ラーメン代稼ぎ

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ベンチャー企業のラーメン代稼ぎが大事!マネタイズに時間がかかる事を良く理解しよう!

  • 1 December 2017
  • のぶやん

ベンチャー企業のラーメン代稼ぎが重要という文章は、日本でもインターネット上で話題になりました。ベンチャー企業は、資金を自分で確保できるようになると、長く開発を続けることができるので成功に結び付くという考え方です。

インターネットビジネスは、開発してすぐに成果がでるものではなくなってきています。既に競争が激化した分野であり、サイバーエージェントが1年間で百億円も投じる動画事業であるアベマTVのような事業も出現しています。1年間で100億円も1つの事業に投資する事は、ベンチャー企業が真似が出来る事ではありません。ベンチャー企業は、1億円~5億円ぐらいの投資からビジネスを成功させる事が現実的です。

サービス構築のコスト

インターネット系のサービスでサイトを構築するコストも高くなってきています。例えば、アプリのゲームを構築するのに1億円が当たり前となっていて、下手をすれば10億円を超えるプロジェクトが出てきています。このような中において、体力が小さいベンチャー企業が成功するのは容易ではありません。

このような状況から考えると、投資したいという個人投資家を見つける事はそれほど難しい事ではありませんが、数千万円の投資だとお話になりません。ベンチャー企業として受けるのであれば、最低でも1億円以上の投資を受けないと、長期的に事業を行う事ができません。数百万円の投資であれば、そんな役にも立たない投資は受けないで自分でアルバイトでもして金を出した方がいいです。

人件費が会社の負担になる

インターネット系のベンチャー企業にとって、人件費というのは、凄い出費になってきます。初期のメンバーの多くは、役員報酬がゼロであったり、10万円ぐらいの超貧乏な生活で耐えていく訳ですけど、それを長く続けていくのが難しい事は容易に想像できます。自分の持ち出し分が発生してくると、貯金がないメンバーが辞めてしまうかもしれません。

最初から実務に関わらない中途半端なメンバーを入れないという事も大事になります。会社の起業前に話し合う段階では、様々な人に声をかける事が大切で、いろいろな人からアイディアを募るのは大事でしょう。しかし、実際に登記する段階になったら、メンバーを絞り込むことが後から大事になるでしょう。

サービスとブランドの確立

どうして同じような資本で、似たようなサービスを行っても、成功するビジネスと失敗するビジネスがあるか考えてみました。そうすると、サービス自体はそれほど変わらないのですが、広報の方法論が異なっている事が多い事に気が付きます。具体的には、LINEを退社した森川さんが開始したC CHANNELは、今では女性向けのオンラインモールをやっていますが、ショート動画を重視して成功しています。

ショート動画を大量に配信するモデルというのは、数億円を調達した企業であれば可能です。自社のサービスをただ広告するのではなくて、自社のブランドを確立しながら広告をしていくという手法が凄く良く当たり、フェイスブックで大量のいいね!を叩き出しました。お金の使い方として、女性向けのショート動画に特化したのが当たっています。

最後の詰めにお金がかかる

サービスを開始する時点までは、技術者がウェブサービスを作り上げるのは意外と簡単に出来る事です。3ヶ月~半年ぐらいあれば、サービスとして稼働するものはできる場合が多いです。しかし、そこからサービスを伸ばすのに改善点が必要で、スマホゲームの『きのこれ』もバグを修正しているうちに資金がなくなってしまうという事態になりました。

実際にサービスを稼働させてからが勝負で、そこからユーザー体験を上げていく事がサービス成功のキーポイントになってきます。多くのベンチャーは、そこから爆発力を生み出す事ができずに消えていきます。日本では、そのダラダラした時点でも何故かお金を出したがる企業があり、ダラダラと生き残るベンチャー企業がゾンビ企業と化しています。ベンチャー企業に限った話ではありませんけどね。

どうして高いカネをユーザーに要求できないかと言えば、完成度が低いからです。ニコニコ動画は課金していますが、ユーザーの満足度が高くないのは、動画の画質を改善できないからです。動画の画質を改善で気なくても、何とか課金で頑張っていますけど、ユーチューブの攻勢に対してかなりピンチに陥っています。

技術が分からないとオワリ

インターネット企業であれば、社長が技術に疎い社長だと使いものになりません。最終的な詰めの部分を全て技術者に任せているようでは、社長として存在している価値がないからです。社長が技術系の社長で、話し合いの中で進めていくようなスタイルにならないとダメでしょう。

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起業家に「ラーメン代稼ぎ」が必要となる理由

  • 24 October 2015
  • のぶやん

職業柄だと思うのですが、起業家の友達がかなり多いのですが、多くの人が投資家から投資を受けて事業を行っています。会社をすぐに上場させた人であったり、上場してないけど少し大きくしていたり、全くダメで資本を使っていたり、起業をやめておいた方がいいのではないかと私が止めたくなる人まで、いろいろな人がいます。私が思うのは、個人事業であれ、会社であれ、黒字にするのはやっぱりすごく大変だという事です。

元になっている文章は、lamen profitableというものです。1年とか、2年とかで成功できない場合には、お金がなくなってしまうから、自分の生活費を稼ぎながらチャンスを目指すというのが「ラーメン代稼ぎ」の目的であるとしています。そして、それが会社が存続できる「最低限の条件である」としています。つまり、会社というものは、社長などを含めた会社の労働力を賄えない状態で存続し続けるのが難しいのです。資金調達も慌てる必要がなくなり、それが交渉を有利に進める場合もあるという事です。

とある起業家の例から

私の良く合っている友人は、1年前に会社を作ってアプリ開発を行う会社を設立しました。その構想は悪くないもので、とりあえず事業計画書のようなものを仕上げて、ウェブサイトを作って開発に着手しようとしていました。ここにきて、国の助成金に目を付けた彼は、国の助成金の為にプレゼンテーション資料を仕上げて(私も資料作成を手伝いました)、プレゼンテーション資料が良かった事もあって、見事に助成金をパスする事ができましたが、この助成金の申請資料を作成する為に1ヶ月から2ヶ月ほどの時間を使ってしまいました。この補助金の審査が通ったのは良かったのですが、国の補助金はその用途に制限がある上に、先に自分でお金を支払わなければいけないので、手元にお金が無ければ銀行借り入れが必要になるなど面倒です。頭を悩ませた彼は、補助金を使わない方が良いだろうという選択をしました。

更に最近になって、彼は会社の決算を自分で行うという事で、会計ソフトで1ヶ月を使って会社の決算を行いました。この会社の決算で彼は会計の勉強になったという事ですが、この決算のおかげで、会社の事業自体がまた1ヶ月ほど遅れる事になりました。会社設立から1年を経て、彼は自分の会社が大赤字で資本金もほとんど残っていない事に気が付きました。「アプリの開発が思ったように進まなかった」と彼は言います。そりゃあ、そうでしょう、社長である彼は、助成金やら、会計ソフトやらで忙しかったのですから。そうして事務所の費用や、交通費などで会社が赤字となり、彼はどこかの会社で働いて体制を立て直すという事にしたのでした。

お金があると心の余裕が出る

会社のスタートアップの状態では、役員報酬が最低限に抑えられてしまうので、全く儲かっていない会社から給与もまともに出ないので、自分自身でも生活費が必要になってしまいます。自分自身の生活費は、貯金がなければ貧困状態でまともな生活が過ごせないですし、貯金があったとしても1年間の生活費というのは、300万円ほどかかってしまうので、会社から収入がない状態では何年も生活していけません。多くの起業家が苦労したとはいっても、さすがに全く貯金も収入もないような状況では、生活がすさんでしまいます。私のお会いした”IT会社の社長”でも、ドミトリーで生活して事務所に通っていましたが、着ているものとかを見ても、本当に大丈夫なのかとこちらが心配になるほどでした。

自分自身の経験と合わせてみると、スタートアップだろうが何だろうが1ヶ月に自分で使うすべての使うお金が15万円を下回ってくると、まともな生活とは呼べなくなってくると思うのです。たまに旅行に行ったり、友達と遊んだり、そういった人間的な生活を過ごさないで仕事に全力を尽くすことができるのかどうかというのも疑問です。ラーメン代金として、上記のURLで発言しているポール・グレアムさんは、$3000(25万ぐらい)と発言していて、25万ぐらいあれば、普通の生活は過ごせるよねという話をしています。

稼ぎが上向けば投資家すらいらなくなる

お金が回ってくると、余裕もできて食べるものも良くなるし、住む場所も良くなって、そういった多少の余裕は、良いサービスを生み出す上で大事なのではないかなと思ったりするのです。ラーメン代で300万稼げる人は、全力で取り組めば1000万円、2000万円の利益を1-2年で稼げるようになる事は難しい事ではないかもしれません。そうすると、小さな金額のお金で投資家を探す必要がなくなってくるので、投資家を探して交渉を行う時間も節約する事ができるようになります。何より、会社の利益が自分たちの生活を上回った時点において、既にある程度の金銭を決済する権利を持つことが出来るので、1人、2人の人を継続的に雇い入れたり、何か備品を買ったりすることが「誰の許可も必要なく自由に」「自分たちの裁量で」行う事ができるようになります。

お金が無くても事業をやりたいという事であれば、誰かから資金を借りてきたり、投資を受けたりする必要があります。その時間というのは、実際に事業をやるのと同じぐらいに手間のかかる作業です。投資を受けたからには、投資家の意向に沿って経営が行われるようになるので、投資家との話し合いなどに時間がかかるという事です。資金の調達先ばかりを考えていると、サービスを考える時間が減る事は容易に想像できます。

現実にラーメン代を稼ぐのが難しい

現実問題として、実際にやってみるとラーメン代を稼ぐという事も「かなり簡単だ」と言えるほど簡単ではありません。簡単だったら、多くの人は会社を作ってラーメン代を稼いで次のチャンスを狙うでしょう。ラーメン代を稼ぐのにも時間がかかる場合もあるでしょう。しかし、関連したビジネスを行うのであれば、このラーメン代稼ぎが次のビジネスに資産として活用できる事は間違いなさそうです。お金を稼ぐ経験からできた人脈であったり、システムの作り方、そしてお金の出し入れのノウハウなどが、ビジネスを拡大する時に活用できるのだと感じます。ラーメン代を稼げないぐらいなら、ベンチャービジネスも考えるなという事でしょうかね。

ここで言われているラーメン代を稼ぐといのは、外でコンビニのバイトしたり、起業に派遣社員で週5で働いて・・・・という意味ではないと思うのです。あくまで、個人の器、会社の器を使って労働を請け負うという意味でしょう。ウェブの製作であったり、コンサルティングなどを安くてもいいので会社を通じて請け負ってみんなでやって、半分の時間をサービス開発に充てるような形だと思います。それで生活費をねん出したりして時間を稼ぐという事でしょう。こうしたやり方をすれば、業界に人脈も出来上がるので、別の仕事が舞い込んでくるというのは良くある話です。

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