このニュース1位はYahooニュースで、ソフトバンクが運営しているので、スマホに乗りやすいのと日本人がYahoo!ニュース馬鹿なので仕方ないです。2位はGoogleニュースで、こちらもアンドロイドという強力な武器を持っているので納得できます。3位、4位がLINE系となっていて、4位にNAVERまとめが付けています。4位にNAVERまとめというのは大健闘でしょう。LINE社は、LINEをひとつのプラットフォームに仕上げようとしていて、NAVERまとめもその戦略の1つとして今後は伸ばしていきたい分野でしょう。
上記の図はここから引用したよ
多くのユーザーが去ったNAVERまとめ
2013年1月のインセンティブ制度の改変が要因かどうか知らないですけど、TwitterでNAVERまとめアカウントを公表している人の何人かは、既にNAVERまとめの更新を停止してるようにも見えます。例えば、Akiueoさんであったり、うさぎやなぎさんなどが最近はあまり更新をしていないようです。制度の改変であったり、奨励者にならなかった事などで、更新に疲れが出てしまったのかもしれません。前から書いているように「奨励者システム」というのは、それを原因にやめる人がいるぐらいなので、やる気を出させるどころか、やる気を損なうユーザーの方が多いシステムだと思います。
NAVERまとめは、「アカウントごと」に真面目か不真面目か判断するような話をしているので、アカウントを汚したくないと思えば、自由な活動もそれだけ制限されてしまうのです。そういった意味では、奨励者システムというのは、良い刺激材料になる一方で、多くの人のまとめの幅を狭めているとも言えるでしょう。例えば、画像をまとめたまとめは駄目かどうか?NAVERまとめは既に面白おかしくやってみるのは駄目かどうか?といった新たなチャレンジを行う場所ではなくなってきているかもしれません。
まあ、既に事業化する段階であって、面白いまとめで注目をどんどん集めていく段階ではないのかもしれませんが、Nanapiであったり、Yahoo!ニュースのように「ありきたりのネタ」だらけになってしまうと、サービスとしては詰まらないものになりかねません。
卍さんが文句を言うNAVERまとめ
卍さんは、「20万円稼ぐまでの記録」で専業キュレーターとして有名になりました。しかし、2013年1月に制度改変されるに伴って、「月間1000万PVの私がNAVERまとめをやめる理由」という非常にセンセーショナルなまとめを作って話題になりました。そして、更新を停止する宣言を出した上で、実際に2013年1月頃からほとんど更新を行っていません。はっきり言うと卍さんを奨励者にして、どんどんお金を配った運営者が卍さんを馬鹿にしすぎたところもあると思います。
卍さんは、1000万PVを稼いだと言ってますけど、実態はアイドルまとめの量産と、あとは内部アクセスがかなり多かったので、外部からまともに引っ張ってきたアクセスなんて、100万PVあれば良い方だったでしょう。そのまともに稼いだ100万Pvに対して0.7で計算したところで、月に5万円ぐらいがやっとだったのです。それに何故か分からないですが30万円以上を配分していたのですから、運営側がキュレーター全体をかなり馬鹿にしていたとしか思えません。
更にNAVERまとめの実態に迫った記事では、卍さんが実際にインタビューを受けたような形で答えていますね。「おそらく1万円~10万円程度を稼ぐキュレーターが増えるんじゃないかな、と思っています」という読みをしていて、この読み自体はかなり的を得て当たっていると思います。NAVERまとめ参加者は、ほとんど副業なので1-10万円も貰えれば十分に満足する人が多いでしょうし、逆にNAVERまとめ運営側としては、リスク分散であったり、自分のベストのまとめを作って貰うという意味で、広く多くのキュレーターに参加してほしいと考えるはずです。特定のアカウント(人)に偏ったり、多く配分されすぎたりするのを避ける事は多くの人にとっては良い事で、参加者にも運営側にもメリットがあります。
芸能人・アイドルが一番儲かる
NAVERまとめで一番儲かる分野は、確実に芸能関係・アイドル関係で間違いないです。他に女子系、おでかけ系、レシピ系などは、手間がかかる割りには全く儲かりません。真面目なライフレシピでは稼ぐまでに時間がかかるので、NAVERまとめでサクッと気軽に儲けたいと思う人は、芸能人やアイドルを含んだテレビの内容であったり、芸能人の過去の疑惑などをまとめるのが良いでしょう。
NAVERまとめで、大きな金額を稼いで入る人は、Twitterで拡散されるというよりは、芸能関係に強い人が半分ぐらいになっています。あとの半分ぐらいは、面白い画像であったり、ボケてなどの2ちゃんねるで話題系が多いです。NAVERまとめにおいては、特に芸能人関係で上手にまとめる事ができれば、1つのまとめで50万PVぐらいを狙う事も可能です。
スマホの閲覧においても、芸能・エンタメに需要があります。
ソースはここからの画像です。
Wikipadiaに勝てそうなNAVERまとめ
NAVERまとめは、インセンティブを配分している分だけ、普通に考えればWikipadiaよりも強いはずです。Wikipadiaで情報をまとめたところで1円も支払われませんが、NAVERまとめでWikipadia並みにまとめれば、注目まとめに掲載されるなど、数百円から数千円のインセンティブを貰う事ができる可能性があります。このような状況でWikipadiaにこだわって情報の編集作業をしようという人は、お金がほとんど気にならない人という事でしょう。
Wikipadiaは、ニッチコンテンツにも結構強くて、検索すると一番上にWikipadiaが出てくるという事は良くあります。逆に言えば、日本語の検索でWikipadiaしか情報が掲載されておらず、他のサイトは情報源としての価値すら全くないというような状況が沢山あります。これほど「情報氾濫社会」と言われてくる中において、インターネット上にニッチな情報が実は本当に僅かしかないという事に多くの人は気がついているでしょう。私もNAVERまとめをやっていて気がつくのは、インターネットを検索しても「情報が全く出てこない、見当たらない」という事です。ニッチな情報であればあるほど、情報なんてほとんどないも同然です。だからNAVERまとめが価値をもてるのでしょう。
2ちゃんねるまとめサイトを食うNAVERまとめ
NAVERまとめと同じ会社であるLINE社が主体となっている「2ちゃんねるのまとめサイト」の勢いも、最近になってとまったと感じます。2ちゃんねるまとめサイトの共有数やPV数が伸びなくなってきているのです。NAVERまとめなどで情報をチェックする人が増えてきて、Twitterに流れる情報も2ちゃんねるまとめサイトだけではなくて、NAVERまとめなど多様化してきています。LINE社では、2ちゃんねるまとめサイトがいつまでも続く事はないと思って、NAVERまとめに取り組んだのかもしれませんが、本当にNAVERまとめの方が成長してきて2ちゃんねるまとめサイトを食ってきました。
NAVERまとめがどの程度までPVを伸ばせるかは分からないですけど、2013年は2ちゃんねるまとめサイトが更に衰退して、NAVERまとめが伸びる1年になる気がします。2ちゃんねるまとめサイトの欠点としては、1つのブログで更新していくので、管理人の味が出すぎて、例えばハムスター速報などのように「とにかくPVの為に韓国を攻撃」のような低レベルな情報が1度、2度でなくて、1日に何度も流される事があるという事です。所詮は、個人ブログの域を出ないという事で、複数のアカウントで情報の多様性があるNAVERまとめの方が多くの人が読みたい情報になっていくでしょう。
情報はもっと大量にあるべき
NAVERまとめは、既に開始から3年以上を経ているので、2013年が勝負の年になりそうです。更に急激な伸びを見せて、Yahoo!ニュースを叩き落すようになるぐらいじゃないと、サービスは衰退に向かっていくかもしれません。キュレーターの人にいかに「大量の情報を」「素早く」「数多く」出して貰うかというのは、大きな課題のような気がします。その為の1つの方法として、注目まとめの回転率をあげていると思われ、それはそれで「新しいまとめ」を作る動機になっているとは思います。