中間層が貧困層に没落していく理由とは?もう会社で働いても豊かになれない時代

  • 28 December 2017
  • のぶやん
会社員の女性

先進国の労働者が労働をしているだけで豊かになれた時代は、リーマンショック頃には既に終わっていました。労働力が豊富な中国が台頭して、中国の労働市場で毎年1000万人を超える労働者、うち大卒が毎年600万人以上も供給される中で、中国が世界の工場として機能するようになったからです。ホワイトカラーの職業の多くも中国が行うようになってきています。

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自分の労働価値を最大化

自分の労働価値を最大化する為には、会社に所属せずにフリーランスで働く方が良い場合が増えてきています。会社の中では、会社が調達した資本を使えるメリットがありますが、それだけ組織人としての成約も大きくなってしまうからです。組織人として歯車として働くと、組織の歯車として代替の効く単純な労働力になる可能性が高くなります。

自分の労働価値を最大化させるには、フリーランスで働いたり、お金を貯めて会社を設立したりする活動が必要になるでしょう。独立して経済活動を行う事で、自分の決定権を保有していく事が大切になります。

売買される事業が高額

会社で働いても豊かになれない人は、『株式投資を覚えればいい』ような勘違いが見られますが、上場株式の値上がり益など良くて2-10倍ぐらいのものです。庶民がなけなしの1000万円を投下して運よく2-3倍になったところで、人生に与える影響は微々たるものである事がほとんどでしょう。既に上昇している上場株式を買うのは、それ自体がリスクであると考える事もできます。

ソフトバンクが金持ちになれたのは、中国経済の成長に乗ったアリババ株を引き当てたからだと言われています。まだ、企業が成長するかどうか分からない時に仕込んでおいて、企業が成長した時に売却するという手法です。ただ、現在は既に中国企業がお金を持っており、日本がフロンティアに仕込むのは容易ではなくなっています。

ゾンビ化するベンチャー企業

最近では、アメリカの真似をしただけのシェアリングエコノミー系の企業などで、利益が全く出ていないのに投資を受け続けて生き延びる『ゾンビ企業』が増えています。創業したばかりのベンチャー企業が数億円ほどの出資を受けると、都内にオフィスを構えながら数名の役員で数年間の業務が行えるようになります。ビジネスモデルに問題があって利益が出ない事は明らかであったとしても、更に増資を受けて生き延びてゾンビ化している企業がいくつもあります。

ベンチャー企業のサービスが創業から1~3年ぐらいで人気が出ないと、都内の高額なオフィス代金と、役員報酬などの人件費で、月額数百万円の固定費を抱えてしまいます。日本では、ベンチャー企業と称していますが、実態は大手企業が出資した上で、その下請けのような形で活動している企業が沢山あります。大手企業が仕事をふってベンチャー企業を黒字にする事で、売却したり、上場したり出来るようにしていくのです。

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