日本のデータセンターが高額すぎてスパコンどころではない話

  • 15 December 2017
  • のぶやん

蓮舫さんが『1位じゃないとダメなのか』とか言って話題になったスパコンですが、日本はスパコンの順位を競う前にサーバーが高額です。ヨーロッパでは、経済圏を統一した5億人がいるEU圏内で国が選べて、安い国にサーバーを設置する事も可能ですが、日本では国を選ぶことができません。ほとんどの日本企業は、当たり前のように日本国内にデータセンターを設置しています。

ヨーロッパ企業であれば、データセンターをかなりの企業から選ぶことが可能で、料金も競争の中でそれなりに安くなっています。アメリカは言うまでもなく、データセンターがあらゆるところに沢山あります。カナダは、その気温の低さを活用して、英語圏のアメリカとケベック州などがフランスからのデータセンターを設置しています。

さくらレンサバが強い

法人ですぐに選択されるのがさくらレンタルサーバーです。石狩データセンターに日本で珍しい大規模データセンターを構築しています。石狩データセンターは、東京から離れた北海道に位置していますが、気温が非常に低いので電気コストを安くする事ができます。法人では、さくらレンタルサーバーがクラウドサーバーとして強さを発揮しています。

日本では、ヨーロッパのようにクラウド企業が国境をまたいである訳でもないので、とにかく日本国内で完結してしまっています。そのような中では、数多くの選択肢が望める訳もなく、ベンチャー企業などはさくらレンタルサーバーでいいかという感じで、普通にさくらを選んでいるのが現実です。

安いVPSが少ない日本

日本では、世界で競争できるようなVPSが少ないです。日本で国際的に顧客を募集しているVPSは、ConoHaのVPSが格安VPSとして630円から提供しており、英語、中国語などもあってグローバル化して12万アカウントを達成しています。本当は、日本人にサービスを提供するのであれば、日本にサーバーがあった方がいいのですが、コスパを考えると日本のVPSを選べず、海外VPSを契約している日本人は沢山います。

海外VPSであれば、格安のものであれば、500円ぐらいのVPSが沢山あって選ぶことができます。英語さえできれば、選択肢が大きく広がるので、国内VPSにこだわらずに海外VPSを選ぶ方が良いという事になります。リスク要因はいくつかありますが、事業者に連絡が付かなくなるリスクは小さなものであるとしても、良く分からない国にサーバーが設置されていたり、為替リスクなど国内VPSよりリスクがある事は事実です。

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