ベンチャー企業のラーメン代稼ぎが大事!マネタイズに時間がかかる事を良く理解しよう!
ベンチャー企業のラーメン代稼ぎが重要という文章は、日本でもインターネット上で話題になりました。ベンチャー企業は、資金を自分で確保できるようになると、長く開発を続けることができるので成功に結び付くという考え方です。
インターネットビジネスは、開発してすぐに成果がでるものではなくなってきています。既に競争が激化した分野であり、サイバーエージェントが1年間で百億円も投じる動画事業であるアベマTVのような事業も出現しています。1年間で100億円も1つの事業に投資する事は、ベンチャー企業が真似が出来る事ではありません。ベンチャー企業は、1億円~5億円ぐらいの投資からビジネスを成功させる事が現実的です。
サービス構築のコスト
インターネット系のサービスでサイトを構築するコストも高くなってきています。例えば、アプリのゲームを構築するのに1億円が当たり前となっていて、下手をすれば10億円を超えるプロジェクトが出てきています。このような中において、体力が小さいベンチャー企業が成功するのは容易ではありません。
このような状況から考えると、投資したいという個人投資家を見つける事はそれほど難しい事ではありませんが、数千万円の投資だとお話になりません。ベンチャー企業として受けるのであれば、最低でも1億円以上の投資を受けないと、長期的に事業を行う事ができません。数百万円の投資であれば、そんな役にも立たない投資は受けないで自分でアルバイトでもして金を出した方がいいです。
人件費が会社の負担になる
インターネット系のベンチャー企業にとって、人件費というのは、凄い出費になってきます。初期のメンバーの多くは、役員報酬がゼロであったり、10万円ぐらいの超貧乏な生活で耐えていく訳ですけど、それを長く続けていくのが難しい事は容易に想像できます。自分の持ち出し分が発生してくると、貯金がないメンバーが辞めてしまうかもしれません。
最初から実務に関わらない中途半端なメンバーを入れないという事も大事になります。会社の起業前に話し合う段階では、様々な人に声をかける事が大切で、いろいろな人からアイディアを募るのは大事でしょう。しかし、実際に登記する段階になったら、メンバーを絞り込むことが後から大事になるでしょう。
サービスとブランドの確立
どうして同じような資本で、似たようなサービスを行っても、成功するビジネスと失敗するビジネスがあるか考えてみました。そうすると、サービス自体はそれほど変わらないのですが、広報の方法論が異なっている事が多い事に気が付きます。具体的には、LINEを退社した森川さんが開始したC CHANNELは、今では女性向けのオンラインモールをやっていますが、ショート動画を重視して成功しています。
ショート動画を大量に配信するモデルというのは、数億円を調達した企業であれば可能です。自社のサービスをただ広告するのではなくて、自社のブランドを確立しながら広告をしていくという手法が凄く良く当たり、フェイスブックで大量のいいね!を叩き出しました。お金の使い方として、女性向けのショート動画に特化したのが当たっています。
最後の詰めにお金がかかる
サービスを開始する時点までは、技術者がウェブサービスを作り上げるのは意外と簡単に出来る事です。3ヶ月~半年ぐらいあれば、サービスとして稼働するものはできる場合が多いです。しかし、そこからサービスを伸ばすのに改善点が必要で、スマホゲームの『きのこれ』もバグを修正しているうちに資金がなくなってしまうという事態になりました。
実際にサービスを稼働させてからが勝負で、そこからユーザー体験を上げていく事がサービス成功のキーポイントになってきます。多くのベンチャーは、そこから爆発力を生み出す事ができずに消えていきます。日本では、そのダラダラした時点でも何故かお金を出したがる企業があり、ダラダラと生き残るベンチャー企業がゾンビ企業と化しています。ベンチャー企業に限った話ではありませんけどね。
どうして高いカネをユーザーに要求できないかと言えば、完成度が低いからです。ニコニコ動画は課金していますが、ユーザーの満足度が高くないのは、動画の画質を改善できないからです。動画の画質を改善で気なくても、何とか課金で頑張っていますけど、ユーチューブの攻勢に対してかなりピンチに陥っています。
技術が分からないとオワリ
インターネット企業であれば、社長が技術に疎い社長だと使いものになりません。最終的な詰めの部分を全て技術者に任せているようでは、社長として存在している価値がないからです。社長が技術系の社長で、話し合いの中で進めていくようなスタイルにならないとダメでしょう。