DeNAの利益率がどんどん低下!焦るDeNAがやらかしたWELQ問題から復活なるか?

  • 1 January 2017
  • のぶやん

DeNAで売り上げよりもヤバいのは、営業利益ですね。

2013年に800億円も利益を出していたのに、2016年に200億円まで落ち込んでいます。売り上げにそれほど大きな変化はないのですが、競争激化によって開発費用などがかかるようになってきていて、毎年のように利益が半減していくという状況になっています。競争ばかりがどんどん激化して、利益が出づらい体質になってきています。

DeNAとしては、このまま利益が落ちていくと、会社の規模を維持できないと考えて危機感を抱いている事でしょう。預貯金が1600億円ほどある事が公表されていますので、しばらくは経営は安泰ですが、利益が出ていない状況においては、大型の買収などを積極的に手掛ける事が出来ません。

2013.3:営業利益79215(約800億円)
2014.3:営業利益54920(約550億円)
2015.3:営業利益28443(約280億円)
2016.3:営業利益20853(約200億円)


http://dena.com/jp/ir/finance/highlight.html

DeNAの場合には、ガラゲー時代にGreeと並んでプラットフォームを形成していましたが、それが2007年からスマートフォンが普及して10年で急速に普及した流れに押されて、プラットフォームから転落してしまいました。現在、ガラゲーを利用している人は少数派となっており、今後は更に厳しい状況が予想されています。

ガラゲー

ユニクロの営業利益も伸び悩み

この傾向は、DeNAだけではありません。Uniqloも売り上げが上がっていますが、営業利益がそれほ出ていません。2015年は、値上げを行って営業利益を上乗せしましたが、それだけ客足を遠のかせる結果となってしまいました。そこで2016年から再び価格を下げて今まで通りの利益に戻しています。低価格とされる衣類を販売して、毎年1200億円も利益を上げるのは凄いものですが、市場環境が厳しくなっている事は間違いないでしょう。


https://www.fastretailing.com/jp/ir/financial/past_5yrs.html

スマホで成功したサイバーエージェント

サイバーエージェントは、大型買収を行わず、小型の投資に絞って行っていて、ほとんど自社開発を行っています。この為にメディア事業からゲーム事業まで、様々なノウハウを会社の中にため込んでいると考えられています。それが今では、サイバーエージェントの強みとなっています。若き指揮官である藤田社長のなせる業と言えるでしょう。

勢いがある会社と言えば、サイバーエージェントでしょう。スマートフォンのシフトで成功して、営業利益を急激に伸ばしました。一時期は、グリーであったり、DeNAなどに押されて利益が伸びない時期がありましたが、スマートフォンにシフトして大量にゲームを出した事によって、スマホゲームで一気に業績を伸ばしました。

サイバーエージェントの場合には、それまでメディア事業で多くのユーザーを獲得していました。また、ゲームなどにも参入していたので、一定のゲーム事業のノウハウも持っていました。このようにサイバーエージェントには、今までのノウハウを活用して、スマートフォンで勝負する土壌が出来ていました。そして、サイバーエージェントは、スマートフォンのゲームで複数の大当たりヒットを出す事に成功して、大きく利益を伸ばしました。

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