マネジメント

経営管理論は、組織・団体(主に企業)の管理についての実践的な技法(経営管理)の確立を目指す学問であり、経営学を構成する分野の一つ。 20世紀初頭、科学的管理法を提唱し、「経営学の父」と呼ばれたフレデリック・テイラーがその始まりとされており、また「管理原則(管理過程論)の父」と呼ばれたアンリ・ファヨールによる研究により、学問として成立。その後、主にアメリカで研究が発展した。

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら (新潮文庫)

唯一生き残れるのは、変化できるもの(ダーウィンの進化論)

  • 18 February 2016
  • のぶやん

人間というものは、『環境にうまく適用する』ということができるわけです。しかしながら、それは時として自分を危険に晒すことにもなりかねません。
 

ガラパゴス諸島の生物が絶滅した例

ガラパゴス諸島においては、多くの固有生物が環境に合わせて自分たちを変化させて、隔離された島ごとに固有の生物を生み出しました。ガラパゴスのゾウガメなどがその典型だった訳ですけど、何故か隔離されたゾウガメは、いずれも海に乗り出すことをしませんでした。エクアドルからしばらく離れたこの島々は、それぞれの島が固有の変化を遂げていくのに十分なある程度の大きさがあった訳ですけど、外敵の侵入に対しては無防備で弱いものでした。

日本のガラパゴス携帯がスマホに代替

日本では『ガラパゴス携帯(ガラゲー)』と呼ばれる独自の携帯システムが発達しましたが、アメリカからスマートフォンが襲来して、ほとんどのガラパゴス携帯は、事実上の『全滅』を強いられてしまいました。今でも、細々と生き残っているガラパゴス携帯がありますが、独自OSを使っているなど汎用性に乏しかった事から、大量のソフトを使えるスマートフォンに対して太刀打ちできませんでした。

ガラパゴス携帯が教えてくれる事は、汎用性が高いものが生き残りに長けているという事です。人間にしても、あまりに特殊過ぎる技術をみにつけても、その技術が使い物にならなくなった時には、価値を失ってしまいます。原子力発電などがその典型と言えるでしょう。すでにソーラーパネルなどで発電が十分に採算があうようになった現代において、原子力発電が割に合わない発電技術であることは否定のしようもありません。

エネルギーが転換される時期

石油が枯渇すると言われてから久しいのですけど、最近の原油価格が大暴落しており、原油が枯渇するどころか生産過剰で余り初めています。この背景にあるのは、『発電の効率化』などが進んでおり、同じ石油でも発電できる量が変わって来たことがあります。もっと分かりやすいのが自動車なんですけど、自動車だって燃費が良くなって、同じ燃料で以前の2倍ほど走行距離が長くなっています。

変化に対応する為に情報を集めて考える

変化に柔軟に対応していく人を見ると、情報を常に集めていて、その先を読み取る力があると感じます。今の段階で強いか・弱いかではなくて、将来的にどのように変化していけば強くなれるかということを読み取っていくのです。例えば、株式市場で行っても、ある会社の業績がこれから『良くなるか・悪くなるか』を予測していくのと同じでしょう。経営者を見たり、会社を客観的に見て、洞察力から判断する事になります。

柔軟に変化できる考え方を持った人であるかどうかというのは、生き残っていくうえで非常に重要でしょう。ビジネスで成功している会社というは、常に情報を集め続けて、その中で変化に応じた決断を繰り返しています。

非正規雇用・派遣社員が増えている現状

非正規雇用・派遣社員が増えて格差が国力を落とすことから、社会問題になっています。非正規雇用・派遣社員が増えてしまった事に対して、『正社員にすればいい』みたいな議論がありますが、そんな事は単なる慰めにしかなりません。正社員にしたところで、待遇が悪かったら『名ばかり正社員』となってしまうからです。こうした時代において、人から雇用されるという事が時代に対応するうえで『いかに不利に働くか』という事をよく考える必要があるでしょう。

会社の内部にいて、何も考えずに能力が伸ばせなければ、10年後にリストラされてオワコンになってしまうだけでしょう。それを防ぐためには、自分から何かを生み出していく必要性があります。言い換えれば、会社員も自営業者だと思ってやるぐらいの覚悟が必要になっているので、能力があるなら自分で独立して仕事をとって来たほうが明らかに稼げるということでもあります。

高齢者に足を引っ張られないようにする

会社で能力がなさそうな人が周囲に多ければ、自分の能力を高めることもできませんので、自分がもっと力を発揮したいと思うのであれば、退社して自分の力を試してみるのも良いでしょう。その代わり、会社で大した成績をあげていない人は、仕事に対する姿勢も今ひとつの場合が多いので、独立しても生計を立てられないという人も多いです。
 

カテゴリ: 

フランチャイズのビジネスモデルに参入しないほうが良い理由

  • 4 February 2016
  • のぶやん

私の友達の実家は、コンビニチェーン店を展開していますが、とても厳しい状況にあると嘆いていました。コンビニチェーン店というのは、ほとんどがフランチャイズで運営されており、それぞれの店舗に『オーナー』がいて、本部が商品の仕入れなどの一切を代行して、『オーナー』は、その経営ノウハウを基にして事業を行うという展開になっています。



自分がノウハウを持たない危険性

自分が全くノウハウを持たないにも関わらず、1から10まで全ての事を本部が教えてくれて、それに従って経営を行うというのは、実際には『契約社員』のような仕事の形態です。しかも、普通の契約社員だったら、業務の内容に疑問が生じたら即座に辞める事ができますが、コンビニチェーン店は、自分で大金を払って開業しているので、すぐに辞めるということもできません。

自分がノウハウを持たないにも関わらず、『金さえ支払えば開業できる』という甘い罠に騙されない方が良いでしょう。お金さえ支払えば開業できるということは、ノウハウなど全て本部が持っているということでもありますので、『店側・オーナーに決済権が全くない』ということでもあります。全ての事を決定するのは本部であって、オーナーではありません。

お金の管理を誰が行っているか

ビジネスというのは、基本的にお金がある場所が強い権限を持つ事になっています。つまり、誰がお金を支払うかによって、権限が変わって来るということです。セブンイレブンなどのフランチャイズチェーン店では、売り上げを毎日本部に送らなければいけないことになっています。毎日、毎日です。セブンイレブンでは、『会計の代行を本部がすること』になっています。言い換えれば、全ての権限をセブンイレブンに握られているようなものです。

お店の売り上げは、毎日のように本部に送金して、店のオーナーの給料などは、本部から支払われる形になっています。お店が何もしなくても会計を代行してくれるという事は確かですが、自分が何もしないという事は、それだけ相手に権限を握られていると言うことでもあります。

誰かが教えてくれる美味しいビジネスはない

コンビニチェーン店というのは、本部が教えてくれるから、少しのお金があれば『誰でも開業できる』というのは、その通りだと思います。フランチャイズのコンビニチェーン店には歴史があって、簡単に真似する事は不可能です。定価で他のお店よりも高い値段で売り続けたとしても売れるのは、商品が分析されて『今すぐ必要な商品が手に入る』事と、どこにでもあってすぐに入店できるというメリットがあるからでしょう。このようなビジネスモデルは、簡単に構築するのは不可能です。

セブンイレブンであったり、楽天など『本部の利益が大きい』という事は、言い換えれば店舗の利益がそれだけ少ないという事になります。ビジネスを理解するには、『誰が儲けているのか』という事を良く考える必要があるでしょう。誰が設けているかと考えて、自分が一番儲けられると思ったらビジネスをやるべきだし、そうでなければビジネスをやる意味というのがなくなってしまいます。

オーナーによる長時間労働

オーナーが店舗に入らないと、それだけ人件費がかかることになるので、オーナー夫婦が積極的に店舗に入ることになります。その結果として、オーナーは、年間3000時間以上も店舗に入るという凄まじい長時間労働を強いられるという事です。ある店長によると、『アルバイトとしてこれだけ入ったら、自分の給料以上に稼げる』ということでした。オーナーというのは、基本的に自分のお店に無休で入る事になり、オーナーとしての責任から夜勤なども積極的にこなす非常に不規則な生活になってしまいます。

コンビニのアルバイトをしている人に聞いたら、『コンビニの労働は非常に多くて、時給を考えたら割にあわない』ということでした。『アルバイトの方が稼げる』というオーナーがいる一方で、『アルバイトが割に合わない』とアルバイトも考えているのです。

赤字になったお店では、アルバイトを削って自分がずっと店頭に立たなくてはいけないことになり悲惨です。

本部とオーナーが対等ではない

本部とオーナーは、対等な関係に見せかけてはいますが、実態として対等な関係にありません。それは当然の事で、本部が全てのノウハウを提供して、金銭管理まで本部が行っている状況で、オーナーと言えども『単なる成果報酬の労働力にすぎない』というのが本部からの見方になってしまっています。『経営者』というのは名ばかりで、実際には企業の係長クラスの権限しか持っていません。アルバイトを採用する権限であったり、店舗の仕入れを担当する権限ぐらいのものしか持っていません。

本部の側としても、特にオーナーの意見を積極的に聞こうとは思っていません。それは、オーナー側というのは『搾取される側』であり、オーナー側に配分を多くしてしまったら、本部の利益がそれだけ儲からなくなってしまうからです。コンビニチェーン店の責任を『オーナー』に押し付ける事で、オーナーが朝から晩まで働いてくれるので、良い労働力として機能してくれる事を本部が期待しています。それ以上の事は、本部はオーナーに期待していません。

誰が利益を出しているか

セブンイレブンのような『フランチャイズビジネス』においては、オーナーが過酷な労働を強いられている一方で、本部の売り上げがうなぎのぼりに上がって、本部がボロ儲けしている実態が明らかになっています。社員にもそれなりにボーナスが支払われており、はっきり言って『オーナとして独立するより社員になった方が良い』というのが本当の所だと思います。オーナーは、いわゆる労働条件が最悪の契約社員みたいなものであり、成功している人はほんの一握りでしょう。

フェイスブックなどは、莫大な利益を出していますが、それはGoogleが持っていた『個人サイトの横断』というのをフェイスブックが自分のサイト内部に取り込んで、多くの人を『コミュニケーション』という名目に無償奉仕させているからです。多くの人がフェイスブックに対してコンテンツを無料で提供している形になっています。フェイスブックは、それに対して再分配など全く行っていません。つまり、フェイスブックを利用すればするほど、人々はどんどんお金を失っていくという事になります。

オーナー社長の給与が高い・派手な社長の下で働く社員は悲惨な事になる

オーナー社長の給与がやたらと高かったりする場合には、従業員の給与が低く抑えられている事が多いので注意が必要です。

誰が集客を行っているのか

セブンイレブンの場合には、集客しているのは『セブンイレブン』のブランドが9割ぐらいであって、その他は1割ぐらいであると考えられます。お客が引き寄せられるのは、セブンイレブンのブランドであって、オーナーに対して魅力を感じている訳ではありません。このように『セブンイレブン』自体の魅力を感じて店舗にお客さんが来ている状態では、集客はセブンイレブンの看板に依存しているので、セブンイレブンを辞めることができないのは当然です。

例えば、YOUTUBEの動画を考えてみると、そこにある魅力というのは、YOUTUBE自体にあるのではなくて、HIKAKIN自身にあると言えるでしょう。HIKAKINは、YOUTUBEを辞めたとしても、他の動画サービスでも十分にやっていけるのです。それは、既にセルフ・ブランディングが完成されているので、YOUTUBEではなくても、ご飯を食べていけるからです。

どんなに小さくてもいいので、自分のブランドを持つことが大切だということが分かります。

マニュアル化されたノウハウに価値がない

フランチャイズはノウハウを授けてくれると思っているオーナーは多くて、それは確かに事実ではあるんですけど、マニュアル化されたノウハウにどれだけの価値があるというのでしょう。マニュアルというのは、誰でも出来るようになったからマニュアルに落とし込まれているのであって、それは『アルバイトでも作業がこなせる』という事でもあります。オーナー・店長が行う仕事というのは、基本的にマニュアルに書かれた接客になってくるので、自分で工夫できる範囲が限定されています。自分で工夫できる範囲が限定されている仕事というのは、それだけ価値が低くなります。

カテゴリ: 

スタートアップの起業家を訪ねて歩いて思ったこと。利益が出ない企業に存在価値はない

  • 20 January 2016
  • のぶやん

ちょうど1年ほど前になるのですが、定期でやっていた仕事がスポンサーの関係で終了して、時間を作る事ができたので、それまで気になっていたスタートアップ起業家の何人かに会ってみる事にしました。だいたいベンチャー企業の社長であったり、個人事業主というのは、いろいろな場所で会う事があって、まだ会っていない人には、こちらから連絡をすれば、気軽に応じてくれる人も多いです。

ベンチャー企業といっても、様々な形態があって、1人で開始するものから複数人で開始するものまであったり、資金も10万から始めるものから、最初から億単位を調達するものまで様々です。いずれにしても、何よりも重要になってくるのは、『数年後にどうやって利益を出す企業に育て上げるか』という事であり、利益が出ない企業が存在する価値はないと言えるでしょう。

全く稼いでない企業もかなりの数

日本で会社を作るのは非常に簡単であり、20万円ほどのお金を用意して、所定の手続きを行えば誰でも簡単に『起業』する事ができます。しかしながら、1人で事業として起こしても、利益が全くでないような人はかなりの数になると考えられます。1人で事業を行う場合には、フリーランスである程度の事業が成立している人が「法人成り」となる以外は難しいのではないかと思います。

1人ではなくて複数の人数で始めるのがベンチャー企業としては普通かもしれませんが、その場合に最初に創業者として関与する人の生活を支えるだけの資本が必要になったり、最初の資本割合を調整したりする事が必要になります。1年目に収益が出るかどうか分からない時点では、役員報酬をゼロにするなどの節約が求められるので、役員が非常に厳しい生活をしている場合も多いです。

キャッシュを稼ぎ出す事の重要性

近年になってキャッシュフロー計算書がますます重視されるようになってきたのは、企業においてキャッシュというものが何よりも重要になります。このことは、多くの企業が認識している事であり、「優秀な人材」=キャッシュを稼げる人材というようになっています。しかし、そこには落とし穴も存在していて、ブランド価値を食い物にしてキャッシュを稼いでいる可能性を考慮する必要があります。例えば、マクドナルドなどは、他社よりも安い商品を出して広告で「上手に見せる事によって」客を集めていましたが、食べ物としては粗悪なものを提供していました。他社が顧客のニーズに答えようとして健康志向などを強めていくと、あっという間に負け組になってしまいました。

良最近のベンチャーの中には、出資者から集めた出資金をとにかく使いまくって、2-3年で使い果たしてベンチャー企業をたたむか、他の企業から出資金を得るというベンチャー企業もあります。私の知り合いの経営していた会社は、3000万円ほどを個人の出資者から調達して、六本木にオフィスを構えていましたが、1年ほどで3000万円を使い果たしました。お金の使いみちのほとんどは、人件費、オフィス代であり、サービスがお金をほとんど生み出さなければ、3000万円なんてあっという間になくなって、継続的な出資者が現れなければ、事業継続自体が困難になります。

利益をどのように生み出すかが大事

どんな経済活動を行っていたとしても、経済活動では利益を生み出さなければ、事業を継続していくことができません。シャープが1兆円もの負債を抱えていますが、既に主力事業の液晶事業での敗北は明らかになっていて、利益を生み出す事業を全く保有しておらず、1兆円もの負債を返せる見込みはありません。シャープの金利だけで、年間数百億円に及んでおり、現在のシャープの状態で金利を返す事すらほとんど不可能なのです。

シャープには、連結で5万人ほどの従業員がいて、雇用を維持するだけでも相当の固定費がかかってきます。現在の利益が出ていないシャープは、利益が出ないにも関わらず、借金から従業員にお金を支払っているような状況が続いています。既に液晶におけるシャープの強みは完全に失われており、『シャープでなければいけない』という会社・個人ともに存在していません。液晶パネルなどの価格が大幅に下落して、1つの商品を売っても利益が数千円という商品が珍しくなくなってきています。大量に販売しないと従業員の維持すら難しいのです。

カテゴリ: 

液晶価格の大幅下落でシャープ再起は不可能?液晶技術に集中しすぎたシャープの末路

  • 13 January 2016
  • のぶやん

液晶ディスプレイの価格は、ずっと下落を続けていますが、今ではパソコン用のディスプレイで多い23.5インチが17000円、27インチで21000円で売られるようになってきています。43インチという壁掛けの液晶型であったとしても、6万円あれば購入できてしまいます。液晶がコモディティ化したと言われてから久しいですが、工場による大量生産が確立した事によって、液晶の価格競争が激しくなって、普通に作って普通に売っていたのでは、全く利益がでない状況になってしまいました。

パソコンディスプレイは、1-3万円で購入可能

利益が出ないけど売るしかない状況

シャープの液晶についても、他社との競争の中で価格を大幅に下げないと売れない状況で、価格を限界まで下げています。価格を限界まで下げていくと、今度は利益がほとんど出ない状況になってしまいます。まるで、工場を稼働させる為に液晶を生産しているような状況に陥っています。その実態としては、売れば売るほど赤字になるという事でしょう。しかしながら、液晶を売らないと「会社としてはやる事がない」という状況に陥ってしまうので、赤字になっても向上を稼働させながら次の事業を探さなくてはいけないという非常に厳しい状況になっています。

原因となっているのは、液晶ディスプレイを作る技術が世界的に確立して、日本企業じゃなければ作れないという状況がなくなったからです。中国などには工場が乱立しており、液晶ディスプレーというのは、「品質を問わなければ工場さえ建てればどの会社でも作れる」という状況になってきました。更に激しい競争の中において、品質の向上も見られるようになってきており、「そこそこの物が安い価格」で作れるようになってきています。液晶の価格は、こうした中でますます下落を見せています。

技術以外に売れるものが何もない

シャープの場合には、既にかなりの規模でリストラを行っており、本社もニトリなどに118億円で売却しているので、既にシャープには「売るものがほとんどない状況」となっています。シャープが存続しているのは、その技術にある程度の価値があるからであり、その技術に依存して存続しているようなものでしょう。もちろん、技術というものが重要なものである事は間違いないのですが、技術というものも時間が経てば陳腐化していきます。

シャープの時価総額というのは、2016年1月に東証が明けた時点で2000億円弱あるわけですけど、ほとんど倒産しかけた会社としては高すぎる時価総額と指摘する人もいます。現在のシャープの技術がどの程度であるか図りかねますが、時間を経るごとにその技術が陳腐化している事は確かでしょう。

労働者が高い賃金を得られない

液晶が大衆のコモディティ化する中で、液晶を作っていたのでは労働者が高い賃金を得る事が難しい状況になってきています。日本では、中国の安い労働力などに対抗するために「派遣労働者員」を増やしてきましたが、この派遣労働者の条件が悪いと、今度はすぐに辞めたり、派遣労働者が集まりづらいという状況すら起こるようになってきています。更に言えば、派遣労働者の賃金というのをこれ以上下げる事は不可能であり、液晶価格が大幅に下落すると、経営努力を行ってもどうしようもない状況に陥っています。

シャープのように主力としていた事業においてグローバルの価格競争に巻き込まれると、派遣社員だけではなくて、正社員をリストラしたり、正社員の給与を維持する事も難しくなってきます。コストを削減できそうなところを全て削減しても会社を生き残らせないといけないという状況になるからです。こういった価格が下落するものを主力商品としている会社にすると、自分たちが価格を主導するほどに価格を落としていかないと厳しい状況にさらされています。とにかく「価格が安くないと売れない」という状況なので、他社より価格を下げるのを自分たちから行わないといけないのです。

新しいビジネスモデルが得られない

シャープは、液晶に集中するとして、大型工場などを作りましたが、それは最近のビジネスモデルとしては外れていました。国内において、そのような大規模工場を自社で抱える事は、相当にリスクが高すぎて、儲けるビジネスではなくなっていたのです。儲けている会社を見ると、アップルのように製品を発注する側に立って、市場を支配するマーケティング企業であり、シャープは製造業を強化する前の段階として、自社ブランドを活用したマーケティングを強化すべきだったのです。

もちろん、シャープが製造業としてアップルにはない独自の技術を強みとしていた所は理解できます。しかし、その技術というものでは、大量に出てくる安価の液晶に対抗しるほどの市場を形成できなかったという事です。いかに技術力が高くても、それを求めるユーザーが少なかったり、製品が高すぎては買ってくれる人がいないのです。国内に大規模工場を建設して価格を下げる事で、技術×大規模で低価格という勝負を挑んだ訳ですけど、「低価格」というものがシャープの予想を更に下回るような低価格になってしまって、結局のところシャープの大規模工場で勝負できなくなりました。

自社ブランドに依存しすぎた

亀山ブランドと呼ばれてシャープの亀山工場で生産されたものが非常に品質が良いと評判になったという事になっていて、実際に「液晶のシャープ」と言われるほど、シャープの液晶が優れていた事は、誰もが認める事でした。しかしながら、価格が高ければいくら優れた技術であったとしても、大衆が手が届く事はないという事がシャープの例で実証されました。例えば、ホテルなどで大量に液晶テレビを仕入れる時には、最も良い部屋にシャープ製の液晶を入れるとしても、全ての部屋でシャープ製の液晶を使う必要はどこにもないのです。顧客は、サムソン製であったとしても、テレビが綺麗に写ればそれで満足で、そこにコストをかける必要はないのです。

パナソニックが巨額の赤字から立ち直れたのは、パナソニックが「幅広い分野において基礎的な技術力が高い」という事にあります。例えば、パナソニックのデジカメなどは、「動画が最も綺麗に撮れる」という事で評判で、コンパクトデジカメでも他社のものよりも動画が綺麗に写ります。単なるカメラとして見た場合には、ニコン・キャノンに負けるのですが、動画を撮影できるカメラとして見た場合には、ダントツでパナソニックなのです。このように様々な分野で、パナソニックが「絶対に必要とされる事情」があるので、パナソニックが復活する事が出来たのでしょう。

現実問題としては、派遣労働者問題を何とも解決しがたい。日本で広がる貧困問題

  • 9 January 2016
  • のぶやん
派遣労働者

日本企業の競争力というのは、グローバル化の中で落ちている事は明らかなんですけど、その前に国内市場の競争が凄まじく激化していて、国内企業においても激しい価格競争が繰り広げられています。デフレの勝ち組と言われたマクドナルドは、その経営判断のミス(値上げしたにも関わらず中国産の品質が悪いというクレーム)から消費者の反感を買う事になってしまって、一気に業績が悪化して危機的な状況にあります。

派遣労働者

国内で激しい価格競争が起こっている

急速に人口低下などが起こっている中で、小売業・外食産業などで非常に激しい競争が起こるようになっています。日本人の人口が減っている上に、日本人の所得自体も大きく下がっているので、消費を促すのが非常に厳しい状況になっているのです。将来的に所得が上がらないと思う消費者たちは、価格に非常にシビアになっており、値上げなどにも非常に敏感に反応するようになっています。

数が増えている派遣社員など低所得の労働者は、月収が15万円ほどであると考えられ、(1000円×8×20=16万円)その人たちは、「ほとんどお金が貯まらない状況」になっていると考えられます。家賃を差し引くと残りが7-8万円という「貧困層」と定義されるラインになると考えられます。食費、友達との交際費などを考えると、手元に残るお金など僅かであり、旅行などにもほとんど行けずに、常にお金・生活の事を考えている事になると思います。恋愛などにおいても「非常に身動きがとりづらい金額」となるので、何をやるにも圧倒的に不利な状況になると思います。

急な出費が発生するとアウトで、日頃の生活費でお金が既に足りなくなって、少しの気晴らしの娯楽を行うためにキャッシングなどで借金している人も多いかもしれません。私の知り合いでも、彼女が居て良い服を着ないといけないからと、カードローンでリボ払いを30万ぐらいしている人がいました。


 

客数が減っても客単価でカヴァーする

外食産業の多くは、最近になってお客が減るリスクを取っても値上げする動きになってきています。しかしながら、値上げに敏感である顧客離れを引き起こす事になっており、牛丼チェーン店などは、どこでも値上げして客離れを起こしています。しかしながら、客単価を上昇させて、1人あたりからお金を取る工夫をするなどして、売り上げを維持している所が多いです。こうしたやり方は、マクドナルドの手法であり、客の満足度が低い状態で値上げを続けると、一気に客離れを引き起こすリスクを抱えています。

客としては、値上げが行われた分だけ期待値は高まる訳ですが、お店が汚かったり、接客が悪かったりすると、不満を持って店舗に行かなくなるリスクがあります。ディズニーランドは、値上げを繰り返した結果として、顧客の満足度を低下させています。値上げを繰り返しても、それだけリターンが得られなかったと思う客が圧倒的に多い事が要因です。大学生など、食べ物にも困るほどお金がない層にとってみると、ディズニーランドに行く事は、あまりに高すぎる買い物になってしまっているのです。

低所得者の可処分所得引き上げが必要

派遣労働者など低所得者の可処分所得を引き上げていく事が何よりも大事になっていくと考えます。働いても可処分所得がほとんど得られない状況が続いていると、多くの人は「何の為に働いているかも分からない状況」になってしまいます。まさに、奴隷のように毎日働いているだけという状況が形成されてしまうのです。工場の派遣労働者の番組などを見ると、狭いアパートに数人で住みこんで工場と往復するという生活を過ごして、月に20万円とかで、不要になったら派遣切りされるという事が繰り返されている訳です。

大学生などが卒業して企業に正社員勤務したところで、20万円ぐらいしか貰えないので、企業の寮に住んでいたとしても、奨学金を返済したら大変な事になってしまいます。ボーナスを貰ってようやくやりくりがつくような状況であり、それでもとても「豊かに暮らせる」という状況ではないでしょう。

カテゴリ: 

日本マクドナルド株価に見る日本株のバブル

  • 8 January 2016
  • のぶやん
マクドナルドの株価
日本マクドナルドの株価なんですけど、今の時点で2,565円を付けています。(2015年11月11日発表)2015年12月期の第3四半期までの9か月間の決算で、売上は前年同月比20%減の1,375億円、最終損益は、292億円で上場以来最大の赤字なのに株価は高値圏で推移です。米マクドナルド本社も今のうちに株を手放そうとしています。
 
過去にない大赤字企業でこんな高い株価なので、こりゃあ普通に考えればバブルでしょう。このコミュで出た民主・前原さんも書いてましたが、日銀は年80兆円国債を買っていて、その分だけ現金が市場に出回っていて株式市場にも流れ込んでバブルを形成しています。こういった株式のバブルは、ほとんど利益を出していない非上場企業のITベンチャーなどが高値で買われる事にまで影響(Nanapiなど)しています。

マクドナルドもそうですけど、増税などを繰り返した事により庶民の可処分所得(自由に使える資金)が落ちているので、企業が利益を出すのがますます大変になってきています。国内の企業状況で言えば、どの企業も競争が激しくて利益が出しづらい状況になっています。ユニクロですら、国内市場が頭打ちとされていて、伸びている海外市場に軸を移そうとしています。


日本国内で伸びる市場がほとんどない事実

日本国内においては、急激に伸びる投資先なんていうものは、ほとんど期待できない状況になっています。どの上場企業においても、利益がそれほど上がっていないにも関わらず、株価だけが上昇するような局面となっています。個人消費が頭打ちになる中で、企業が利益を出すのはますます厳しくなっているのです。企業としては、国内消費が完全に頭打ちになる中で、株式市場で調達した資金などを基礎にして、業績が伸びる海外などに投資を行っていく方向で検討する企業が増えています。ユニクロも海外に力を注ぎこんでいますし、ソフトバンクもインド市場などを狙って投資を行っています。

企業としては、利益が全くでない状況なので、無理やり利益を出すために人件費の削減などを行っている状況です。コンビニチェーン店などが沢山あるので、雇用は沢山ありますが、企業が利益を出すために賃金が安く抑えられるという構造になっています。競争がますます激しくなる中で、固定費である人件費をギリギリまで削って利益をあげようとしている企業が多いという事です。国内市場だけを相手にした働き口というのは、それぐらいの賃金しか得られないという事でもあります。企業は利益が出づらくなっているので、国が法人税を減税するなどしていますが、こういった企業努力を無視した一時しのぎのやり方は、国の財政を悪化させるだけの効果しかありません。

グローバル企業は利益が出ている

ユニクロなどは、海外事業で利益を出せていますが、それは国内に還元されるという訳ではありません。海外市場で得た利益というのは、海外に再び投資を行うために使う資金+準備資金であって、それが日本国内の従業員に何らかの形で還元される事はありません。企業の経営・マネジメントにコミットする正社員に対しては、グローバル市場で得た利益の一部は還元される事もあるかもしれませんが、日本国内でのみ働く低賃金の人にそれが行われる事はありません。それは、非正規雇用の人がグローバルの投資に何ら関与していない(もしくは出来ない)からです。その中で最も競争が厳しくて国内に限定されるのがデパートなどの小売産業でしょう。外食産業も含まれます。

言い換えれば、このような日本国内の状況においては、個人は何らかの形で、「国内で競争に勝つ」か、「グローバル資本に関わるか」という選択を求められています。ただし、国内市場が縮小する中で競争が非常に激しい国内において何か事業で利益を出すというのは至難の技であり、お金を沢山投資した所で期待した利益があがるとは限らないのが国内市場です。海外市場においては、今度は外国企業と資本と勝負していったり、外国の法律で勝負したりしなくてはならず、こちらも難しい戦いになっている事は明らかでしょう。

国内市場が頭打ちどころか縮小

国内市場を無理やり作り出すためにオリンピック誘致したり、辺野古の基地を作ったりするなど、建設業者を生きながらえさせる為の無駄な公共事業を行おうとしていますが、これは個人の税金に上乗せされて、ますます個人消費を低迷させるだけの結果しか生み出しません。税金から企業利益を出そうという考え方自体が間違っているのです。何も需要がないのであれば、「長期的に需要を作り出す」方法を国が考えるしかありません。そうしなければ、スタジアムを作っても維持費で国が破綻してしまいます。

ディズニーランドを考えてみると、 いかに日本人のリピート率が高いとは言っても、新しいUSJが出来たり、ハウステンボスが出来たりするなどして競争が激化しており、これ以上入場者数を確保するのが難しい状況にあります。そこでディズニーランドが行っているのは、どんどん値上げを行っているという事です。国内企業では、最近は利益をあげる為に外食産業などでも値上げをする企業が増えています。店舗に来る来場者が少ないので、それを補うために強引な値上げを行って利益をあげようとしているのです。マクドナルドが値上げで失敗したにも拘わらず、松屋・吉野家・すき家は強気に値上げしています。ファストフードの度重なる値上げで、1食700円が普通になりました。それでも従業員の給与は上がりません。企業が努力を重ねても、客が限定された市場で利益をあげるのはそれだけ難しいという事です。

インターネットコンテンツが厳しい

インターネット上での競争も激化しており、楽天・アマゾンなどの小売業では、「どうやったらこんな価格で出せるのか」という価格で出品されているようです。例えば、中古の書籍などについては、1円で売ったとしても「郵送料から稼ぐ」ようなビジネスが成立しているほどです。1冊売って利益が100円というビジネスを行ったいるという事になります。更にYahoo! JAPANは、ヤフーショッピングや楽天トラベルの出店手数料を完全に無料化しています。これは、同業者の楽天にとっても大変な脅威と言えて、出店手数料で稼ぐという楽天のビジネスモデルが完全に崩れる可能性がある大事件でした。

インターネットのコンテンツで稼ぐビジネスも、例えばYoutubeが独占市場で会った動画市場ですが、最近になってフェイスブック上で動画が再生される事も増えてきています。新聞社などは、コンテンツに対する課金を行っていますが、インターネット上に情報が沢山ある中で、新聞をオンラインで読むために月額数千円も支払い続ける人がどれほどいるのか疑問です。むしろ、最近のアジアの傾向では、ニュースサイトよりフェイスブックなどに共有された情報を見る人が増えているという事です。


従業員の仕事量が増えて顧客の満足度低下

コンビニなどを見ていると分かりますが、コンビニの店員などは、非常に安い給料で人に頭をさげながら、大量の作業をこなしていかなくてはいけません。こうした業務を行う人というのは、「それしか仕事の選択肢がない人」というのがほとんどであり、アメリカでいうとマクドナルドの店員というのは、誰もやりたがらないという職業でもあります。こうした仕事というのは、一生懸命やったから給料が上がるという仕事でもないうえ、むしろ最近では競争が激化して業務の量が増えてさえいます。

ソフトバンクが買収したスプリントを考えても、利益がどうしてもでなければ、従業員の数を減らすか、一定のままで仕事量を増やせば固定費が削減されて利益がでると考えるようになります。競争の中で利益を出すには、従業員の負担を上げれば良いという事になりますが、従業員は既に「奴隷のように働いている」状況であり、非常に過酷な環境で働く人が増えています。このような状況で従業員として働き続けることは、まさに「搾取の対象になって負け続ける」事を意味しています。そして、日本では全く資本を持たないで「負け続ける人」が増えています。

利益は後からついてくるの考え方

インターネット業界などでは、最初にサービスを無料で初めてある程度の規模になってから、プレミアム課金などで収益化していくというモデルが数多くありました。ニコニコ動画などがそれで成功しています。YOUTUBEも赤字のままでしたが、収益化するまではしばらくかかっています。このように無料であれば、多くのユーザーが気軽に利用しやすいので、多くのユーザーを集めた上で、様々なプレミアムサービスなどを展開すれば、広告料をほとんどかけずに課金ユーザーを集める事ができるというメリットがあります。

マクドナルドが失敗したのは、これとは逆の事を行ってしまったからだと言われています。店舗に来て100円コーヒーしか利用しない女子高生のような「利益率が低いお客さん」を追い出して、利益率が高い客に残って貰うために値上げを行いました。しかしながら、値上げを行ってもサービスの質がほとんど変わらず価格だけが上がったので、多くの客足が遠のいてしまったのでした。「メガマック」や1000円バーガーなど単価の高い商品をラインナップに入れますが、安いからマクドナルドに来ている客に高い商品を陳列しても、食べた後に「高かった」と思う事が多くて、それを繰り返すといずれ店にも来なくなるのです。

「メニューの選択肢を減らして高い物だけ並べれば、客は高いものしか購入できなて売り上げが上がる」という事で、高いものを並べます。そうすると、入店しても高くて買うものがないので、来なくなるのです。コンビニが簡易の座席を設けたり、100円コーヒーを開始するようになると、マクドナルドの業績はみるみる悪化していきました。「マクドナルドにあるものは全てコンビニに揃っていて、椅子さえもある」となって、マクドナルドに行く人はどんどん減っていきました。

海外事業に失敗して倒産危機の東芝

東芝は、海外の家電事業で中国・韓国などに負けて、海外で通用する事業として重工業に近い原発を選択して、そこに注力する事にしました。国内の原発は、既に54基(世界第3位)を保有しており、既に新規で作れる場所もなければ、作る必要もありません。更に福島第一原発の大惨事によって国内で新規原発を作る事は不可能とされていて、海外で原発を作る事すら難しくなってしまいました。東芝は、グローバル展開で失敗した典型的企業と言えるでしょう。

グローバル展開で失敗した企業には、ソニーなどもあげられるでしょう。家電中心であったソニーは、中国・韓国などの猛追を受けて、サムソン・アップルなどにとって替わられました。アップルがiPodを出した頃には、既にソニーは危なくなっていたという事でしょう。日本企業のやり方では、インターネットが中心となった世界において、新しいグローバルスタンダードを生み出すのが難しかったとみられます。

グローバル市場に関与するということ

グローバル市場に関与していくという事はどのような事なのでしょうか?先ずは、日々のニュースを英語で見るなど、スタンダードである英語力はネイティブレベルを「常識的に」求められる事になります。ほとんどのビジネスが英語で行われており、英語でニュースなどを素早く知る事が出来なければ、ビジネスを行う上で不利になる事も多いからです。また、交渉事なども英語で行われる事が多いので、英語がネイティブレベルに話せる事が求められるようになっています。

個人として事業を行う必要性

コンビニの店員などを考えても、作業をいくら努力したとしても報酬が将来にわたって全く変化しないという雇用形態は、労働者にとって圧倒的に不利な雇用形態でもあります。何らスキルアップになる訳でもなく、将来に何か保証がある訳でもなくて、とにかく安くて低賃金で単純作業を行うという雇用形態でもあります。この雇用形態では、従業員のやる気を出すのは困難であり、金銭的インセンティブが働きづらい雇用体系となっています。コンビニでは、フランチャイズ契約をしたオーナー(兼店長である場合が多い)のみにインセンティブが行くようになっていますが、オーナーも成功するのは至難の業です。

今まで社員がやっていた部分をバイトに置き換えて、同じパフォーマンスを出すのは不可能です。多くの会社では、社員がやってきた仕事を派遣社員・バイトなどに置き換えていて、事業・経営の効率化などと言っていますが、それで大失敗したのがマクドナルドです。競争の中で人件費を削り落としながら利益をだしたが、それでも利益がでないので値上げして強引に利益を出そうとした結果、提供するサービスに対して価格が高すぎる状況になって客離れを招いてしまいました。それを現在では多くの企業で行うようになってきています。こうしたサービスに対して価格が高いのは、競合他社が値下げしたらオワリだからです。今の携帯電話会社のように数社独占だったら別ですけど。

このように単純作業を行う労働者になるのではなくて、アメリカのように「直接雇用を行う雇用体系」というものを更に進めていく必要があるでしょう。個人の実力に応じて、インセンティブを支払うような雇用形態を整備しなければ、国内で単純労働者を量産する事になってしまうだけで、新しい産業が生まれて行く事がありません。その為には、個人事業主などの税金を優遇するなど、独立しやすい仕組みを国が整える必要があるのでしょうけど、少子高齢化対策すらやらない国が長期的な目線で物事を考えられるとは思えません。

 

カテゴリ: 

松屋で髪の毛の混入が発覚!人生で二度と利用しない牛丼チェーン店

  • 20 December 2015
  • のぶやん

牛丼チェーン店になるべく行かないようにしているのですが、時間がなかったのでうっかり松屋に入ってしまいました。そして、髪の毛混入にあいました。茶碗の底に髪の毛が付着していると言うあり得ない事に出くわしました。もう、二度と牛丼チェーン店など絶対にりようしません。松屋では、割りばしではなくて箸をおいていますが、あれだって衛生的かどうか分かりません。牛丼チェーン店には、クレームだって、毎日のように大量に来ているはずでしょうけど、現場のバイトが手抜きをすれば、改善されるはずもありません。女性客が極端に少ないのは、女性が衛生に敏感だからでしょう。

吉野家、すき屋が衛生的でないのは確定していますが、松屋も全然だめです。もう、全く信用できません。こういった所で食事をしてはいけないのです。ハンバーガ-のファストフードもそうですが、店員も悪ければ客層も悪いのです。そういう所に行くという事は、自分をそういうレベルに落とす事にもなりかねません。時間がなくても、自分でスーパーで買ってきて作るべきなのです。そうすれば、衛生状態としても安心だし、価格的にも安く作れるし、何より外食よりも明らかにおいしいです。

絶対に自分の髪の毛ではなかった

自分の髪の毛が入ったのに、間違えて混入した!と騒ぎ立てたなら最低の悪質な行為でしょう。しかし、私の場合には、ご飯茶碗の底に付着していたのです。私が、ごはんをお箸ですくったら、茶碗の底に短い髪の毛が「付着」していたのです。これは、あらかじめ髪の毛が茶碗についていたということであり、あとから茶碗に落ちたものではないのです。そのままご飯を残して、お店を後にしたのでした。

松屋の思い出と言えば、1回目が10年ぐらい前にトイレに行ってる時に片づけられてしまったことがありましたが、それは10年前の話です。最近では、豚テキの中に何か別の肉が混ざって出ていたんで家の近くのその店には二度と行かないと決めて、あとご飯に半熟卵が乗るビビン丼で卵の殻が混入して歯でガリ!と言った事がありました。極めつけに今回の髪の毛の混入事件です。もう、さすがにうんざりです。牛丼チェーン店にはどこにも二度といかないと決めました。絶対に行かないです。どんな状況になっても、牛丼チェーン店に一生入店いたしません。こんな不衛生だと、気持ち悪くて思い出したくない思い出ばかりです。あ~、最近立て続けにこれだけの事件が起こったのは、バイトの質が相当に低下しているからでしょう。

牛丼チェーン店 = 全部汚いから行くべきではない

アルバイトの品質が最低レベル

松屋でアルバイトををする人というのがどういった人か知らないですけど、普通の人が働きたがるアルバイトではない事は絶対に確かです。最高に忙しい割には、低い時給で、その経歴が将来の何の役にも立つことがありません。松屋に良いアルバイト人材など集まるはずもないですし、人材不足などと言われています。アルバイトを普通にやっても生活保護の水準を下回るような水準では、アルバイト労働者が「表面上のやる気を見せるだけで、実際には相当に手抜きをしている」のです。「いらっしゃいませ」などの挨拶などはしっかりやるんですけど、細かい所のオペレーションで全くやる気ないのです。

スターバックスなどは、店のイメージを壊さない為に契約社員800人を正社員化する事に決めました。費用は高くなるかもしれませんが、日本の場合には、契約社員と正社員とでは帰属意識が全く違ってくるので、正社員化がやる気に反映されると考えたようです。正社員とは言っても、スターバックスの店員が正社員になっても年収300万円ぐらいのものでしょうから、大した収入レベルではありませんが、アルバイトよりは雇用が保証される分だけマシなのでしょう。

コンビニの添加物を良く見る

同じ缶コーヒーを買うにしても、コーヒーと買いてあるのと、コーヒー・香料と書いてあるのと、コーヒー・香料・乳化剤と書いてあるのでは中に入っているものが全く異なります。また、意外と知られていないのは、コンビニのおにぎりによって添加物の量が全く違っていると言う事です。梅のおにぎりでも、各社で入っている添加物の量が違います。最近では、セブンイレブンなどは、添加物を減らした梅おにぎりなども出しています。コンビニ弁当を買うのは論外で、コンビニ弁当ほど添加物が大量に入っているものは他にないとされています。

添加物にこだわってコンビニの商品を見ると、買って良いものと、買ってはダメなものが自分で判断できるようになります。添加物が少ないものが買っていいもので、添加物が多いものが買ってはダメなものです。商品の裏側を見れば、表示されているものを参考にしながら、添加物が少ないものを買うようにすればいいでしょう。

カテゴリ: 

競争社会で生き残れるのは、変化を柔軟にできる人!

  • 27 November 2015
  • のぶやん

知り合いにたまにあって「変わってないね」と言われるよりは、「なんか雰囲気が凄く良くなったね」と言われた方が嬉しいですね。人間というのは、誰でも年を取っていくので、老いていくのは仕方ないとしても、大人になっていく過程で「大人びてくる」というのは、とても良い事なのかもしれません。

半年ごとに変化していく

変化が激しい時と変化が激しくないときというのは、どんな違いがあるのでしょうか?私が自分で感じた事を言えば、変化が激しい時というのは、様々な事が起こるので日が経つのが遅く感じます。1日のうちに様々な体験をするし、だから1日も早くも長くも感じる物です。変化が激しい時というのは、そういうのが何度も繰り返しあって、新鮮味がある中で頭の中が簡単になっていきます。

自分が変化できないようであれば、環境を大きく変えてみるといいかもしれません。20代のうちに変化が乏しい環境にいるというのは、非常に残念なことになりかねません。例えば、ニートだと言って、家の中に引きこもって時間を過ごしていたのでは、それが数年にもなってしまうとあっという間に時間を過ごしたという事になりかねません。また、ずっと会社員をやっているのもどうかと思います。どこか旅に出るのもいいし、1つの仕事に集中しないで転職して別の経験を探すのだっていい事でしょう。

女性の20代変化が激しい

女性は、男性以上に20代の変化が激しいとされています。20代のうちに学生から仕事に就いて、結婚して出産する人もいるかもしれません。10代は学業だけであったのに、今度はお金も、夫も、子供すら絡んでくるかもしれないのですから、これは大きな変化です。もっと簡単に言ってしまえば、女性が嬉しいと感じた時に特有のほっぺが上にあがって、上の前歯が見えると言うのは、20代前半が最も多いのかもしれません。

女性が20代前半のうちは、上品さがあまり見られなかった人であっても、20代後半になると上品さも見えてくるような変化です。30代になってくると外見だけではなくて、20代からの経験を通じた外見に内面が透けて見えるようになってくるのでしょう。男性が30代に大きく変化する(中には悪いように変化する人もいるんだけど)のに対して、女性が

変化する自分・環境・周囲

<変化するのは、自分なのですが、それに影響を与える周囲の人がいる事を忘れてはいけないでしょう。恋愛をすれば、恋人からの影響が非常に大きいものになるでしょうし、結婚したのであれば妻からの影響が非常に大きなものになります。そういった人からの影響を受けて、時代に合わせて変化していかないといけないのです。

今の日本では、歴史上にないほどの少子高齢化が発生しており、20代から40代の男女ともに大変な事になっています。若者が得るべき経験というものが高齢者が奪ってしまうので、「若者が経験を得られない」というのは事実だと思います。高齢者が多い社会、若者が少ない社会では、若者が自分を活かす機会が本当に少数で、それを掴んで維持するというのは至難の業です。その多くは、実力ではなくて親から受け継がれる貴族の社会と化してしまって、社会が固定化してしまいます。

最大の問題というのは、「変化を嫌う」「変化をできない」ことです。日本社会は、20年以上もほとんど変化できなかったのでした。それの意味するところは、世界が変化して取り残されたという事です。一部の人だけが変化しようと頑張ってきましたが、ほとんど変化できなかった人が大半であり、日本が少子高齢化しても、今でも変化できません。例えば、テレビを見る習慣、新聞を読む習慣、本来は全くなくても良い「習慣」というものが日本人は変えることができません。

時代の最先端にいるということ

私は今はSEALDsが時代の最先端にいると思っているし、SEALDsが影響を受けたとされる反原発運動とか、反差別主義者たちの運動は、間違いなく日本の中では最先端をいってると思っています。このような活動を主導しているのは、20-40代の世代であり、それを高齢者と呼ばれる人たちが後ろから支援していたりするという非常に正常な状況です。若年層がその力を発揮したいと思った時には、大人の側がそれを陰から支えていればいいと思うのです。要はどういった形で彼らの活動を支えるかという事で、誰にでもチャンスをあげられる訳ではありません。SEALDsが海外は、海外からも影響を受けていますが(シャネルのプラカードなど)、フランシス・フォード・コッポラも黒沢明監督からかなり影響を受けているとされています。彼らは、インターネット上であったり、自分たちが身近に見聞きしたことを活かして、自分たちの活動に独自性を持たせた訳です。

2014年10月のSASPL時代の動画を見ると、今から考えると「洗練されていない印象」を受けます。彼らは、SEALDsに生まれ変わって、1年かけて「洗練された状況まで持ち込んだ」と考えて良いでしょう。総がかり行動などは、やっている事がほとんど変化がない中で、SEALDsなどの活動が多岐にわたるようになってきて、成長していると感じるわけです。韓国の液晶テレビだってそうですけど、少しずつ変化を重ねて行けば、技術力を持った人にも勝てると言うことです。良く相手を研究して、そして少しずつ学んでいけばいいのです。映画を作りたいとかいう人がいれば、自分で機材を調達し始めて、自分でショートムービーを撮影してという事だって可能です。カネが無いと言い訳する人は、金があっても大した仕事はできませんから。

新宿におけるSEALDs


シャネル2014年10月(カリスマ・デザイナーのラガーフェルドが先頭に立って、デモの中心にいる上の写真)


90年頃に作られた映画であるゴットファーザー3を見たり、ウォールストリート2をみたりしたけど、どちらも共通しているのは、観客を感動させる為に作られた映画であって、自分たちが作りたいものを作ったのではないという事が出てしまっています。作るのであれば、自分たちが作りたいものを最後までこだわって作るといいと思うのですが、頭を押さえられた状態では、チャレンジなんて出来るわけないし。ゴットファーザーでは、主役となったアンディ・ガルシアの演技が微妙だったし、ウォールストリート2では、シャイア・ラブーフを使ったのは大失敗と言えるでしょう。シャイア・ラブーフは、チャーリーシーンと似たようなチャラ男なんでしょうけど、チャーリーシーンの方が明らかに似合っていたのは何だろう、それはチャリーシーンの親がマーティン・シーンであり、その影響を受けて育っているからでしょう。チャリーシーンは、50歳となった現在でも、世界中で知名度があってゴシップに常に名前が出てくる常連です。

映画で言えば、
レオナルド・ディカプリオが主演した金融映画であるウルフ・オブ・ウォールストリートもつまらなかった。監督をやったマーティン・スコセッシが高齢だったのもあるでしょうが、とにかく明るいだけで、重みと暗さがない映画というのは、やっぱり面白みに欠けると思って。全体として何が言いたいかがぶれちゃって。宮崎駿さんを見ていても、人間というのは、使える頭の資源が決まっているのかもしれません。いかに泉のように頭の中からアイディアが湧いてきたとしても、70歳にもなると行動して歩ける範囲も限られてくるし、アクティブにやれることも限られてきます。なんせ、周囲で付き合っている年齢層が高くなるわけですから。

カテゴリ: 

Pages


アドセンス広告

関連記事