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都内で時給1000円で労働者が見つからない!少子高齢化で労働者不足が深刻化

  • 28 January 2016
  • のぶやん

東京都内では、時給が1000円でも働き手がなかなか見つからない状況になっているということです。新卒の数が大幅に減少しており、若年労働者が市場全体で大幅に不足しているためだと思われます。日本において高齢者が多くなっているので、サービスを受ける側は増えているのですが、サービスを提供する労働者が見当たらないのです。

時給1000円で働いてもMAX16万円

時給1000円で1日8時間労働を行ったとしても、16万円しか稼ぐことができません。手取りで言えば、13万円ぐらいのものでしょう。東京において13万円の生活なんて、1人暮らしだと本当に何も出来ないぐらいにギリギリの生活です。しかしながら、時給1000円で8時間労働を行った場合には、拘束時間というのは非常に長くて、土日以外に休みなく働き続けないといけないような状況になります。それで13万円ですから、人生に対してやる気がなくなるのも当然と言えるでしょう。交通費などを差し引くと、11、12万円ぐらいしか残らないかもしれない。更に家賃5、6万円を差し引いたら、手元に残る金額が5−6万円ということになります。

時給1000円で働くということは、『その日暮らし』という事であり、豊かになれる可能性を完全に放棄する事でもあります。少しでも豊かになりたいと思うのであれば、時給1000円という労働をやってはいけないという事になります。多くの年収200万円以下の労働者の働き方というのは、こういった働き方であり、このような働き方では永遠に豊かになる可能性はありません。

時給1000円で働いた現実的な試算

時給1000円でアルバイトを行った場合における現実的な試算は、8時間労働ではなくて休憩を挟んだ7時間労働となり、1000円×7時間×20日=14万円から所得税・雇用保険などを引いて12万5000円、社保に入るとすれば更に引かれるので11万円ということになってしまいます。東京都内では、家賃が5万円というレベルだと、良い物件など望めないですが、家賃5万円の物件に住んだとして、手元に残るのは6万円ということになります。1日の食費を1000円に抑えたとしても3万円かかって、残りの手元に残るお金は3万円・・・とても旅行に行けるような生活ではありません。

手取りが15万円で家賃が5万円程度だと、貯金するのはほとんど不可能だと考えた方が良いでしょう。貯金できるレベルというのは、収入が20万円を超えないと難しいと考えられます。実家に帰郷したり、パソコンを購入するなどという数万円単位の出費が重なると、一気にお金をやりくりする事が厳しい状況になってしまうのは目に見えています。

時給1000円で働くと貧困になっていく

簡単に言ってしまえば、時給1000円のアルバイトをやると、時間の浪費になるので、そういった働き方を出来る限りやらないほうが良いということでもあります。20代・30代のうちにはまだ良いですが、40代以降になると体力がもたずに厳しい状況になると言われています。20代・30代のうちに時給1000円のアルバイトをするという事は、何か技術を身につけることができなくなってしまうので、貧困に直行するという事です。

20代・30代のうちには、40代以降に生活できるだけの技能を身につけておく必要があるでしょう。時給1000円のアルバイトをしているようでは、そうした技能が身につく事は絶望的と言えるでしょう。更に絶望的な事は、時給1000円で働くところにいると、お金になるような人間関係の構築すら難しくなるという事です。

消費をする人がいない

日本は、戦後にアメリカをはじめとする世界中の消費者に商品を販売することで、労働者として働くことで世界で最も高い生活水準を維持する事ができました。今では、そのような状況が完全に崩れ去っており、労働者として働いても、最低限に生きられる金額の月額13万円しか貰えないようになってしまいました。正社員の賃金もジワジワと低下しており、正社員の賃金も時給1000円レベルにまで低下するものと見られています。

日本国内は、国際市場で工業・ITの両面で負けてきているので、日本国内の賃金抑制が働いて、結果的に国内消費も鈍い状況になっています。賃金が上がらない状況で消費を伸ばすのは無理なので、どんどん賃金低下に拍車がかかっています。アルバイトの賃金は、これ以上下げると生活が難しいレベルまで低下しており、大量の『ワーキングプア』を生み出すことになっています。

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