仮想通貨ビットコインに価値はあるのか?物の価値を見抜く方法とは?
株式市場では、上場している株を購入してもお金持ちにはなれません。上場前に株式を購入しておいて、それが上場する事でお金持ちになることができます。もしくは、非上場会社のように毎年のように利益がでる事業をしていれば、中小企業の株であったとしても金持ちになることができるでしょう。
多くの自称・投資家は、株式市場で金持ちになろうとしていますが、既に相当に上昇した株式を購入して、2倍、3倍になったところで、元本が大した事がないのでお金持ちになれません。ビットコインは、激安で誰も見向きもしなかったゴミのような時に買っていた人だけが億万長者になれました。
美術品が生み出す富
美術品が高値で取引されるのは、それを『一目見たい』という需要が存在しているからです。実際、フランスなどで博物館に展示されている美術品の多くは、入場料だけで膨大な売り上げを誇っています。しかも、ルーヴル美術館のような1ヵ所の売り上げだけではなくて、パリ全体に沢山の美術館が点在しています。
高額で取引される美術品ですが、その高額の美術品は、多くの人がお金を支払って見学にきて、巨額の富を生み出しています。美術品は、海外にもレンタルされる事があり、そのレンタル料だけで膨大な収入になります。美術品には、人のストーリーが現れると言われていて、海外に人の生き方が反映された作品が数多く残されています。
浮世絵の価格高騰
江戸時代には、庶民でも気軽に買えるように店頭に並べられていた浮世絵ですが、最近になってその価格が高騰しています。特に見栄えが良い浮世絵となると、2016年にパリで江戸時代の浮世絵 師、喜多川歌麿(Kitagawa Utamaro)の版画が74万5000ユーロ(約8800万円)で落札されています。
浮世絵というのは、油絵よりも保存状態が悪いものが多くて、保存が難しいとされています。顔料が退色しやすいので、江戸時代に描かれた作品などは、既に色が取れてしまっています。管理が難しいので展示に不向きであり、美術館などに展示して価値を上げる事が難しいのです。現在の管理は、ボストン美術館などで低湿度・暗室で管理が行われています。
展示による資産価値の向上
いかに珍しいものであっても、多くの人がその珍しさを知らなければ、その物にお金を支払う人はいないでしょう。美術品は、投資の対象として売買されたものよりは、秘蔵の眠っていたものが好まれる傾向があります。
美術館にずっと展示を行っておく事によって、多くの人がその品を珍しいものと認識して、その資産価値が向上します。富裕層が美術館などを建設する狙いとしては、入場料を取りながら保管する意味と同時に、それを展示物として資産価値を持たせる狙いがあります。
エッフェル塔の入場料
エッフェル塔は、1889年に建設されてパリ万博から100年以上も健在な姿をしており、その入場料だけで膨大な稼ぎをあげています。最上階のエレベーターまでの料金は、25€(以前17€から何度も値上げされている)となっていて、夏季になると行列を作って列に並びます。
100年以上で生み出した富の総額は、建設費用・補修費用など軽く回収して、今ではパリを代表する観光名所シンボルとなっています。
不動産の買い手がいない
不動産の場合には、人口流入があると不動産価格が値上がりして、人口流出だと不動産価格が値下がりします。日本では、少子高齢化になって全国のほとんどの場所で人口減少が起こるので、不動産価格がどんどん下落しています。住む人がいなくなり空き屋が目立つようになると、そこから更に人口流出が起こります。
アメリカでは、移民の受け入れをコントロールしたり、サブプライムローンなどで不動産価格を釣り上げました。日本では、移民を積極的に受け入れておらず、外国人の買い手も少ないので土地の価格が下がり続けています。利用価値が全くないものほど、値上がりするはずもないので、利用価値がないまま老朽化する住宅が増えています。
必要となるストーリー
宮崎駿監督の作品などは、プロデューサーの鈴木氏が博報堂・電通などと一緒に一生懸命に物語の背景にあるストーリーを宣伝しています。もののけ姫で限界と思われた宮崎駿監督でしたが、その後の千と千尋の神隠しの大ヒットが凄まじい事になって世界の宮崎駿になりました。千と千尋の神隠しで全て出し切られたためか、そのストーリーが何だか陳腐化してしまいました。