カフェ・グローブの経営破産!マーケティングだけのウェブ会社の末路
カフェ・グローブというウェブサイトの運営会社が破産したそうです。
このサイトについては、私は多分今まで聞いたことがなくて知らなかったと思います。ターゲットが30代、40代の女性という事で、女性向けには人気があったという事です。本当かどうか知らないですけど、2005年に1日29万PV(月間800万PV)、月間UU35万人という数字を発表しています。確かに、当時でそれだけのPVがあれば、ある程度の金額になった可能性はあるかもしれません。
個人でやるビジネスレベル
現在のサイトを見ると、単なるWord Pressで作った優れた個人サイトと言った印象で、会社が「本業として」運営するレベルとしては厳しいものを感じます。現状でこういうサイトを運営している会社というのは、ほとんどが「副業」であり、メインのポータルサイトとして運用するには、相当量のアクセスが必要になります。
サイト全体のレベルとしては、WordpressやDrupalを少しいじれば、3-4日で完成します。また、コンテンツの中身については、外部に発注を行って、写真を揃えれば、全てのコンテンツを揃えて50万円ぐらいで揃える事ができるレベルであると感じました。
会社の不透明な運営状況
負債総額は1億800万円で破綻するという事は、資本金は3億2046万円に比べるとあまりに簡単に破産しすぎと考えるのが普通です。また、2011年12月期の年収入高は約3億5500万円と公表されていて、簡単に破産しない数字に見えます。
資本金3億2046万円
従業員9名
2011年12月期の年収入高は 約3億5500万円
負債は債権者約82名に対し約1億900万円
簡単に言えば、「ウェブサイトで稼ぎ出す」として出資して貰った3億円以上のお金は、人件費であったり何かに消えてしまって、後からは1億円以上の借金が残ったという事でしょう。もしくは、役員の誰かが借り入れを行って、会社を潰さない為に資本を増強していたという事も考えられます。
簡単に言えば、「ウェブサイトで稼ぎ出す」として出資して貰った3億円以上のお金は、人件費であったり何かに消えてしまって、後からは1億円以上の借金が残ったという事でしょう。もしくは、役員の誰かが借り入れを行って、会社を潰さない為に資本を増強していたという事も考えられます。
Web広告の時代終焉
広告収入は、ユーザーのクリック率低下であったり、スマートフォンの普及などによって厳しい状況に立たされるようになってきています。Mixiを見ても分かるように時代の流れがWeb広告から課金システムに変化を遂げようとしています。しかし、課金システムを作るには、安全性の問題などからハードルが高くなっており、日本において小規模サイトの課金は普及していません。米国では既にポピュラーなPaypalなどについても、日本はほとんど普及していないと考えても良いでしょう。コンテンツは「安く」「大量に」
少し前までは、ウェブ上に質の良いコンテンツが少なかったので、質の良いコンテンツを配信しつづければ、多くの読者を集める事ができました。また、リーマンショック以前は、広告主も沢山いたので、主力が広告収入でも何とかやっていく事ができたのでしょう。しかし、最近の流れとして、NAVERまとめでもそうですけど、質の良いコンテンツを安く大量に提供しなければ儲からない時代になってきています。