正社員でも技能が伸びなければオワコン化!年収150万円時代の到来

  • 24 December 2017
  • のぶやん

従来の日本企業であれば、仕事のキャリアというのは、年齢を重ねるに従って伸びていくものでした。しかし、現在はロボットを活用した『産業の転換期』にあって、企業の中で年齢を重ねたとしても、能力が低い人を企業が雇い続ける事はできなくなっています。40代になっても20代が行うような仕事しか出来ない人は、給与が20代以下になる可能性もあります。

数年前2012年に『年収150万円で僕らは自由に生きていく (星海社新書)』という書籍を出版していたイケダハヤト氏は、今では仮想通貨に取りつかれました。

単純労働者を求める企業

日本における2017年9月の有効求人倍率は1.52倍と47年ぶりの高水準とされていますが、基本的に賃金水準は低いままになっています。企業が欲しているのは、若くて安い人材であり、給料が高くて能力が低い中高年ではありません。能力値が低い中高年には、なるべく企業から去って頂いて、新しく若くて使えそうな人材を入れたいというのが企業の本音となっています。

採用人気で上位5位に入る3大都市銀行は、新卒採用を勧めながらも、数千人単位の大規模な人員削減を行うとしています。今後、銀行業界に必要となる人材は、少数の人数で店舗を回す安い労働力と、少数の管理職だけになるでしょう。企業が利益を出す為には、高所得の人を安い労働者かロボットに置き換える流れになっています。

キャリアが役に立たなくなる

2017年になって銀行員が大リストラが発表されているとおり、ホワイトカラーの業務がロボットに置き換わって、今までのキャリアが全く役立たなくなる可能性が出ています。銀行業界それ自体がそれほど多くの人材を必要としていないので、銀行を辞めたとしても、再就職する事ができない状況になるのです。

30代前半までならば、『給料が安い単純労働力』として採用してくれる企業もあるでしょう。しかし、30代中頃からは、20代と同じような低賃金(下手をすればそれ以下の給与)に甘んじるか、懸命に努力して単純労働ではない『高度な技能』が出来るかに分かれてしまいます。転職もせずに会社の中にいただけでは、社会の変化について行ける可能性は低いと言えるでしょう。

銀行が陥る構造不況

銀行の基本的ビジネスモデルというのは、安い金利で資金調達して高い金利で貸し出すというものでした。その従来のビジネスモデルは、先進国がいずれも低金利になり、通用しなくなってしまいました。これによって、銀行が構造不況に陥っているとされています。資金決済などの手数料ビジネスは、ソフトウェアの発達で、IT企業が行う分野になってきました。

このような構造変化は、銀行に限った事ではありません。あらゆる業界においてジワジワとロボットが活躍するようになってきており、会計士、税理士、弁護士などの仕事の一部を担えるようになってきているとされています。

必要になるキャリア転換

かつての日本のように1つの企業の中に数十年も勤め上げるというスタイルでは、今のスピード社会に対応できなくなっています。例えば、銀行業務で海外送金の部署に勤務していたとしても、その部署自体が消失するという事が起こってくるからです。会社に強く依存しただけのスタイルでは、部署と一緒にリストラされて、次からご飯を食べられなくなってしまいます。

20代で最低でも1回~2回ぐらい転職したり、大学で学び直したり、フリーで活躍するなど、自分の能力を常に高める努力が必要不可欠になるでしょう。今までのように暗記型の資格に依存したり、企業の名前に依存したスタイルは成立しなくなっていくので、自分なりに『自立して稼ぐ力』が求められています。

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