mixi

Mixiが立ち直るにはどうしたら良いか

  • 22 December 2012
  • のぶやん

Mixiの開始当初の数百人だった2003年から使っていたヘビーユーザーとして、Mixiが立ち直る方法を考えてみました。

Mixiニュースが致命傷に

・ニュースをMixiで読む必要ないし

私は、Mixiのユーザーが減る原因になったとは思っていません。Mixiのユーザー現象の最もな原因は、ニュースと広告を表示する為に「右カラム」を加えて3カラムにした事でした。Mixiニュースを付けたあたりから、少しずつMixiを使わなくなりました。原因は完全にMixiニュースにあったと思います。笠原社長は、どちらかと言えば、その頃からポータルサイトの方向性を模索していて、Yahooを意識してニュースを取り入れたり、個人のカスタマイズを取り入れたりしています。これが中途半端の原因です。

・個人のカスタマイズもいらない

笠原社長の日経記事「悩めるMixi」という文章を読んでも、今でも個人のカスタマイズどうのこうのという話をしています。うーん、方向性がユーザーが考えている方とかなりズレている気がします。ぶっちゃけた話をすれば、Mixiなんて日記とコミュニティが上手に回っていれば、それでOKだったんです。他の機能は、ニュースも、ページも、モールも、年賀状もどれも必要なかったです。単に日記が書けて、そしてコミュニティが上手に回ればそれで良かった。

Facebookにないもの

・Mixiのコミュニティ

Facebookは、ページがありますけど、これはMixiのコミュニティと違って一般ユーザーが情報発信や議論するというよりは、ページオーナーが情報発信するタイプのものが多いです。Mixiのコミュニケーションは、皆が情報発信を行えるというメリットがありました。しかしながら、スレッド形式なので情報整理が行われず、ユーザー数が増加すれば、数万人が1つのスレッドを共有するのは無理があったのです。不要な情報が連続投稿されると、人々は閲覧を避けるようになるし、良い投稿はなくなります。

・ボランティアは続かない

数万人のコミュニティの書き込みを全部チェックして、ボランティアで大きいコミュニティを管理するのは、無理があります。Facebookのページであれば、ページオーナーが商用的に何らかのメリットを享受できる可能性があるのですが、Mixiのコミュニティはコミュニティの管理メリットは何もありません。ボランティアで続けるには、負担が大きいので、多くのコミュニティ管理者が機能しなくなり、コミュニティが荒廃しました。

・公式コミュニティをMixi自体が管理

管理をボランティアのユーザーに任せたコミュニティは、既に限界が来ているので、Mixi自体が人気のコミュニティを作って管理していくべきでしょう。例えば、「旅行」であったり、「音楽」、「映画」など、人気の情報交換する場所は、Mixi公式コミュニティとしてコミュニティの管理に乗り出していくべきでしょう。

新しいプラットフォーム構築

・Mixiのプログラムは限界

既にMixiのプラットフォームは、Perlで作られて非常に古いものになっているので、もうMixiはほどほどにして、新しいブランド名でサービスを立ち上げていくべきかと思います。その点では、NHN社はとても賢くて、会社名とブランド名を分けて、Livedoor Blog, NAVERまとめ、LINEなど、複数のサービスブランド名で展開を行っています。1つこけたからと言って、社員が食べられなくなるという事がないようにしています。また、市場獲得の相乗効果も期待できます。

・新しいサービスには根気が必要

新しいサービスを始めるには、人材も必要になるし、何年がかりかの努力が必要になるかもしれませんが、既にMixiは次の段階に入っていかないといけないかもしれません。LINEのような電話タイプの開発を行っても良いかもしれませんし、ゲームだけのプラットフォームを新たに構築しても良いかもしれません。既存のサービスと別ブランドで展開しないと、新しい市場は作り出せない段階にきているのではないでしょうか。
 

 

カテゴリ: 

Mixiの利用が大学生2%という衝撃

  • 10 December 2012
  • のぶやん

Mixiの大学生利用率が2010年に97%あったものが、2012年の調査で2%にまで減少したという事が話題になっていました。ミクシィは、現在の大学生の間では、ほとんど利用されていないという現状が明らかになったわけです。

Google TrendにおけるMixiの下落ぶり(PC版だが、トレンドは反映されています。)

ミクシィ

 

2010年から2012年に起きた変化

・コンテンツ共有方法の変化

先ず、2010年頃からNAVERまとめなどのキュレーションサービスが急成長してきたという事があります。こうしたキュレーションサービスが伸びる背景としては、全てGoogleなどに依存せずに「リアルタイムで共有できる」という一点に尽きます。リアルタイムで共有するのに適したプラットフォームを提供しているのがTwitterであり、Facebookであったわけで、そこにMixiは入っていません。

Twitterにしても、Facebookにしても、外部のサイトで「いいねボタン」「Tweetボタン」が設置されて、それで共有されるというスタイルが確立されてしまいました。Mixiボタンが設置されるのはずっと後になってからの事で、これはGoogleプラスと同じようにユーザーに受け入れられていません。Mixiは外部サイトとの連携に失敗して、外部サイトからアクセス集めができていないのですね。

NAVERまとめだって、奨励者がNAVERまとめの内部リンク貼りまくって、内部からのアクセス集めに集中していたら、そのうちにマジで終わりますね。外部サイトからアクセス引っ張ってくるユーザーをもっと重宝して、外部サイトからNAVERまとめにジャンジャンアクセス引っ張ってこないと、Mixiの二の舞になりかねません。

・スマホの普及

Greeがスマートフォンを中心のサイトにしたのに対して、ミクシィはスマートフォンに対応するのが遅れました。スマホでは、アプリケーションをインストールして、シンプルに使える事が条件になります。そこで、Twitterであったり、Lineなどのシンプルさが大学生にも受け入れられていると考えられます。

・ミクシィのユーザー層高齢化

ミクシィは、開始から既に10年近くを経ていて、かつてはインターネットの中心にいた20代、30代のユーザー層は、既に30代、40代になっています。このような中で、ミクシィのユーザー層が高齢化したと指摘する声もあります。

勢いを増していくスマホのアプリ

・LINEの伸びがハンパない

今、勢いがあるとすれば、無料通話機能のLINEでしょう。これは、ソーシャルネットワークとはちょっと違っていて、どちらかと言えばチャットと無料通話がメインとなっています。従来のソーシャルネットワークは終焉を迎えて、これからはスマートフォンで実用生活に活用できる分野のコンテンツが伸びていくでしょうね。

・旅行も、買い物もスマートフォンで

旅行する時には、今まで面倒だった「航空チケットの購入」がスマートフォンの1クリックでできたら便利ですよね。あとは、買い物だって、外出先の家電量販店で価格をチェックして、スマホの方が安ければネットで購入することもできます。いずれにしても、スマートフォンで気軽にできるサービスが受け入れられる方向に変わってきていますね。この流れは、5年-10年は続くでしょう。

MixiとLINEの最大の違い

・LINEは通話料が抑えられる

Mixiがこれほど低下して、LINEがこれほど伸びる背景には、LINEを使うことが「携帯電話の料金を安くできる」という経済的メリットを享受できる点にあると考えられます。大学生は金がなくてもスマートフォンの固定料金契約をしている訳であり、そこで携帯の通話料金を安くあげようとする試みでLINEが使われていると考えるべきでしょう。一方のMixiはいくら使っても何も経済的メリットを享受できません。

・Mixiのコミュニティは管理メリットがゼロ

Mixiのコミュニティが荒れ果てた理由としては、管理者に対して何もメリットをもたらさなかったという事でしょう。Mixiのコミュニティの管理者に対して広告料金の分配などを行っていけば管理者もやる気が出たかもしれませんが、管理者がMixiをやめた時点でコミュニティは荒廃して、全く使えないコミュニティになってしまいます。

 

カテゴリ: 

2012年にMixiログインがほぼゼロに

  • 1 December 2012
  • のぶやん

私がMixiを始めたのは、2003年秋の頃で、Mixiが出て間もなくの頃でした。それから2004年、2005年頃は、毎日のようにログインする「ヘビーユーザー」になっていったのでした。その時は、友達にだけ公開するので、日記を毎日のように書いていたし、コミュニティにも書き込みを頻繁に行っていました。それから、良く10年近い間も使い続けたと思います。

かつて毎日のようにログインしており、2011年頃まで1週間に1度はログインしていた私ですが、終にここ半年ぐらい、全くログインしなくなりました。

2006年頃からやめようと思ってた

2006年に2月にMixiニュースが開始されたのですが、個人のページにニュースが表示される事に物凄く違和感を感じたものです。Mixiは、Yahooのようなポータル系サイトを目指すという方向に変わって行って、それにかなりの違和感を感じました。それまで個人の空間であったページに対して、大衆を見据えたニュースを置くという事が信じられませんでした。「仲間とのコミュニケーション」から「みんなとのコミュニケーション」に推移していったので、快適さは失われていったのでした。

2007年か2008年頃に日記更新停止

2007年か2008年頃には日記の更新を停止して、それまでの日記を全て削除して、それ以後の日記を付ける事はほとんどなくなりました。理由としては、Mixiが少しずつ巨大化していく中において、Mixiの中で友達も増えていったり、Mixiニュースなども始まって、日記が誰に読まれるか分からないという事に危機感を感じるようになったからです。確かに公開範囲などの設定は可能ですが、1人1人をチェックして、そんな面倒な事をいちいちする気にはなれませんでした。

2009年にブラウザ三国志で復帰

2009年にMixiアプリが出て、何気なく始めたブラウザ三国志にはまり込んで、ずっとやっていました。その当時は、特に自分でもやる事が定まっていなかった時期で、ブラウザ三国志の面白さにはまり込んだのでした。自分でやめようと思っても、また始めるような始末で、2度ほどやめては再開するという事が続きました。それでも最後に飽きてしまったのは、別の事に忙しくなってしまったからで、お金が動くNAVERまとめの方にシフトしていきました。

2012年にブラウザ三国志に飽きて停止

いよいよ2012年夏の頃から、気がついたらブラウザ三国志に全くログインしなくなっていました。最大の原因としては、一緒に組んだ同盟員がやる気がなくて、同盟の全体が衰退に向かっていっていた事だと思います。それ以上に、ホームページを作るなどの作業などが忙しくなった事もあって、ブラウザ三国志に手をつけなかった事が原因だと思います。

カテゴリ: 

この数年の課金ゲームの急成長ぶりが凄まじい

  • 31 August 2012
  • のぶやん

日本で、ソーシャルゲームと言えば、GreeとMobageの2強が形成されています。特に2008年以降にGreeとMobageがCMを使った宣伝効果などで急成長を果たしています。1期の決算(3ヶ月)において、400億円-500億円も売り上げるという凄まじい売り上げで、工場管理などをする訳でもないので利益率も非常に高いのが特徴です。

特にGreeとMobageが成功した理由

GreeとMobageが成功した理由としては、モバイルサイトに特化してユーザーを取り込んだ事です。対してMixiは、パソコンユーザーも取り込もうとしていたので、モバイルだけに特化したGreeとMobageに差を付けられる事になってしまいました。ただし、利益率が高いという事は、携帯ユーザーの1人当たりの課金が非常に高いという事も示しています。

存在していないカードを扱うゲームであるので、ギャンブル性が高いという点も特徴ですが、未成年がのめり込む事に社会がどう対応していくべきかも議論されています。

モバイルを制する物がソフトを制する?

スマートフォンが出現してから、多くの人の生活スタイルが大きく変化してきました。特に10代、20代の若者を中心にして、スマートフォンから情報を取り込む流れが加速してきています。スマートフォンの特徴としては、従来の携帯電話に比べると「定額制」であるので、大量の情報を取り込む事が出来るという点です。

スマホ向けアプリが少しずつ充実

スマートフォンが出始めた頃は、アプリと言えば小型の物が多かったのですが、最近では非常に便利で使い勝手の良いアプリも沢山ではじめました。その代表格と言われるのがNHN JAPANがリリースした「LINE」です。通信回線を使って「無料通話」であったり、無料チャットが出来るという事で、10代、20代の若者を中心に情報をやり取りする手段として人気があります。

スマホに攻勢をかけるNHN JAPAN

韓国のNHN JAPAN社は、スマートフォン向けの事業を強化しています。その1つがスマートフォンの無料通話が出来るアプリLINEで、全世界で爆発的ブームとなっています。もう1つがスマートフォンでもサクサク情報をみれる「NAVERまとめ」です。また、ソーシャルゲームの代表格である「ハンゲーム」も人気があります。NHN社はこの3事業を中核としてスマホ市場でシェア拡大を狙っているようです。

スマートフォンのプラットフォーマー

現在、スマートフォンのプラットフォーマーとして名をはせているのは、利益率の高いソーシャルゲームで成功して資金力を高めたプラットフォーマーです。大手ソーシャルゲーム事業者6社とされているNHN Japan、グリー、サイバーエージェント、ディー・エヌ・エー、ドワンゴ、ミクシィの6社に特に勢いがあります。

一時期にWeb2.0と騒がれた2006年全盛期の「はてな」、2006年に上場した「ドリコム」、2003年頃から活躍した「ライブドア」などのブログ系事業者は、ニュースなどに取り上げられる事も少なくなって、インターネット上の影響力を大きく落とす事になっています。

まとめサイト、お絵かきサイト

ソーシャルゲームのプラットフォーマー以外の勢力として注目したいのは、まとめサイト、お絵かきサイトです。いわゆる「コンテンツメーカー」なのですが、最近はこの勢力も勢いがあります。ブログでも集約化が進んで、人気のブログに集中するようになったという事でしょうか。

PIXIV、お絵かきブログもPVを減らすどころか、逆にどんどんPVを増やしています。こちらの方は、日本だけではなくて、少しずつ海外からも登録が得られ始めているようです。

カテゴリ: 

ウェブサイトのブランド化戦略

  • 23 August 2012
  • のぶやん

ウェブサイトには、いろいろなブランド手法がありますが、量によってブランド化したサイトよりも、質によってブランド化した方が成功率が高いように思います。ブランド化戦略というのは、サイトの運営にとってとても重要です。ユーザーに失望を与えず、期待通りの成功体験を与える事が大事になります。

ウェブ2.0と言われた2002年頃からこの「当初のサイトの質」を重視する動きがあり、「招待生」などがとられる事が多くなりました。オープン化したウェブの時代において、あえてユーザー限定を持たせる事で、そこに価値を感じさせるようにしたのです。今ではその戦略だけでは難しくなりましたが、基本的な「ユーザーの質の維持」を行わなければいけないという点では変化ありません。

最近、FacebookやMixiが少しずつ勢いを失っているのは、このユーザーが来る目的が減少しているからでしょう。Facebookには沢山の友達が登録していますが、更新している人は僅かになってきています。ユーザーが多様化すると、ユーザーによってFacebookに期待する内容も異なってくるという事かと思います。

ソーシャルネットワーが重視した質

Mixiについて

日本で流行したMixiなどは、2003年の後半に始まった時には、ITやウェブに興味がある大学生・若者が参加するプラットフォームとして発達しました。その後にユーザー数をどんどん増やしてメディアに取り上げられるようになり、爆発的にユーザーが増えた結果、コミュニティの質などがどんどん落ちていきました。

Facebookについて

Facebookは、ハーバード大学の学生というコアから始まっているので信用力がありました。そこから名門私立と呼ばれるアイビーリーグに広げて、普通の大学生、一般ユーザーと拡大していきます。こうした戦略というのは、最初に「ユーザーの質」を前面に押し出した戦略で、中にいる人と出会いたいという動機を持たせる事ができます。

Greeについて

Greeの場合には、Mixiと違って「交流よりも名刺」としての役割を重視していました。名刺としてGreeの上で知り合ってほしいという事でしたが、交流が難しかったので次第に廃れて行く事になります。そこで危機感を持った田中社長が「携帯ゲーム」という分野で勝負をかけて、これが大当たりする事になります。今では、Greeと言えば完全にゲームサイトとなっており、ゲームという高いコンテンツがユーザーをひきつけています。

コンテンツプラットフォームサイト

Nanapiについて

Nanapiなどは、最初から質よりも量を重視していたような気がするので、あまり質にこだわっていませんでした。目標としてとりあえず「数」を重視していたようで、あまりに下らない質のページが量産された時期もありました。そこから立て直して、質を多少重視した記事を作成するようになりました。現在の記事作成は、外部の人に「Nanapi Works」で1記事300ポイント~500ポイントで依頼しているようです。

Nanapiで非常に気になるのは、アクセスの伸びがそれほど大きくないという事です。やはり、当初の記事の質が高くなかったので、ユーザーの成功体験を得られにくかったのではないかと考えています。今後は、Googleに対応したキーワードアプローチだけではなくて、ある種の特殊ユーザーに喜ばれうるような特定分野における深い記事も期待したいですね。

NAVERまとめについて

NAVERまとめなどは、最初から結構な量によって攻めていきましたけど、画像などはもともとの情報量が多いので、それ自体に質が高いと考える事ができます。NAVERまとめは、芸能人の画像などを大量に引用する事によって沢山のアクセスを集めました。芸能人などの画像は、当たり前ですが美人や美男子が多いので、それ自体で非常に高い質となり、アクセスを集める事ができます。

カテゴリ: 

アドセンス広告

関連記事