海外旅行の航空チケットより税金・燃料チャージの方が高いという謎。意味不明すぎる海外旅行の税金
海外旅行に行くために航空券を予約すると、30000円の航空券に対して、税金が15000円、燃料チャージ30000円のように、航空券の価格よりも税金・チャージの方が高くなっています。航空会社は、最初から税金・サーチャージを含むものを提示したり、含まないものを提示したりとまちまちなので、非常に分かりづらい状況です。
ヨーロッパ往復航空券の本体が30000円で売られていて、航空会社の手取りとしては確かに30000円(片道にすると15000円)で、その中から食事の提供、人件費などを出さないといけない訳です。つまり、働いている人の給料は抑えられて、食事も大した物が出てこないのに、航空券の価格だけは税金・燃料サーチャージなどで高額になっています。
各国は、様々な理由を付けて、旅行する庶民から税金をかき集めて、不公平な分配を繰り広げるようになってきています。
各国が導入する税金
各国は、観光税、出国税、保安税、ビザ申請料、などの様々な名目で税金を徴収するようになってきています。マイレージでヨーロッパ旅行を購入したとしても、税金だけで10万円を超える事が珍しくなくなっています。
イギリスの空港税が高い事は有名で、イギリスを避けて他のヨーロッパに入って、そこからLCCなどを使ってイギリス入りする人も本当にたくさんいます。東洋の日本人がイギリスの航空税を嫌ってヨーロッパ大陸側から入国するぐらいですから、世界中の人がイギリスの航空税の高さを嫌っている事は間違いありません。
英GB 航空旅客税 (AIR PASSENGER DUTY)
日本行き航空券
エコノミークラス 9,540円
プレミアムエコノミー・ビジネス・ファーストクラス 19,080円
英GB 航空旅客税の区分
A エコ 13(1690円) 上級 26(3380円)
B エコ 75(9750円) 上級 150(19500円)
*上級はプレミアムエコノミー以上。
UB 旅客サービス料 (PASSENGER SERVICE CHARGE / P.S.C.)
空港ごとにサービス料の支払い。
LHRよりもガトウィック空港を使うと安くなる。
2019年から出国税
2019年から国際観光旅客税(1,000円)もかかるようになって、旅行客のコストがさらに高くなる事になります。海外にLCCで5000円で飛べる時代にですよ、一律で1000円の出国税がかかるなんて本当におかしな話です。100万円の航空券を買うファーストクラスの人からすれば税金の割合は低いですが、5000円のLCCの人からすれば、20%にもなる高額税金です。LCCを使う人に差別的な税制と言えるでしょう。
国籍を問わないそうなので、日本に遊びにきた観光客は、一律で1000円ずつ支払わなければいけない事になります。アメリカでは、電子渡航認証システム(ESTA)を導入する事で、入国する外国人の事前申請・金銭の徴収、監視を行うようにしています。非常に奇妙なシステムは、外国人に不評です。