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労働力以外の資本が何か?優秀な人は会社で労働力として長く働かない

  • 25 November 2015
  • のぶやん

資本主義でサラリーマンがますます「負け組」になっている事は明らかです。世界中の労働人口が増えていて、会社の考える『優秀な人材』などいくらでもいるようになってきているのです。

日本におけるサラリーマンの給料は、国際競争の中で毎年のように削減されており、年収はバブル時代よりも100万円以上下落して、更に消費税などの税金が増えているので、サラリーマンの生活がどんどん苦しくなっているのです。

能力があればサラリーマンなどやらない

まあ、20代の一時的に「サラリーマンをやってみました」ぐらいならいいかもしれませんが、能力がある人がいつまでもダラダラサラリーマンを続けるとは思えません。何故ならば、金銭的に考えて、サラリーマンが得られる給料というのは、ほとんど決まっていて、20代で400万とか、30代で500万円とか、生活の質がそれで限定されてしまうからです。

能力がある人というのは、自分が1年間に400万円、500万円以上稼ぎだす事を知っていますので、サラリーマンなどやらずに自分の会社でも作って、年収1000万以上を実現しようとするでしょう。最初は困難かもしれませんが、40代・50代になって年収が軽く数千万円になり、株式で多額の資産を保有する中小企業のオーナーというのが沢山います。共通点としては、若いうちから独立を目指している人が多いという事です。

優秀であれば、会社にしがみつかない

今の時代は、会社にしがみついたところで、良い将来など約束してはくれません。20代、30代であれば、会社でも「チヤホヤしてくれる」かもしれませんけど、40代、50代になって、それなりの地位にない人というのは、「単なるあまりもの」という事になります。日本の大企業だって労働者に厳しくなってきていますので、40代、50代でリーダー格として業績が出せなくなった人に去って貰いたがっています。40代、50代の人というのは、企業の内部でも余ってきていますので、「代わりがいくらでもいる」という状況です。

20代、30代のうちに大事な労働力を安価に会社に提供する羽目になって、自分が資産を築けないまま40代・50代に突入して、そこでリーダー格として実力を発揮できなければ人生オワコンです。簡単に言ってしまえば、会社に依存しようとしたって、会社は思っているほど自分の事を考えてくれないという事です。「誰かが自分の事を考えてくれる」などという事は、この世の中ではあり得ないのです。会社は、労働者に対して良い話をするのですけど、最終的に会社に都合が悪くなった時点で、簡単に切り捨てようとします。そういった事例を私が会社の内部にいた頃にも沢山見てきました。

優秀であれば、沈む会社と縁を切る

船が沈もうとする時には、最後に一緒に沈みたいと思うのは名誉を重んじるとされる軍隊の船長ぐらいのもので、通常であれば船が沈もうとする時に誰もが逃げ出します。会社だって、ヤバそうな時というのは、外に出ていけそうな人から次々と逃げ出していきます。社長が尊敬できない人間であったり、会社の成長が見込めない、周囲にいる社員の質が低いようであれば、優秀な人はますます逃げ出そうとするでしょう。

こういった傾向というのは、会社に限った話ではなくて、全てのコミュニティやグループに共通しています。クールな所に人が集まりますし、良い人材がまた、良い人材を集めてきます。若手で今後伸びてほしい社員などが、会社に見切りをつけてやめていくようであれば、その会社自体が将来的に長く存続する事が難しいかもしれません。残念ながら、日本ではそうした「腐りきった会社」というものが、公的資金の注入を受けるなどして生き残ってしまって、日本経済を更にボロボロで更生不可能なほどに破壊してしまいました。まるで、弱体化していく旧ソ連のようです。

他人に依存しようと思ってはいけない

他人に依存しようと思った時点で、相手に利用される事になってしまいます。ビジネスの世界では、自分から他人に依存しようと思うから失敗します。他人に依存しようと思うのではなくて、パートナーシップとして形だけでも対等な関係に立つ事にするか、相手から話がくるまで自分の資産・能力を磨き上げるかという事になるでしょう。他の人に何かを依存しようと思った時点で、そこから相手に利用される事になってしまうのは、ビジネスとしての基本です。

他人に依存して何かをして貰おうと思うのではなくて、自分の裁量でできる範囲というのが何かを常に考える必要があるでしょう。会社から放り出されて、自分に何が残っているかという事です。労働力というものは、年齢とともに驚得ますし、知識というものが本当に30代よりもずっと成長したかという事も自分に問い直さなければいけません。また、労働力、貯蓄、知識以外にどういった資産があるかも良く考えなければいけないでしょう。

早めに独立を視野に入れていく

20代であれば、会社でスキルや人脈を付けていくのに懸命に働くのもアリかもしれませんが、30代になったら独立を視野に入れていかないと独立なんてできません。「優秀だ」と言われる人は、現在の場所に留まらないで、常に新しい事を始めるなど「進化を遂げていける人」です。1年前に会った人が1年前と同じような話をしていたら、それは優秀とは言えないでしょう。1年ぐらいで新しい事に切り替えてどんどん前に進んでいければ、10年後に相当の成長を見込めるという事になります。

自分が進化できると、成長できるようであれば、給料無視で安い給料で働き続ける若者がいるのもこのためです。一般的に優秀とされる人材というのは、成長意欲が非常に高いので、中小企業あたりで採用したとしても上司が使いこなせない場合がほとんどです。優秀な人間というのは、事業主どうしでビジネスパートナーとして選ぶのが良いのであって、雇用関係に置くべきではないという事でしょう。優秀な人というのは、謙虚さ・自信・客観的な分析力というのを持ち合わせていますので、普通であれば少しビジネスのお話をしてみれば分かります。

優秀な人が事業者となりたがるのは、1つの会社の雇用関係だと、他の会社から給料が得られないと言うリスクが大きいからです。事業者としてパートナー契約で複数の会社と事業を行っていた場合には、どこかの企業と取引ができなくなったとしても、別の企業と取引を行う事ができます。優秀な人材というのは、癖がありまくりだから優秀なのであって、その癖というのは会社で扱える範囲を超えている場合がほとんどです。逆に言えば、そういった人材を扱う事ができるのであれば、その会社は大きく成長できる会社と言い換える事も出来るでしょう。良い人材が集まりそうな会社は、魅力的で癖がある人が沢山いる会社という事になりそうです。

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会社員とフリーランスの違いは?優秀な人ほど会社に属さずに自分で独立してプレーする

  • 7 October 2014
  • のぶやん

どこかで読んだのですが、「多くの人は誰もが良い大学に入って、大企業に入りたがる。そして、入った時から誰もが脱出したいと言い始める」という事です。

様々な立場のチームメート

現在の日本の会社内部において、チームメンバーのほとんど全てが正社員採用であるという事は、ほとんどなくなっています。公務員ですら、正社員、臨時採用などがある時代になっているので、チームというのは、立場の違いが出てくるようになっており、昔より結束力を高めるのが更に難しい事になっています。そもそも、チームとしての結束力が必要かどうかという問題もあるでしょう。

・正社員(多くの企業は少数)
・派遣社員(正社員と似た仕事だが、派遣会社が給与を支払う)
・アルバイト
・フリーランス(個人で個別に契約するなど、証券外務員など)
・インターン生

こうした多くの立場の人が一緒に仕事をするとなると、そこで多くの問題が出てきます。例えば、チームで飲み会をやろうとした時には、誰が参加者になるのでしょうか?そして、支払いを誰が行う事になるのでしょうか?この辺のところは、チームリーダーのマネジメント力が非常に大きな意味を持つようになります。

それぞれ立場が違うだけならまだしも、外部の人(例えばフリーランス・個人事業主)がチームの中に入ってくると、仕事内容が細分化されてくるので、チーム全体としてまとめるのが大変になります。フリーランスが会社の内部に入るというのは、私の知り合いなどでは良くある事なんですけど、3分の1ぐらいは途中でトラブルになってしまうんですよね。

個人の力はどこまで必要か

会社員であっても、個人で伸びていくような人材が必要である事は言うまでもありません。最近の会社員に求めらる事は、チームの中においても「自主性を重んじる」とする会社が増えているので、どんどん自分から仕事をやっていく人間が歓迎されます。まあ、そうなんですけど、実際に会社員として自分からどんどん仕事をやっていって、大型案件を決めても、会社員の給与に反映されないという事が多いのも事実です。

フリーランスなどで会社に出向いていったとすれば、両者の納得した形で契約した上で仕事に取り掛かる事ができます。例えば、成功報酬型の契約を結んでおいて、プロジェクトの成功が得られたら多額の報酬を受け取るような契約も可能になるでしょう。単独でプロジェクトを良いところまで持ち込んだり出来る人材という事で会社にフリーの人材に来てもらうことが多いですが、実力によって会社員では得られないほどの報酬を得る事ができます。

会社に帰属する資産

青色発光ダイオード(LED)の開発者としてノーベル賞を得た中村修二さんですが、かつての勤務先である日亜化学工業と発明対価を巡って訴訟の争いになった過去があります。1審では日亜側に200億円の支払いが命じられて、それを不利に見た日亜側が和解に応じて、2005年に高裁判決で和解した事によって、中村氏には約8億円が支払われています。

本来であれば、従来帰属していた会社と争うという事は、中村氏としても避けて通りたいはずなのですが、日本の会社の社員が多額の成果を出してもほとんど給与が変わらないというのが現状です。訴訟で中村氏の功績が認められていたのは、青色LEDの製品化において、中村氏個人の開発技術に依存していた部分が大きかったという事でしょう。1人の「天才社員」が生み出した技術をどう評価するかという問題に直面しました。

日本で会社員を続けるリスク

会社内部では青色LEDの開発中止を求める声すらあり、偉業を成したはずの中村氏は、退職金を受け取らずに退職を余儀なくされています。そういった日本の姿に失望した中村氏は、日本を捨てて米国籍を取るに至っています。日本の会社においては、会社にいかなる貢献を行ったとしても、会社は個人の貢献を全く認めていかないと言う姿が明らかになっているわけです。

現在の日本において、数千万円から億円のプレーヤーになるには、会社員でいるという選択肢をとるのは効率が悪すぎるので、早めにフリーになるか、会社を起業するなどの選択肢をとった方が良い事になるでしょう。何か自分がやりたい事というのは、会社の内部で実現するものではなくて、ベンチャーキャピタルであったり、資本を持った人からお金を出資してもらった形で実現した方がスムーズです。まあ、残念ながら日本においてそうした制度もまだ整っていない現状もありますが、少なくとも会社員でいたら数百万円止まりが良い所になってしまいます。

優秀な人は独立する

日本の制度を良く理解していれば、優秀な人は早々と独立するはずでしょう。例えば、中村氏に関して言えば、中村氏がしっかりと日本の制度を理解していたならば、会社を早めに退職して自分で青色LEDの開発を進める環境を整えた可能性があります。それが出来なかったのは、結局のところは、中村氏がお金が無い状態で、会社を辞めるという選択肢が取れなかったところがトラブルになった要因です。それを良い事に日亜は中村氏を上手に利用して多額の利益を得ました。

中村氏が独立して開発を行った場合においても、後日に日亜とトラブルを抱えたであろう事は容易に想像できます。しかしながら、日亜から僅か8億円の和解金を受け取るだけという結末にはならなかったでしょう。中村氏は、技術者としては非常に優秀だったところがあるかもしれませんが、事業家としては全くのド素人だったということです。事業家として素人であれば、技術者は単に搾取されるという事でしょう。

中村さんの「全ての原動力が怒り」というのは、何か間違っている。私は、有森裕子さんの言う「よろこびを力に」という方がずっと良いと思っています。怒りから生まれたものというのは、人との摩擦を生んでしまいます。

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