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KDDIが買収した『けんすう氏創業のサイトNanapi』(Supership運営)が個人サイトレベルで目も当てられない状況になっている現実

  • 16 January 2017
  • のぶやん

Nanapiのアクセス数が落ちたと言われていた時には、『計測方法がおかしい』などネット上でも多少の議論になりましたが、もう計測状況がどうだと言えるレベルではなくなってきています。アクセス数から見ると、個人サイトのレベルになってしまっていて、収益が全く上がらない中をSupershipという会社に混ぜ込んで何とか運営を維持している感じに見えます。

会社でやると赤字がでる

Similarwebで見るとTotal Visitsが824K(=82万人)となっていて、これは会社として運営する媒体としては、非常に厳しい数字です。Similarwebで1M(=100万人)を切る数字のウェブサイトは、個人がやっている事が多くて、会社がやるメディア媒体としてはアクセス数が少なすぎて割に合わない事が多いのです。それでも、アフィリエイト専用サイトであれば、収益が十分にあがるので何とか会社を維持できますが、Howto系のサイトで間接アフィリエイトだと、もう1人分の飯代金ぐらいにしかならないです。

 

Howto系はアクセス数が命

Howto系のサイトは、物を直接販売しているEC系のサイトなどとは異なっていて、広告モデルで運用されています。広告モデルで運用されているサイトは、アクセスがあがらないと、収益があがりません。とにかくアクセス数が命みたいなところがあってアクセス数が一定以下になると、人件費・サーバー代などを考えると、どうやっても赤字になってしまいます。アクセスが落ちたのに合わせて人を削ったり、サーバー代金を削るのも限界があるからです。

2016年に競合が成長

2016年には、WELQ問題があって注目されましたが、多くのサイトが激安ライターを使ってGoogle上位表示で稼ぐ方法を採用しました。更には、そういった激安ライターを使った手法以外にも、C Cahnnelのように動画を大量に出してくるという手法も活用されるようになってきました。動画が大量に出されるようになったサイトと比較すると、Nanapiはどうしても見劣りしてしまいます。

Nanapiでは動画コンテンツなどもやっていたと思うのですが、あまり目立たないでどこかに消えちゃいましたね。

サイトとして売却するならいくら?

Nanapiをサイトとして売却する場合には、1ヶ月当たりにあがる収益が200万だとみて、3000万円~5000万円ぐらいが妥当なところだと思います。とてもKDDIが買収した億単位の買収金額を提示する事は出来ないです。良くて数千万円ぐらいというところで、赤字を出しているところを考えると、下手をすれば1000万円ぐらいの金額しかつかないかもしれません。

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Nanapiが1億2千万円の赤字という衝撃!キュレーションサイトが全く儲からない事実が判明!

  • 27 August 2015
  • のぶやん

NanapiがKDDIグループに株を取得されてその傘下になったという事ですけど、ほとんど儲かってないことが明らかになりました。Nanapiが広告モデルで儲からないことは以前のブログでも指摘した通りですが、Nanapiが儲からない理由としては、検索エンジンのみに依存するところが強すぎるという事があります。

アクセスを大量に集めるのが難しい

Nanapiのスタイルでは、ライフスタイルのものが多いので、アクセスを集めるのには限界があります。そもそも、競合がNAVERまとめのようなコンテンツプラットフォームなので、その競合に打ち勝ってライフスタイル分野で検索上位を維持していくのは非常に難しいことです。何故なら、NAVERまとめのライターというのは、インセンティブの配分を受けた、セミプロがやっていて(まあ、私もその1人か)、検索エンジンを考えたタイトルと内容にしているからです。それに比べて、ナナピは一般のライターが書いたものは対策が不十分です。

さらに言えば、ライフスタイル分野だけで集まるアクセスというのは、日本市場ではやはり限界があります。ライフスタイルのほとんどの分野において、ナナピは十分な記事を持っていると思うのですが、それでも検索エンジンの上位に表示させられないというのは、内容がつまらないとか、独自性がないとかそういう事でしょう。なんか特化された切り口じゃなくて、適当にライフレシピが並んでいるだけだとみる気がしないんですよね。

検索エンジンに強いだけでは儲からない

検索エンジンだけが流入だと、かなりビックキーワードを大量に抱えていないとアクセスを取ることができないのですが、検索エンジンに強いだけでは、既にアクセスを集めるのが難しい状況になってしまっています。検索エンジンと、ツィッターでの拡散が非常に重要になります。フェイスブックは、ツィッターをに流す為の材料にはなりますが、それほどアクセス数は期待できません。言ってしまえば、ツィッターがまだまだ威力を持っているという事でもあります。

ナナピの記事というのは、一般的過ぎて面白みにかけるので、ツィッターでツィートする人が少ないのです。ツィッターで話題にならないという事は、インターネット上のコンテンツの狭い市場の中においては致命傷になってしまいます。日本におけるほとんどのコンテンツビジネスを行う人は、ツィッターをかなり重視しているからです。


 

事業規模に比べて多すぎる社員数

ナナピは、言ってしまえば大きなブログみたいなもので、効率的に運用しようと思えば5人ぐらいで運用できそうなブログ(後から始まったアンサーについては知らないです)なのですが、ナナピだけのサービス展開だった時から、資金調達を行って、ばんばんお金を使っていました。バイラルメディアなんて、3人ぐらいのメンバーでツィッターの拡散を使ったりして儲けているわけですけど、それに比べると効率が悪いなと思う訳です。

投資段階だから・・・・と言い訳するのはいいんですけど、やっている事業がナナピというサイトなのに対して、会社の規模とか社員数とかが多すぎるよなと感じるのです。無駄で派手なのが好きなのかもしれないですね。とにかく、どんな事業であったとしても、利益がでなければ存続することは難しいでしょう。

ナナピの雰囲気がダサい



人の事を言える立場かどうか分からないんですけど、けんすうさんとか、ラフな格好でナナピの雰囲気とかも、ちょっとダサいなと感じるわけです。もっと女性受けがするような、サイバーエージェントみたいな雰囲気があった方が、いいサービスができると思ったりするんですよね。SEALDsが受けたみたいな感じで、動画がかっこいいとか、ラップが入ってるとか、女性が可愛いとか。

YoutuberのヒカキンとかYoutuberで人気になっている人の多くも「若さとカッコよさ」があるよなと思う訳です。そういう、若さとか、カッコよさとかの追及が必要なんじゃないかなと思ったりします。

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