単純労働化する正社員ホワイトカラーの仕事!派遣社員とロボットに置き換えられる正社員たち

  • 21 December 2017
  • のぶやん

ホワイトカラーの仕事がロボットに奪われるという事は、随分と前から言われてきた事でした。ロボット化が起こる前の段階で起こったのは、単純労働を正社員ではなくて派遣社員のような低賃金(正社員の3分の1)に置き換える流れでした。簡単に言ってしまえば、全く同じ労働における『労働価値が3分の1になった』と言えるでしょう。

今後は、ロボット化が進んで、正社員がますます必要ない時代になっていくと考えられています。こうした中でアルバイトの賃金は、以前とほとんど変化していないので、求められる業務内容が増えていく事になります。コンビニのアルバイトなどは、アルバイトなのに1人で店舗をオペレーション(いわゆるワンオペ)するような事が求められています。

工場の海外移転による国内空洞化

1990年代から日本の工場が中国に移動するなどして、国内の空洞化が起こってきました。ここで競争していたのは、海外の労働力であり、海外の労働力の方が賃金が安かったという理由で、工場が海外にどんどん移転していきました。このような状況において、国内における製造業が空洞化して、産業の中心がサービス業に移行するようになってきました。

産業で高度化が求められるようになってきて、従来の日本企業のように就職すれば誰でもある程度の所得を得る(いわゆる中流階級の形成)をする事が難しくなりました。従来、正社員が

若者が減少する日本

日本において、若者が大幅に減少する事になっており、海外からの労働者の受け入れが必修課題となっています。厚生労働省の統計では、15~34歳の労働力人口は減少が続き、2030年にはピーク時1968年の61%(1439万人)になるとされています。日本企業の多くで、アルバイトや低賃金の底辺労働を担う人材が不足するようになっており、日本は就職だけなら世界で最も簡単な国と言えるような状況になっています。

これをもって、景気が良いとか、アベノミクスが成功しているという思いこみは非常に危険です。何故ならば、人材不足の職業の多くがアルバイトなど単純労働の仕事で、正社員であっても低賃金の介護職などだからです。逆に銀行員などのホワイトカラーと呼ばれるところには、この状況においても人員過剰が起こっており、大手銀行から人員削減案まで発表されています。

需要が激減する正社員

日本の企業においても、銀行が銀行員を減らすことを発表しています。中間所得層と言われる年収500万円~年収800万円(今までで企業の40代~50代層)が最も必要ない層となって、会社にいられなくなると考えられています。この給料がやや高い層を派遣社員(年収200万円)に置き換えていく事で、会社が更に利益を出す事ができるからです。

現在、航空業界でその事が顕著になっていて、客室乗務員(キャビンアテンダント)は、どんどん派遣社員に置き換わって年収も大幅にダウンしています。キツイ仕事であり、責任者以外『若いうちしか出来ない』とされている仕事であってもこの状況になっています。

20代のアルバイトがヤバい

このような状況で最も危険に陥りやすいのは、20代でアルバイト経験しかなかったような場合です。20代でアルバイト経験しかないような場合には、出来る事がほとんど何もないという事になり、年齢を重ねると状況が厳しくなってしまいます。40代~50代の正社員でも、仕事の内容がアルバイトでも出来るような内容であれば、派遣社員・アルバイトに置き換わっていく事は間違いないでしょう。

現在、40~50代の社員は、逃げ切りに必死ですが、10年以内に遅いかかる派遣社員化・ロボット化から逃げ切れるかどうかは微妙な所です。職場で上司から『仕事をマニュアル化するように』という指示があり、マニュアル化が終わったら、後は切られるだけという事です。

正社員が会社の1割になる

正社員が会社の1割程度になると書いている本もあります。

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