て、ずっと安く外注する事ができます。結局のところは、プロが誰もいない状況で、それはビジネスのサイトとしても儲かる要素がないという事です。
『インスタグラムが好きで、最近、一眼レフを購入しました!交通費込み5000円で撮影します!』みたいな感じです。品質を要求するなんて不可能でしょう。ココナラで行うのに適切なのは、先に自分で作ったPDFのマニュアル商品の販売、及びそれらの商品の宣伝などが適切であるとされています。これであれば、軽いサポートだけで済みますし、作業をしなくても済みます。
労働でお金が得られない時代
シェアリングエコノミーの無料奉仕(ボランティア)のような激安化を見ても、労働でお金を得る事が難しい時代になっている事は確かでしょう。経験を積む機会がないからという事で、ココナラで労働を行うのは完全に間違っています。誰かから受注しなくても自分の技術(写真・イラスト)を磨く事はできますし、自分でスキルに磨きをかけた方が誰か見ている人から声をかけて貰える可能性が大きいです。インターネット上で受注したからと言って、ブラック案件が多いのでシェアリングエコノミーのサイトは利用しない方が良いでしょう。
労働でお金を得ようと思ったら、何年か自分で努力して実力を磨く事が大切になります。作業を受注しても小遣い稼ぎにもならない時間の無駄になってしまうので、時間の無駄をしない為には、受注などを行わずに自分の実力を高める事に集中するのが良いでしょう。
自分の実力を伸ばすことが大事
多くの人は『お金を得ながら成長したい』と思っていますが、今の会社であったり、発注者などはそんなに都合よく成長させてくれません。自分で仲間を集めて、プロジェクトを仕上げて、自分で成長するのは労力がかかって大変ですが、その方が自分が成長できる事が多いです。
リスクを他人に投げつけよう、安くてもいいから金を貰ってやってみようというのでは、技術を見に付けるのに時間がかかるだけになってしまいます。また、安く外注しようと思っていたのでは、いつまでたっても自分の技術は見に付きません。自分でリスクを取って勝負して実力を伸ばすことが大事な時代になっています。
誰でもできる仕事で成長しない
アルバイト・派遣社員のような仕事を何年やったとしても、成長できる見通しというのはほとんどありません。その証拠として、10年間ほどアルバイトをやったとしても、10年後も時給が同じである可能性が極めて高いです。スーパーのレジを10年やると店長の職に就けるというのならそれはいいのですが、その可能性はほとんどありません。
誰でも出来るような仕事でいくら本人が『成長したい』と思っても、それは無理があるという事です。今の日本社会は成長していないので、なお更のこと難しい状況にあると言えるでしょう。こうした状況においては、自分の投資を自分で行って、自分自身が成長していく事が求められます。アルバイト、派遣社員で会社にいても成長できないですし、正社員でもほとんどルーチンワークになって全く成長ができない場合には、本人にとってマイナスになってしまいます。