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AbemaTVの将来性が疑われている理由とは?ひろゆき氏が失敗を断言

  • 25 March 2018
  • のぶやん
AbemaTVひろゆき氏

アベマTVは、2ちゃんねる創設者のひろゆき氏に『失敗すると思う』と言われてしまいました。ひろゆき氏は経営者ではありませんが、ニコニコ動画を運営する会社の役員をしているなど、インターネットに詳しい人として知られています。そのひろゆき氏によると『AbenaTVに合理性がないから失敗する』というのです。

ひろゆき氏のビジネスモデルは、2ちゃんねるに無料で書きこみをさせて、無料のボランティアに管理させて儲けるスタイルだったので、コンテンツの生産に多額のお金を投入するAbemaTVのビジネスモデルはコストに見合わずに非効率に見えるのでしょう。

AbemaTVひろゆき氏

最初からAbemaTVが難しいことは、藤田社長でも知っていたでしょう。それでもAbemaTVに巨額の投資(年間200億円とされる)を行ったのは、沢山のベンチャー企業に投資しても今一つ当たりがなくて、自社で主力となる事業を模索したのかもしれません。

部分的に話題になる程度

ゲーム事業で稼いだお金をもとにして、新しい文化を作る為に動画事業に大胆な投資をする所は、他者には絶対に真似できません。Abema TVは、他者の事業買収ではなくて、自社で異常にお金をかけてコンテンツを製作する事にお金をかける道を選びました。

AbeamTVで製作されたコンテンツの一部、元SMAPが出演した72時間生放送、亀田興毅に勝ったら1000万、朝青龍に勝ったら1000万円などは、単発の番組として話題になりました。継続した番組としては、話題になったものは特に記憶にありません。

テレビは高齢者が見るもの

今のテレビ番組のほとんどが高齢者向けに作られていて『テレビは高齢者が見るもの』となっています。アベマTVがいくら若者にスマートフォンでアプローチをかけたとしても、そもそも若い人にテレビを見る習慣がありません。ユーチューブで好きなチャンネルを登録しておいて、チェックする人が大半になっています。

テレビを見る習慣がない若者向けにテレビ朝日と共同で『スマートフォンでテレビを見る習慣』を付けようと頑張るAbemaTVですが、AbemaTVで若者に継続して見られているのはアニメぐらいです。高齢者の多くは、スマートフォンでアプリを見る習慣がほとんどなく、AbemaTVをダウンロードしている人も少ない現実に直面しています。

大衆の需要に応えられない

AbemaTVがやろうとしている事は、旧ソ連の計画経済のようなものだと思います。国民の消費行動を予想して、自分たちが情報を作って社会を引っ張ろうという動きです。そのやり方は、価値観が多様化する今の社会には向いているとは思えません。たとえチャンネルが沢山あっても、多様化した需要に応えられないからです。

AbemaTVが絶対に作れない内容の番組が沢山あって、例えば海外の大学から配信される教育番組であったり、海外のニッチドラマなど、ユーチューブでは普通に全て無料で見れるものがAbemaTVにありません。いかに鋭く尖っても絶対にニッチな所を押さえられないのがAbemaTVの最大の欠点です。

藤田社長の趣味になってるAbemaTV

AbemaTVを見ると、経営者として苦しい所を乗り切ってソーシャルゲームで成功した藤田社長の趣味と化しているように見えます。藤田社長は、アベマTVを良く視聴して、企画を自分で考えて、様々な場所に口出しをしていると報じられて(ITmedia)います。

藤田社長がいくらセンスが良くて、鋭い番組を作ったとしても、そこに共感するのは数%の国民で、大衆がそれを喜ぶかどうかは別問題です。藤田社長がやりたい事を実現する為のAbemaTVになってしまって、『藤田社長の単なる道楽』となっているうちは、ビジネスとして成功するのは難しいでしょう。


普通の人にコンテンツを作らせる

様々な需要に応える為には、普通の人にコンテンツを作らせる事が大切になり、そこから目立つスターを生み出す事が出来ればAbemaTVがヒットするきっかけにもなるでしょう。従来のテレビが有名にした芸能人をお金をかけて呼んできても、AbemaTVとしてオリジナリティを出す事ができません。

アマゾンAWS成功に見る別分野に対する投資の重要性!

  • 4 May 2017
  • のぶやん

アマゾンは、もともとインターネットモールを運営するECの会社でしたが、AWS(アマゾンウェブサービス)というクラウドコンピューティングサービスを開始して、これを成長させることに成功しました。もともと、ECサイトであったAmazonは、クラウドコンピューティングサービスに打って出る事に反対の声も多かったようですが、創業者であるジェフ・ベゾスが推し進めていき、今ではAWSがアマゾンの利益の半分を稼ぎだすに至りました。

営業利益率が高いAWS

アマゾンは、ECサイトを運営していますが、その売り上げに対する利益率は5%以下と低いものです。それに対して、AWSの方は20億8000万ドルの売上高から、5億2100万ドルの営業利益をあげており、4分の1が利益となっている収益性が非常に高いビジネスモデルになっています。

アマゾンは、ECモールの運営企業からサーバーを扱う企業に大きく変貌した事を意味しています。アマゾンの戦略からすると、ECモールのデーターというのは、サーバーの中の1つのコンテンツに過ぎないと考えているのかもしれません。AWSは従来のインフラコストを安くするもので、インフラをアマゾンAWSに任せる事で『インフラエンジニア不要論』まで言われるようになってきました。

サイバーエージェントのアベマTV

全く別分野に参入したという意味では、サイバーエージェントのアベマTVも注目されるべきでしょう。サイバーエージェントは、ゲームで稼いできたお金を持て余すようになっていて、ゲーム事業にこれ以上お金を投下しても成長が限定されると見てきたようです。そこで、全く新しい分野であるインターネットテレビのアベマTVにお金をつぎ込んでいく事になりました。

サイバーエージェントのアベマTVは、大赤字の事業になっていますが、将来的にどうなるか分かりません。現在、テレビを見る習慣が付いている高齢者に対して、この後にどのようにアプローチしていくかが成功のキーポイントになるとされていて、普通のテレビでアベマTVが見られるようになると、従来のテレビ局にとっての脅威になる事は間違いないでしょう。

稼いだ金で新しい分野に投資

アマゾンにしても、サイバーエージェントにしても、稼いだお金を新しい分野に思い切って投資していく姿勢は共通しています。既に大規模に成功している企業にとって、『ベンチャー精神』というよりは、他の業界の既得権益のようなものを打破して社会を良くしていく流れの一環であると考える事も出来るでしょう。インフラが安くなる事は社会全体に恩恵がありますし、テレビ局のチャンネルが増える事は、選択肢の幅を広げます。

従来のインフラ大手と言われた会社は、インフラエンジニアが不要になるとさえ言われるAWSの脅威に怯えています。また、テレビ局は、多用なチャンネルを一気に見せるアベマTVを注視しています。いずれも、社会の消費者からは歓迎されていて、今までの既得権益はインターネットの技術革新によって、次々と打破されていくでしょう。

コンピューターができない分野

連想される情報から複雑に考える事は、今のコンピューターが絶対にできない分野でもあります。例えば、将棋しか覚えていないコンピューターは、チェスの碁盤を打つ事すらできません。たとえ、将棋が最強の人工知能AIに対してチェスのルールを教えたとしても、全く強くはないでしょう。しかし、人間であれば、将棋が強い人にチェスを教えたら、多分チェスの方もある程度の強さを発揮する可能性があります。

バスケットボール選手に対して、野球のルールを教えたら、まったく別の分野であったとしても活躍できる可能性があります。例えば、バスケットで驚異的なパフォーマンスを見せたマイケル・ジョーダン選手は、引退後に野球MLBに挑戦してそこそこの成績をあげました。このように運動神経が抜群の選手は稀であるにせよ、バスケットボールの最強コンピューターが野球ができるという事はあり得ない事です。

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ひろゆき氏『サイバーエージェント社のアベマTVは失敗する。コスト高すぎ』

  • 10 February 2017
  • のぶやん
アベマTV
アベマTV
アベマTV

西村ひろゆき氏がアベマTVをこきおろし。

ひろゆき氏は、地上波テレビはしばらく生き残るとしながらも、IT企業のサイバーエージェントが力を入れるアベマTVについて懐疑的な見方を示しました。



ひろゆき氏と言えば、2chを米国人のジム氏に奪われて、その2chを奪われた腹いせにアメリカの4ch管理人を買収して就任しています。

アベマTVは伸びないとひろゆき氏



『テレビは、電波に乗せて放送して何百万人に一気に届けられますよね。でも、インターネットの回線は、動画を1人1人に流すと、人数が多くなればコストがその分だけ多くかかるんですよ。儲からないと思いますよ。

『特定のマニアックな人向けに月額1万円で番組をつくるなら分かる。例えば編み物が好きな人を集める番組とかだったら全然うまくいくんですよ。AbemaTVってみんなが面白いと思うものをつくろうとしているからテレビと完全にバッティングしているんですよ。それでコストで負ける』

『10年前の大阪のドラマが1,000円払ってでも見たいって人いるじゃないですか?でも全国の人は興味ないって状況。そういうのをネットで課金して売るっていうのをやれば儲かりますよ』

テレビ局がインターネット放送やればいい

『テレビを持たないインターネット事業者がテレビをやるのではなくて、放送局がテレビをやればいい』という見解を示したひろゆき氏。テレビ局の方がインターネット事業者よりも有利なので、戦ったらテレビ局が勝つようにできていると話しました。そうは言っても、アベマTVにサイバーエージェントが51%出資していますが、テレ朝も49%出資しているという事もあって、半分はテレビ局の事業なんですけどね。

アベマTVが利益にならない理由

アベマTVがテレビ局のような良質コンテンツを作るといくらお金をかけて作ったとしても、個人がコンテンツを大量にアップロードするYoutubeであったり、ニコニコ動画に勝つのは非常に難しいでしょう。個人がアップロードするコンテンツというのは、非常に安価に作られていますが、面白いコンテンツにアクセスが大量に集まります。

このように大量にアーカイブがあるYoutubeに対抗する為には、全てのアーカイブを有料ではなくて、無料で提供する形でいかないと対抗できないでしょう。200億円を個人にばら撒いて番組を作らせれば、すぐに大量の番組が集まりそうな気がしますね。200億円の大半がスタジオ代金であったり、沢山いるアベマTVスタッフの人件費、それに出演する人の出演料だったりして、無駄な支出が多すぎます。もっと支出を抑えてコンパクトに利益を出せばと思いますが、サイバーエージェントは、カネが余って仕方がなくて、こういう使い方しかできないんでしょう。

コンテンツに困るテレビ局

一部の人気ユーチューバーなどが大量にアクセスを集める一方で、従来のテレビ局がアクセスを集める事に困るという事も起こってきています。テレビを全く保有しておらず、テレビを一切見ないとか、テレビの面白さが全く理解できない人が若者を中心に増えてきていて、テレビ局がこうした層にアプローチできなくなってきているのです。

テレビを見ない人が増えてくると、テレビ局が時代の流行を作ることができなくなってしまいます。今では、学校で話題になることがテレビ番組ではなくて、有名なユーチューバーだったりする訳で、ユーチューバーがテレビに出ている芸能人よりも知られていたりします。

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AbemTVの赤字80億円!成長分野がない中で動画事業に注力

  • 6 November 2016
  • のぶやん

アベマTVが2016年4月から始めた『アベマTV』事業の先行投資で、メディア事業部が83億円の大赤字を出していた事が明らかになりました。10月27日に証券アナリスト向けに開催した説明会で明らかにしたもので、AbemaTV自体のダウンロード数が960万件になり、来週にも1000万件になると発表しています。

現在、83億円の赤字で先行投資していますが、200億円まで投資を行ってユーザー数を拡大して、日本で『マスメディア』を目指していくと藤田社長が述べています。サイバーエージェントは、スマートフォンのゲーム事業で大成功しており、売上高でガンホーオンラインを抜くところまで急激に成長を見せています。最近、特に調子が良い会社の1つで、他社が伸び悩む中でサイバーエージェントだけがどんどん売り上げを伸ばしています。既にスマートフォンのゲーム事業で成功しているので、次に別分野で利益をあげていきていきたいという考え方が分かります。

月次アクティブユーザー600万人

この中で重要になる月次アクティブユーザー数が600万人ほどいて、日次アクティブユーザー数が300万人ほどだそうです。視聴習慣を作る為に頑張っているという事です。テレビを視聴するように『毎日のようにアベマTVにアクセスして貰える』ようになれば、大きなプラットフォームになるという事ですね。

ユーザーの多くがアニメ視聴で得られているという事です。ニコニコ動画などは、アニメを視聴するのに課金が必要だったりするのですが、アベマTVは完全無料でアニメを見れるので、娯楽としてアニメを見たい層に受けが良いという事です。



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ドラマ配信によって、女性の比率が上昇しているという事です。また、18~30歳ぐらいまでの若年層の取り込みにも成功しているという事です。

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現在の3倍となる1000万WAU(1日のアクティブユーザー)を目指して、AbemaTVが話題になるようにしていきたいという事です。


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赤字を出しながら他社のパイを奪う

200億円規模という他社ではとても真似できないような金額を動画事業につぎ込んで、勝負を仕掛けていくという事です。特に今までテレビを見てきた層であったり、Youtubeを見てきた層からユーザーを奪い取ってくる必要が出てくるでしょう。番組制作というのは、はっきり言えば大した技術力も必要なくて、『誰でも出来る』作業ではあります。Youtubeなどでも、素人が撮影した動画が大人気になっていて、1日で100万Viewを集めるのが当たり前になっています。そのような中で、AbemaTVがコストをかけて動画を作って価値を作り出せるかどうかは謎です。

世の中は『タダより高いものはない』と言いますけど、それはアベマTVも同じです。最初に無料で視聴する習慣をつけるようにしておいて、後から自分がいらない情報である広告を大量に流すなどして収益化してきます。スマートフォンのゲームがそうであるように、多くの人が人生の大半を『他人の収益の為に』無駄にする事になるのです。つまらない情報を押し付けられるのが嫌で、テレビから自由度が高いYoutubeに流れているユーザーに更に情報を押し付けようとしているAbemaTVの将来は、どうなっていくのやら。

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