カリフォルニア州のストックトンに見る日本の財政破綻!入居者がいない田舎の物件がヤバい
日本では、夕張市のように財政破綻する市・町が出てきていますが、今でも表面化していない負債なども沢山あります。日本でも、地方都市で人口減少が続くと、税収が入らなくなって危機的な財政状況になる場所が沢山でるとみられています。現在、既に財政破綻の寸前になっている市町村は沢山あるにも関わらず、緊縮財政を行っている市町村が少ないという実情があります。
米ストックトンの不動産
アメリカの米ストックトンは、それまでのどかな田園地帯でしたが、メキシコとサンフランシスコが交差する地点にある交通の要所として注目されて、不動産価格が上昇した1990年代頃からベッドタウンとして数多くの住宅が立ち並びました。そこに住まいを求めてきた人の多くが『サブプライムローン』で住宅を購入する事になります。しかし、2009年のリーマンショックで最も打撃を受けた地域となりました。
2012年にストックトンは連邦倒産法第9章の適用を申請して、財政破綻の都市となりました。2013年4月に都市の破産宣告が出されました。負債総額が900億円ともなり、様々な住民サービスの削減が行われました。その削減が警察にまで及んで、治安の悪化に拍車をかける事になりました。
全米トップの犯罪都市に変貌
米ストックトンは、1990年代から急速に発展した都市にも関わらず、リーマンショック後に『全米でも最も危険とされる犯罪都市』に変貌してしまいました。ストックトン市の至るところでギャングが縄張り争いをしていますが、警察の人数が足りずに出動できない状態にあります。
荒廃していく都市は、空き家が増えて人口流出が加速しています。現在、米ストックトン市の人口は、既に25万人を割り込んで減少を続けています。
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