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人口減少の中でコンテンツ産業で生き残るには?スマートフォンのアプリ競争が激化

  • 31 December 2016
  • のぶやん

C Channnelを見ていると、1分動画を大量に出していて、今までの日本企業がやらなかった凄まじいまでの取り組みに『さすがだな』と思わずにはいられません。しかし、C Channlの動画スタイルは、研究されてすぐに真似されていくでしょう。何故なら、1分動画というのは、やろうと思えば誰でも出来るものだからです。

コンテンツの概念が変化

C Channelのコンテンツを見ても分かるのですが、Google検索で検索したところで引っかかるようなコンテンツではありません。C Channelのような動画を探していたとして、果たしてGoogleの検索にひっかかるのかという話になります。Google検索というのは、ショート動画などを見つけるのがほとんど不可能です。そうなってくると、ショート動画を見つけるには、C Channelのように大量にショート動画を配信するアプリをダウンロードしておいて、そこからアクセスして楽しむ方法が主流になります。

検索して見つけるという作業ではなくて、テレビのように『チャンネルを受信する』という形のものが多くなるという事です。アプリの数は、既に頭打ち状況ですが、アプリどうしの戦いが激化して、ユーザーの要求がますます高くなってきています。

大衆が求めるコンテンツ変化

大衆が求めるコンテンツがスマートフォンで見れるコンテンツにどんどん変化しています。既にパソコンよりもスマートフォンを通じて視聴する人が増えています。こういった状況になってくると、顧客のサイトにダウンロードして貰って、更に開いて貰って使って貰う事が必要になり、ブランディングを進めていく必要が出てきます。

スマートフォンが求めるシンプル

パソコンを持たないで、スマートフォンという小さい画面で情報を取得するには、パソコン以上に分かりやすさ、ダイレクトさが求められています。ツィッターでも、一瞬で内容が分かりにくいものはリツィートされません。スマートフォンは小さいので、一瞬で判別できる『分かりやすさ』が求められます。また、動画であれば、最初からインパクトがないと、分かりづらいものが見られる事はありません。

この傾向は、ゲームのアプリでも顕著にみられていて、遊び方を感覚で分からないようなものはヒットしません。

日本でゲームアプリが人気

スマートフォンのゲーム市場は、ユーザーが一定数であるにもかかわらず、次々と新しいゲームが出されている状況で、競争が激化しています。スマートフォンの特徴として、ダウンロードして遊べる数というのは限られているので、同じゲームをしばらく使い続けるという特徴があります。この為にガンホーのパズドラなどは、ロングランのヒットとなっています。しかし、いつまでもロングランが続く訳もなく、ガンホーでは次のゲームの開発を急いでいますが、ヒット作がなかなか出ません。

これに対してサイバーエージェントのように複数のゲームを上手に当てたゲーム会社もあります。サイバーエージェントの場合には、幾つものゲームをヒットさせていて、そこで得たお金を今度はゲーム市場ではない『アベマTV』などの動画事業に投入しています。

競争が激化して開発費が高騰

 開発費の高騰も追い打ちをかける。2年前には5000万円だったが、最近は1億円を超えるのが当たり前となった。3Dグラフィックスを使うゲームでは3億~5億円も珍しくなくなりつつある。新作を出しても、資金を回収するのが難しくなっている。
http://college.nikkei.co.jp/article/42690111.html

これだけ開発費が高騰してくると、利益を得る事が非常に難しくなってきます。任天堂の「スーパーマリオラン」は大ヒットしたとしても、任天堂に入るお金が僅か数十億円とされています。100位以内に入ると1億円ほど収入が入ると見積もれるので、100位以内にゲームをランクインさせれば、ビジネスとして成立するとされています。それ以下であれば、ゲームであれば赤字という事ですね。

アップル社・Google社は、課金収入の30%を持っていくので、このあたりが利益を大幅に減らす要因となってしまいます。実際、GoogleAdsenseにおいても同じぐらいの収入がGoogle社にとられてしまうので、コンテンツ制作者にとって頭の痛い悩みとなっています。

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スマートフォンのアプリ開発費が高騰してヤバい!10億円~20億円案件も多いスマホゲームの実情

  • 5 October 2016
  • のぶやん

スマートフォンのゲームアプリと言えば、以前であれば1億円で完成していたものがありました。今は、数億円が当たり前の時代になっていて、10億円~20億円する作品を制作する事も珍しくない時代になりました。これほど高騰してくると、いくら課金したとしても、ヒットしないと回収が厳しいということになってきます。

背景にあるのは、スマートフォンの高度なグラフィックなどを展開するゲームが増えてきた事です。スムーズに高度なグラフィックを動かすようにするゲームには、多大な開発費がかかります。そして、その開発費を負担できる企業というのは、上場企業でも少数であり、中小企業レベルで開発費を負担するのは非常に厳しい業界になってきています。

家庭用ゲーム並みに価格が高騰

スマートフォンのゲーム開発には、今では『家庭ゲームと同じぐらいの価格がかかるのが常識』となってきました。開発費のメインとなっているのは、プログラマーの人件費です。アプリ系のプログラマーの人件費は、時給5000円とも言われていて、優秀なプログラマーほど簡単に採用することができません。この為に優秀なプログラマーほど給料が高い大手に集中する傾向があり、中小企業では開発が困難になる案件が数多く出ています。

『ブラウザ銀河英雄伝説』のように開発に非常に大きな時間がかかってしまって、開発していた途中で数年が経ってしまって、ブラウザゲームが流行らなくなって正式リリースせずに終了するような案件も出ています。このようにリリースできないゲームがでると、そのゲームというのは全くお金を生み出さないので、完全に損失になってしまいます。

マーケティング費用もかかる

ゲームを作ってオワリではなくて、ゲームのプロモーションにお金をかけなければヒットするゲームを生み出せません。大規模に開発費をかけたゲームであれば、テレビCMなどでは流行らせる事も必要になるでしょう。最近では、数多くのスマートフォンゲームが出てきているので、その中では流行らせることが非常に大変になってきています。資金力がものをいう場合も多くて、サイバーエージェントなどは、豊富な資金力を背景にスマートフォンのマーケティングで攻勢をかけて、いくつかのゲームをランクインさせてゲームで稼ぐようになってきています。

このマーケティング費用をかけても、アプリ開発が成功するとは限りません。例えば、サイバーエージェントの755は、TVのCMなどを使ってマーケティングに20億円もかけたそうですが、アプリをインストールしたユーザーが増えただけで稼働率が高くありません。実際にアプリが面白いものでなければ、いくらマーケティング費用をかけてもヒットしないという難しさもあるでしょう。

体力勝負でやばくなるドリコム

『本当に儲かるなら、受託開発なんてしないで、自社で開発する』というのがIT業界では当たり前で、儲かる事は自社でやりたがるのは当然です。日本のアプリゲーム開発会社には、しっかりと自社開発を行う会社も沢山存在しています。その1つである上場企業のドリコムは、業績がヤバくて瀕死の状況です。その要因となっているのは、間違いなくゲームの開発費の高騰でしょう。

ドリコムは、2014年に3億円の赤字を出して以降、不安定な状況が続いています。2016年5月に発表した16年3月期の連結最終損益は5億3700万円の赤字(前の期は1700万円の黒字)に転落しています。

失敗する可能性が高いソフト分野

スマートフォンのゲーム業界に限った話ではなくて、何らかのアプリを開発する場合には、多額のお金・人件費をかけて開発しても失敗する場合が多いです。例えば、言語学習アプリを開発するとして、それを開発して、多くの人に認知して貰って、更に収益化するとなると、膨大な手間とお金がかかる事になってきます。そういった事を理解しない、できないレベルの中小企業が思い付きで『何かスマホアプリを作りたい』ぐらいの気持ちでやっても失敗するのは目に見えています。

ITの知識が中途半端であったとしても、アプリゲームを作りたいという事であれば、情熱を燃やして企画提案書を仕上げるなど、努力・情熱を燃やして成功に近づけるべきでしょう。『言語アプリを成功させたい』と口ばかりでいって、それをソフト屋さんに丸投げして成功する可能性はほぼ皆無であり、ソフトが出来たけど使う人がいないという状況は良く見る光景です。提案書をソフト屋の方にやらせるという事は、ソフト屋さんが得意分野で提案するか、得意分野すら使ってくれない手抜きで提案してくることになるでしょう。

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